漆喰か珪藻土か迷っている方、予算がないけど塗り壁は諦めたくないという方、メール講座をご活用ください。
塗り壁は、主原料のほかに、固めるための成分とか、ツナギのようなものが入って、初めて製品が完成します。
それは、漆喰も同じです。
漆喰の主原料は、消石灰で、それに、糊や、ツナギが入って、塗り壁材になる訳です。
そして、実際には、現場で、水を加えて練って、壁に塗る訳です。
自然素材100%の製品もあれば、原料の一部に、化学的なものを加えているケースもあります。
では、自然素材100%の塗り壁と、化学成分も入った塗り壁の違いとは、いったいどんなことでしょうか?
漆喰の主原料は、消石灰です。
もちろん自然素材です。
しかし、消石灰は目に入ると失明の危険性があります。
だから、DIYは推奨できない訳だし、
学校の運動場のライン引きなどでも、使われなくなっています。
また、漆喰は、強アルカリですから、素手で取り扱えません。
肌荒れする可能性があります。
だから、自然素材だから、安全とは言えない訳です。
昔の塗り壁は、100%自然素材でした。
それは、合成化学物質そのものが無かったので、
全て天然の原材料で作るしかなかった訳です。
では、天然の原材料100%で作ると、性能の良い塗り壁が出来るのかというと、
そういう訳でもありません。
漆喰に求める性能は、調湿性という方も多いと思いますが、漆喰そのものは、調湿性の高い素材という訳ではありません。
調湿性能なら、珪藻土の方が断然良い訳だし、下地次第で、変わるということです。
また、作業性がいいとか、塗りやすいとか、美しいかといったことも、
あまり関係がないように思います。
自然素材が好きな人は、合成化学物質を極端に嫌う人もいます。
では、天然の化学物質と、合成化学物質とは、何が違うのでしょう?
化学式は、全く一緒です。
違う点としては、合成化学物質の方が、「純度」が高いといったことです。
純度が高いことによって、天然の化学物質とは、違う働きをするのではないかと、想像されるということになります。
安全性が検証されている化学物質であれば、天然だからとか、合成だからといった違いで毛嫌いする必要はないのではないかと感じます。
ただし、1つの化学物質の各種の安全性を確認するというのは、気の遠くなる作業です。
新しい化学物質は、次々と作り出されても、それが安全か、危険かも分からない状態で使われているというのが実態です。
そこで大事にしたいと思う考え方が、「予防原則」に基づくということです。
安全性が確認できていないものは、「予防的に」使うのを避けるという考え方です。
出来たばかりの新しい化学物質は当然として、
安全性が十分に検証されていないものは使わないというのが、いいと思います。
天然の化学物質も、合成化学物質も、化学式で言うと、同じものです。
しかも、沢山の項目で安全性が検証されていて、長年使われてきた化学物質であれば、
100%排除する必要はないと思います。
安全性が検証された合成化学物質を使うことで、作業性が良くなったり、性能が良くなるのなら、
選択肢の一つとして使ってもいいと思うのです。
とはいうものの、可能であれば、自然素材100%の製品で、性能のいいものを選びたいというのが人情だと思います。
しかし、いいものは価格も高くなるので、「予算」というものが障害になる訳です。
やはり価格を抑えた商品というのは、なにかを犠牲にしています。
その犠牲にしている部分が、「安全」だと問題だと思いますが、「性能」とか「バリエーション」とかなら、
我慢するという選択肢もあっていいと思うのです。
ただ、予算が捻出できるのであれば、やはり自然素材100%の製品がいいと思います。
折角、塗り壁にするのなら、自然素材100%の製品を選びたいけど、
自然素材100%の塗り壁だから、安全性が高いとか、性能がいいという訳ではありません。
また、合成化学物質が入っているからといって、単純に危険視する必要もないということです。
もちろん「予防原則」の考えからすると、合成の化学物質は使わない方がいいと思います。
ただし、合成化学物質を使うことで、製品価格を安くしたり、機能性をアップできる場合がある訳ですから、
それを理解した上で、「選択肢」の1つとするという考え方は、悪くないと思います。
アトピッコハウスでは、珪藻土塗り壁はいから小町、漆喰調塗り壁「漆喰美人」、そして、カオリンの壁「パーフェクトウォール」という3種類の製品を扱っています。
自然素材100%のものもあれば、多少の樹脂成分が入った製品もあります。
調湿性能とか、消臭性能、そして、価格や用途もそれぞれです。
予算がないからビニールクロスしか選択肢がないというのは、悲しいので、
予算が無くても、塗り壁を選んで頂けるように、最大限の知恵を絞り、製品を作っています。
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