グルグルしても良いじゃない、話すことは手放すこと。

70overに人気のある私は、
こうやって度々お電話をいただけるのです。

テニスが終わってからTELすることを伝え、
10時過ぎから長電話スタート！
彼女は今、

長年の友人でもあり、
ともに戦ってきたパートナーの病を抱え、
心配と不安と寂しさで
心が占有されてしまう時があるようなのです。

苦しくも病を受け入れて、
前向きに進もうとしている姿に鼓舞されることもあれば、

闘病が長引くことで発生し始めた生活不安など、
40年という長い時間の中の、
ほんの一部を共有させてただいています。

私と話たからといって、
何が解決するわけでもありませんし、

それを求めてもいないんですよね。
ただ、話したい。
吐き出すという表現もできますが、

私には、手放すがしっくりきます。

不安を手放す
心配を手放す
寂しさを手放す

手放して未来に進もうとしているのですよ。
グルグルしている状態は、
そうは見えないんだろうけど、

似たような部分がある私には。
なんだか気持ちがわかるんです。

彼女は10年ほど前にご主人を亡くし、
お子さんもいないので大きな家で独り住まい。
兄弟はご存命だし、
親戚一同とも付き合いがありますから、
けっして寂しい独居生活ではないのです。

でも手放したい時、

状況を一から説明するのは面倒だし、
細かいことは知らなくても、
なんとなく全体像を把握してくれている人に、

人は、話したくなるものです。

それは近しい人、とは限らない。
抱えている問題ごとに、
手放せる相手を持っていることが、

心の健康状態を保てるコツのような気がします。

グルグル話しながら、
その問題と、ちょっとずつ距離を置く。

それは解決とは違うし、
解決策は自分が手放すしかないことは、理解している。
でも、簡単には手放せない。

だからグルグルする。

吐き出すだと、
それで終わり、以上！

みたいな一発勝負のような感じがして、
好きじゃない。

同じことを繰り返すと、

蒸し返してるよ
戻ってるよ

というパンチが飛んできちゃうでしょ。
パンチを受けると、
手放せる場所が１つ減る感じがするんだよね。

手放すは
息をするように話し、
ちょっとずつ、徐々に手放していく。

だから時間がかかるし、グルグルする。

私自身にそういう部分があるから、
グルグル族が集まるんだろうなぁ…。

これを求めている人は多いと思うんだよね。
だけど有料にしてもニーズあるんだろうか…。