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漆喰をDIYで施工したいという方もいらっしゃいますが、
実は、本漆喰と呼ばれる本物の漆喰は、慣れない人が扱うと危険だという認識を持たれている人は、多くないと思います。
では、どんな漆喰をDIYすると、危険で、なぜ、危険なのかといったことをお伝えしてみたいと思います。
本漆喰と呼ばれる本物の漆喰は、消石灰を原料にしています。
そして、消石灰は、石灰岩を焼いて作ります。
石灰岩を焼くと、生石灰(きせっかい)と呼ばれるものに変わります。
それに水を加えると、消石灰が完成するのです。
だから、カビが発生しないとか、空気中のウイルスなどに効果があるといったことが、
まことしやかに広まったりするのですが、漆喰は、施工した直後はアルカリ性でも、
5年ほどで中性化し、抗菌効果も無くなるようです。
つまり、5年たったら、
単なる白い壁になるということです。
漆喰の原料である消石灰は、強アルカリ性ですから、DIYする場合でも、絶対に素手で触らないことだと思います。
手が荒れる程度ですめばいいですが、化学火傷する危険性があります。
また、目をこすったりすると、失明の危険性さえあります。
漆喰をDIYで施工する際は、手袋を着用するのはもちろんとして、目を保護するためのゴーグルなども
用意した方がいいかも知れません。
一昔前までは、小学校のグランドなどには、運動場のライン引きの原料として、
消石灰も使われていましたが、消石灰の代わりに、炭酸カルシウムなどが使われるようになっています。
なぜなら、消石灰が目に入ると、失明の危険性があるからなのです。
漆喰壁にしたいという方の選択理由が、漆喰風に仕上がった壁ということであれば、
消石灰を原料とした本漆喰である必要はないと思います。
また、調湿性を期待して漆喰にするというのも、ちょっと期待薄なので、
やはり漆喰風に仕上がる塗り壁にした方がいいと思います。
あるいは、調湿性能が一番の希望であるのであれば、漆喰系の塗り壁ではなく、
珪藻土系の塗り壁にした方がいいと思います。
単に漆喰というと、本漆喰のことを刺し、本漆喰は「消石灰」を原料にしているので、
素人の方がDIYするには、少々ハードルが高いし、危険性があります。
なぜ危険かというと、消石灰は、強アルカリ性なので、抗菌性がある反面、手肌に付くと、
荒れたり、火傷したりといったことが起こる可能性があるのです。
アトピッコハウスには、「漆喰美人」という漆喰調に仕上がる塗り壁があります。
こちらは、モンモリロナイトという粘土を使用していますので、手肌についても、危険はありません。
プロ向けに作っている商品なので、DIY用として販売している訳ではありませんが、
DIYで施工することも出来ます。
但し、最近では、DIY専用の漆喰調塗り壁も登場しているので、簡単な施工を希望される場合は、
ホームセンターなどで販売されているそうした漆喰風の塗り壁を塗られると
いいと思います。
ただし、初めてDIYに挑戦する方でも簡単に施工出来ますといった商品は、施工は簡単でも、
価格が割高であったり、調湿性能が期待できなかったりと、それなりのマイナス面もあります。
なので、要は価値観次第ということになります。
楽しみとして自分達で塗ってみたいから、DIYに挑戦するという場合と、
調湿性能や消臭性能といったことを期待するのなら、多少、施工が面倒でも、プロ用の本格的な塗り壁を塗るという選択肢です。
いずにしろ、消石灰が入った漆喰系の塗り壁は、DIYにも向いていないのではないかということです。
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