カオリンの壁って、なに?

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塗り壁選びのコツ:メール講座 全7回
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塗り壁を、あこがれだけで終わらせないための、
基礎知識のイロハをお伝えします

塗り壁って、あこがれがありますよねぇ~

ただ、さまざまな誤解から、諦める人が多いのも、塗り壁なのです。

では、塗り壁って、どんなもので、クロスとどんな違いがあるのか、3種類の塗り壁材を製造販売する立場から、基礎的なことをお伝えしたいと思います。

最近でこそ、クロスで仕上げる内装が主流になりましたが、少し前は、普通に塗り壁が使われていました。

しかし、戦後、早い、安い、簡単な家づくりが求められたことにより、手間暇のかかる塗り壁というのが、徐々に衰退していきました。

では、本当に、塗り壁は手間暇がかかるのでしょうか?

アク止め効果が高い製品です

確かに、昔の塗り壁は、下地が土壁だったので手間暇がかかりました。竹木舞(たけこまい)を編んで、そこにワラを巻いて、その隙間に、ワラを練り込んだ土を詰めて行く訳です。

土も、ワラを練り込んで、発酵させますから、直ぐには使えません。

そして、下塗りが終わったら、今度は中塗りという下地調整があって、やっと仕上げの漆喰等を塗った訳ですから、手間は、3度や4度ではありません。そして、人が触っても問題ないほど乾燥するまでは、他の工事は進行できません。

だから、昔の家づくりは、1年も2年もかかったのです。

しかし、今の家づくりは、ハウスメーカーも工務店も、平均4カ月ほどで完成します。それは、工事の仕方が変わったからです。

塗り壁にしても、ほぼ100%下地は、石膏ボード(プラスターボードとも言う)です。畳1枚ほどの大きさの石膏ボードを壁全面に張り込んで行き、ボードとボードのジョイントにパテを詰めて、ボードを取り付けた時のビス穴も、パテで埋めます。

その後、仕上げの塗り壁材によって、シーラー処理だけで済ませるか、下塗りをして、下地処理が完成します。

土壁だった時代の作業工程とは比較にならないほど、
今は、スピーディで簡単です。

昔も今も、下地ができたら、仕上げの作業は、似たようなものです。漆喰にしろ、京壁にしろ、珪藻土にしろ、仕上げ材として表面に塗る材料は、1mm、2mmの厚さです。

下地さえ綺麗に出来ていれば、仕上げも綺麗に施工できます。

女性のお化粧と同じで、下地が勝負なのです。丁寧な下地を作れば、仕上がりも綺麗に行くのです。

但し、調湿性能に関しては、昔の塗り壁と、今の塗り壁では、大きな違いがあります。というのも、下地が土壁だった昔の塗り壁は、15cmとか、20cmという壁の厚み全部で、調湿性能を発揮しました。

しかし、今の塗り壁は、下地が石膏ボードなので、下地に調湿性能はなく、仕上げ材として塗られる表面の1mm、2mmだけが、調湿の働きをするのです。したがって、仕上げで塗る表面材の性能を吟味しないと、ただ白いだけの壁とか、ただ模様がついた塗り壁風の壁が出来上がるだけなのです。

塗り壁風に仕上がれば、調湿性能や消臭性能は、特別気にならないというのであれば問題ありませんが、もし、調湿性能や消臭性能を期待するということであれば、仕上げ材の品質を吟味しないとならないと思います。

調湿性能に関しては、市販されている塗り壁の中では、
珪藻土が断然に優れています。

漆喰の1.5倍の調湿性能

また、漆喰に調湿性を期待する人も多いと思いますが、今の漆喰は調湿建材ではありません。というのも、昔の漆喰は、下地が土壁だったので、下地を含めた壁全体で調湿しましたが、今の時代は、表面の仕上げ材だけの性能なのです。

調湿性能の優劣に関しては、JIS規格が定められているので、客観的なデータに基づき、どの程度調湿するか測定できるので、なんグラム調湿する能力があるのかをメーカーに確認すれば、間違いがないと思います。

調湿建材と謳えるのは、70g/㎡/24h以上と定められています。

これは、1㎡の塗り壁材(仕上げ材)が、24時間の間に、70g以上の水蒸気(水分)を吸放湿する力があるという意味になります。

そして、ここで大切なのは、吸湿も、放湿も、
両方の能力がないとならないということなのです。

たとえば、石膏ボードは、吸湿はします。しかし、放湿はしないので、湿ったら、湿りっぱなしということになるのです。

調湿する塗り壁とは、室内が湿っ気てる時には、素早く吸湿してくれて、室内が乾燥してくると、壁に蓄えた水分を吐き出して、室内を潤わせてくれる能力がある壁のことなのです。

アトピッコハウスでは、調湿性能241g/㎡/24hの珪藻土塗り壁「はいから小町」、調湿性能94gの漆喰調塗り壁「漆喰美人」、調湿性能61gの粘土系塗り壁「カオリンの壁 パーフェクトウォール」の3種の塗り壁を製造販売しています。

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