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自宅に無垢を使うのは何故ですか?

プロが本物を使う理由

プロの方が自宅を建築する時によく聞く話ですが、無垢材を使ったり、塗り壁にしたりといったことを、自慢するのです。しかし、仕事でお客様に提案する時には、「これが普通です」といって、合板フローリングやビニールクロスを使う。

理由は、価格が安い、カラーバリエーションが豊富、工事が簡単、クレームに成りにくいといったことが上げられます。

そして、「無垢材フローリング」を希望するお客様が現れると、「無垢は高いですよ~」とか、「メンテナンスが大変ですよ~」とか言って、なんとか諦めさせようとする。しかし、その真意は、無垢を選ばれちゃうと、あとが面倒だと考えてしまうから・・・

それは、無垢材に憧れを持つ方が、無垢の魅力やメリットばかりに目をやり、知っておいてほしい素材特性を理解してくれず、「すぐにクレーム扱いする」そのことが面倒ということだと思うのです。

しかし、プロの方は、自宅には無垢材を使う方が多い。

それは、無垢材の特性を理解していて、多少のデメリットを差し引いても、無垢には魅力の方が多いと理解されているからだと思います。

では、無垢材の魅力とは何でしょう

無垢材の魅力は、何と言っても経年変化の美しさでしょう。アトピッコハウスのセミナールームの床も築60年以上経過した無垢フローリングです。琥珀色に変わり、深い艶があり、味があります。多少補修した箇所もありますが、それはそれでまた味になっているのです。

キズは子供が玩具をガチャガチャと乱暴に扱った跡かもしれません。前に住まれていた方が素人ながらに補修した箇所もあります。キズや汚れは、家族の思い出かも知れません。

環境の厳しい窓際の日が当たる場所でさえ、合板フローリングのように色があせたり、剥がれたりしている箇所は1箇所もありません。この先まだ数十年も、その存在感を示し続けることだと思います。

プロは、そんな無垢材の魅力を知っているから、自分の家には「無垢を使いたい」と考えるのです。そして、反ったり、割れたりしても、簡単に補修できることを知っているので、あわてることもないのです。

そうではありませんか?

お願いがあります、怖がらせないでください

無垢の床材を希望されるお客様を必要以上に「怖がらせ」ないで欲しいのです。「無垢は高いですよ~」「メンテナンスが大変ですよ~」と・・・
その言葉を聞いて、素人の方は、迷った挙句に無垢を諦めて、あとで後悔することがあるのです。

自分は、プロだから、無垢の特性を知っているから無垢を選ぶ。そうであるなら、お客様に無垢のメリットとデメリットの両方を教えてあげて欲しいのです。それでお客様に選んで頂いて欲しいのです。

クレームが怖いという気持ちも分かります。そのことに関しては、別の箇所でご説明させて頂きますので、参考にしてください。正しい提案の仕方をすれば、クレームになることもないし、お客様も、必ず喜んでくださるという確信があります。

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