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壁や天井を塗り壁にする手順は、どんな素材を塗るとしても、概ね同じです。
まずは、壁や天井など、塗り壁材を塗る場所以外を汚さないように床や建具を養生します。「養生」とはカバーをかけるといったような意味合いです。
床を傷つけないように、衝撃を吸収するマットを敷いたり、床を汚さないように、ブルーシートを敷いたりします。「ブルーシート」とは、ビニール製の大きなピクニックシートのようなものです。広い面積の場合は、ブルーシートのジョイント(つなぎ目)もしっかりと固定して、ゴミがブルーシートの下に入らないようにします。
そして、部屋の周辺部に関しては、床材の上に直接、養生テープを貼ることになるので、工事が終わって、養生テープを剥がす時に床材を傷つけないように、粘着性の弱い養生テープを使用します。
もし、強い養生テープを使うと、テープを剥がす時に、床材の表面にテープの糊が残ったり、床材の仕上げ材として使われている塗料やワックスなどを剥がしてしまう危険性があるのです。
これは、下地や仕上げ材を塗る厚さを差し引いて、それ以外の柱とか、建具の枠を汚さないためです。また、マスキングテープを貼ることで、塗り壁材が美しく仕上がり、かつ、スピーディに工事を終えることが出来るのです。
床養生、マスキングまでが終了すれば、汚れ防止のための下準備は完了です。
新築などの場合は、真新しい石膏ボードが貼られていますが、取り付ける際に使用されたビスの穴や、石膏ボードのジョイント部分が凹んでいます。
その凹み箇所を隠して、平滑にしないとなりません。
そのために、パテ処理という作業を行います。
これは、どんな塗り壁材にも共通するものです。なかには、全面下塗りをすることで、パテ処理を省略する場合もありますが、下塗りがあってもなくても、パテ処理をする「施工方法」が、より丁寧で正しいと言えます。
簡単な塗り壁材の場合は、シーラー処理で済みます。シーラーとは、メーカーによっては接着剤の意味合いがある場合もありますが、通常は、塗り壁材の吸水調整を目的として使用します。
吸水調整とは、どういうことかというと、塗り壁材は、水で練ったものを壁に塗って仕上げていきますから、壁に塗った際に、「練り水」が、下地の壁(石膏ホード等)に染み込んでいきます。
それ自体は、普通のことなのですが、その染み込むスピードが、ビス穴やジョイントの箇所と、まったくキズがない箇所で違っていては、色ムラが発生してしまう可能性があるのです。
その色ムラや施工ミスの発生を避けるために、施工面全体の吸水スピードを均一にする必要があります。
そのためにやる作業が吸水調整と呼ばれるシーラー処理なのです。通常は、水で希釈したシーラーを壁や天井にバシャバシャと塗って行きます。そして、ある一定の乾燥時間を待ってから、仕上げの塗り壁材を塗布するのです。
本格的な塗り壁の場合は、シーラー処理という簡素化されたやり方ではなく、キチンと下塗りをしないとなりません。
下塗りとは、下地全体に「下塗り材」を塗布する作業のことを言います。パターンをつけずに、平滑に塗りますが、この下塗りの仕上がりいかんで、仕上げ材の塗りやすさ、塗り難さが決定されます。
一番華々しい作業ですが、お化粧と一緒です。下地処理までの方が大事なのです。
下地処理がキチンと出来ていれば、仕上げ塗りは簡単だし、綺麗に仕上がります。メーカーが指定する厚みに塗って、パターン付けできる製品に関しては、パターンを付けて、マスキングテープを外し、必要な乾燥時間を待って、完成です。
あとは、床や建具等の養生シートや養生テープを剥がせば、工事は完了です。詳しい施工手順に関しては、各メーカーが「施工要領書」というものを用意しているので、請求されるといいと思います。
但し、DIY向きの製品と、そうでない製品があるので、DIY希望の場合は、選択を間違わないようにすべきです。
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