意匠性の違い

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塗り壁選びのコツ:メール講座 全7回
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漆喰風にしたいのか?パターン付けしたいのか?
でも、製品によって出来ない場合もあるのです。

塗り壁の最大の魅力の1つが意匠性だと思います

漆喰のように平滑(フラット)にした仕上げを好む方と、様々な仕上げパターンを好まれる方がいらっしゃいます。

比較的年齢が若い方は、パターン仕上げを好み、年配の方は、フラットな仕上がりを好まれる傾向があるようです。また、地方の方は、昔の漆喰のイメージが強いせいなのか、やはりフラット仕上げを好まれる方が多いようです。

フラット仕上げにするにしろ、様々な仕上げパターンを付けるにしろ、そのこと自体は好みなので、好きなようにしていいと思うのですが、塗り壁材には、製品によって、好みの仕上げパターンに出来ないということがあるので、注意が必要です。

代表的な塗り壁材の1つ「漆喰」は、

消石灰に、糊やワラなどの副資材を加えて壁に塗ります。漆喰は、素材の特性からいうと、フラット仕上げもパターン仕上げも出来ます。そして、仕上げ面は、テカリ(艶)が出ることが一般的です。

ただパターンを付けた仕上げにすると、テカリ(艶)は抑えられます。

本物の漆喰を知らない最近の人の場合、テカっているものは、化学系の接着剤が使われているという認識を持たれている方もいらっしゃいますが、テカっていても、自然素材100%の場合があるのです。

漆喰は、原料の粒子が小さいので、フラットな仕上げにしようとすると、余計にテカリやすいという特徴があります。

代表的な塗り壁材の、もう1つ、

珪藻土塗り壁の場合は、漆喰のようなフラット仕上げは得意とはしていません。しかし、漆喰と同様に様々な仕上げパターンを付けることは、問題なく出来ます。

ただし、樹脂が入っている製品に関しては、漆喰のようなフラットにすることも、珪藻土や漆喰で出来るパターン仕上げ等も出来にくい場合があります。

なぜなら、せっかくパターンを付けても、アイスクリームのような感じで、パターンが消えてしまうのです。つまり、なんとなくのパターンは付けられるのですが、エッジの立った、はっきりとした仕上げパターンは出来ないのです。

色に関しては、ベースカラーに着色する訳なので、

各商品のメーカー次第ということになります。但し、純白以外の原料を使う場合は、一旦素材を「白」に整え、その後、着色するという手間がかかります。

漆喰は、白が基本ですが、メーカーによっては、着色された漆喰調の塗り壁も扱っていますし、珪藻土なども沢山のカラーバリエーションを用意しています。

塗り壁の意匠性を決定するものは、「色」「仕上げパターン」「艶のありなし」「表面の質感」などです。

壁紙と違って立体的にできるし、好みのパターン仕上げに出来るので、せっかくなら人任せにせず、しっかりと指定したいものです。ただ、指定したパターンに食い違いが起こることもあるので、左官屋さんの「仕上げ塗り」の工程の段階では、現場に立ち会い、好みの仕上げパターンを指定した方がいいと思います。

アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」も、漆喰調塗り壁「漆喰美人」も、しっかりとしたパターン付けした仕上げを得意としています。また、漆喰美人に関しては、ある程度、フラットな感じには出来ますが、本漆喰のフラットと比較すると、本漆喰ほどには平滑になりません。

またカオリンの壁「パーフェクトウォール」は、フラット仕上げも、しっかりとしたパターン仕上げも出来ません。

乾燥が早いので、塗りながら、ストーム仕上げ、コテ波仕上げ、ラフ仕上げ等のパターン付けをして、完成させる素材です。

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