漆喰か珪藻土か迷っている方、予算がないけど塗り壁は諦めたくないという方、メール講座をご活用ください。
珪藻土に発がん性があるといった話が、まことしやかに流れたことがありました。
ヨーロッパのほうでは、使用が禁止されているだとか、珪藻土の粉を吸引すると危険だといった無責任な話が、一時広まったことがあったのです。
珪藻土の塗り壁を販売しているメーカーとしては、さすが放置しておけなかったので、業界に先駆けて調べたことがありました。
その内容を分かり易くお伝えしたいと思います。
珪藻土は、ビールや醤油といった食品の濾過材として使われることが多く、
塗り壁材の原料として使われる量は、ほんのわずかです。
そもそも壁に塗る珪藻土に、発がん性があると言い出したのは、珪藻土以外を原料にしている塗り壁メーカーだったように理解しています。
しかし、珪藻土の塗り壁がブームになり始めたことと、発がん性物質という、とても、ショッキングなテーマであったことから、
一気に、うわさが広まって行ったのです。
塗り壁の業界団体も、当初は、放置していました。
しかし、「根拠のないデマ」が巾を効かすようになったので、
小冊子を作り、根拠を示し、珪藻土に発がん性があるといったまっかなウソを全面否定しました。
では、なぜ、珪藻土に発がん性があると騒がれ、それがまことしやかに広まったかというと、
真実のように感じられる要素がいくつかあったからなのです。
その一つが、IARC(国際ガン学会)が発表した発がん性のリスクに関するデータです。
地中から掘り出した珪藻土は、植物性プランクトンの化石ですから、
プランクトンの骨格しか残っていません。
当然、発がん物質ではありません。
珪藻土は掘り起こした「生」のままでは、食品加工には使えないので、焼いて、不純物を除去します。
その際に、一部の珪藻土が、クリストバライトと呼ばれる結晶性シリカに変化します。
IARCのリストの中に、その結晶性シリカには、発がん物質として、グループ1に分類されているので、
珪藻土が危険だと言いたい人は、その部分を取り上げている訳です。
しかし、IARCが危険だと言っているのは、炭鉱などの労働環境において、大量に吸い込んだ場合を言っているのであって、壁に塗った珪藻土が危険だと
言っている訳ではないのです。
大量に吸い込んだら危険なのは、小麦粉でも、砂埃でも一緒です。
太陽光線も、大量に浴びたら、発がん性があります。
クリストバライトとは、結晶性シリカのことです。
珪藻土を高温で焼くと、一部が、結晶性シリカに変化します。
宝石の水晶(クォーツ)も、クリストバライトです。
ジャンルは同じです。
では、なぜクリストバライトが危ないと言われるのかというと、その形に問題があります。
割れると、鋭角に棘(とげ)が立つのです。
だから、吸引して肺に入ったら、肺に刺さって、
その結果、肺がんを引き起こすというのです。
IARCが問題を指摘しているのは、炭鉱などの労働環境における大量の吸引に関してです。
ビールや醤油の濾過材として使われる珪藻土でもなければ、壁に塗り固められる珪藻土でもありません。
労働環境において、クリストバライトが大量に飛散していて、吸引した場合のことです。
また、生の珪藻土は、クリストバライトじゃないので、全く問題ありませんので、珪藻土の採掘現場は、
労働環境であっても問題ないと言えます。
問題になるとしたら、珪藻土の1種である珪藻頁岩の採掘現場だと思います。
珪藻頁岩は、地中の高温高圧によって、一部の珪藻土が、クリストバライトになっているので、
吸引すると危険ですよと、言えなくもないと思います。
しかし、それすら問題にならないと思います。
珪藻土そのものには、発がん性はありません。
そして、高温で焼成した珪藻土の一部が、クリストバライトになったとしても、
壁に塗り固めた珪藻土が室内に飛散してきて、大量に吸引するといったことはないと思います。
あえて危険と考えるなら、珪藻土は、粉ですから、水を加えて練る必要があります。
その際に、粉が飛散しますから、マスクは着用した方がいいということになると思います。
また、ボロボロと簡単に崩れるような柔らかい珪藻土塗り壁は、粉塵が飛散すると言えなくも、ないと思います。
もし、そうしたことを気にする場合は、ボロボロと崩れてこない、硬く仕上がる珪藻土塗り壁を選ばれれば、いいと思います。
珪藻土に発がん性があるというのは、全く問題にする必要がないということです。
ましてや、珪藻土の塗り壁が、発がん性が問題になって、使用が禁止されることはないということです。
どこを調べても、そんな話は出てきません。
珪藻土の塗り壁は、調湿性に優れた素材です。
壁や天井を塗り壁にして、快適に過ごしたいと考えるなら、珪藻土の塗り壁が最適だと思います。
塗り壁にも、色々とあって、調湿性能に関しては、珪藻土がだんぜん能力が高いのです。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は、一般的な漆喰の6倍以上の調湿能力を持っています。
使用している原料は、不純物を取り除いた焼成珪藻土です。
ビールや醤油といった食品加工にも使われる安全性の高い珪藻土です。
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