シックハウス規制の限界とは?

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塗り壁選びのコツ:メール講座 全7回
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シックハウスが規制されたので、
今は、普通の建材も安全なのでしょうか?

規制されたのは、たった2種類の化学物質だけです。

シックハウス問題というのは、住宅の気密性が高くなったことと、新建材が普及することによって、発生しました。

そこで、2003年5月に家の換気が義務づけられ、建材に使われる化学物質の使用量も制限されるようになりました。

換気に関しては、2時間で家中の空気が全部入れ替わる程度の換気能力を備えた換気扇を設置しないとならないことになっています。そして、またスイッチは切ってはいけないことになっています。つまり24時間換気が必要だということです。

それほど現代の住宅は、普通に作っても、気密性が高くなっているのです。

そして、化学物質に関しては、毒性が強いクロルピリホスという有機リン系の殺虫剤が使用禁止になり、どこにでも使われているホルムアルデヒドの使用量に制限が設けられました。

つまり、法律で使用が制限された化学物質は、
2種類だけなのです。

そして使用量が制限されたホルムアルデヒドの発散量(揮発する量)の多さ、少なさを評価する制度として、F☆☆☆☆(エフ・フォースター)のように、「星いつくです」という評価がされるようになったのです。

つまり、製品化された建材から、どの程度のホルムアルデヒドが発生し続けているのかによって、「☆の数」が決まるのです。「☆の数」が多いほど、発散量が少ないので、品質がいいということになります。

といっても、
単に「ホルムアルデヒドの発散量」だけの評価です。

製造メーカーとしては、ホルムアルデヒドの使用量を落として、別の化学物質を使えばいい話であって、それで、最高ランクF☆☆☆☆という評価になる訳です。

新建材の製造に使われる化学物質は、何百、何千とあります。その中には、強い毒性が分かっているものもあれば、毒性の有無さえ分かっていないものもあります。だだし、使用が規制されていない化学物質は使っていいことになっているので、便利であったり、安かったりすると、普通に使います。

シックハウスが規制された結果、確かに、新築後の建物を測定すると「ホルムアルデヒド」の濃度は低くなっています。

しかし、逆に濃度が高くなっている別の化学物質もあれば、新たに使われるようになった化学物質等も測定されるようになっています。

つまり、今のシックハウス対策住宅というのは、単に「ホルムアルデヒド低減対策住宅」であるということなのです。

健康配慮とか、シックハウス対策に関心がない方は、目くじら立てる必要はないかも知れませんが、化学物質は、体内に蓄積され、限界点を超えた段階で溢れ出すので、一旦あふれると、結構つらい症状になります。

なるべく体内に取り入れないよう注意しておいた方が良いのです。

新建材や接着剤の使用をゼロにして家づくりをすることは、難しいし、割高になりますが、ゼロを目指すのではなく、賢く低減すべきだと思います。

合理的なシックハウス対策を考えた場合、室内に露出していて、使用量の多い、内装仕上げ材に配慮するのが、一番効果が高く、合理的です。

床は合板フローリングではなく、無垢フローリング。壁や天井は、ビニールクロスではなく、エコクロスや塗り壁にするのです。有害な化学物質が揮発しないことも重要ですが、化学物質の吸収や分解に効果を発揮する場合もあります。

アトピッコハウスは、シックハウス対策専門のリフォーム会社として創業し、その後、畳、壁紙、フローリング、塗り壁材と、1つ1つ自然素材の内装材を開発してきた会社です。

シックハウスの原因とならないことは当然として、快適で健康的な家づくりを実現するために、品質の高い製品づくりに励んでいます。

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