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漆喰にあこがれを持つ人は、ツルッとした白い壁をイメージすると思います。
最近では、漆喰でも、パターンを付けた仕上げにするケースも増えていますが、
やはり漆喰というと、昔から、フラットとか、押さえと呼ばれる、まるでペンキを塗ったように、
ツルッ、ペタッといった感じの仕上げが一般的です。
粒子が細かいので、表面が鏡のように光る場合もあります。
そういった「漆喰調」と呼ばれるツルッとした仕上げにしたいから、漆喰を好むのか?
あるいは、漆喰という名前にあこがれがあるのか?
そうしたことで、選択肢は変わってきます。
漆喰は、消石灰を主原料とした昔ながらの塗り壁です。
消石灰は、石灰岩から作られていて、
漆喰として壁に塗られると、空気中の二酸化炭素と反応し、徐々に硬くなり、最終的には、石灰岩に戻ります。
二酸化炭素を吸収するから、エコだとか、ロハスだと言われることもありますが、
実は、消石灰を作る過程で、大量の燃料を使っています。
というのも、石灰岩を高温で焼いて、生石灰(きせっかい)を作り、それに水を加えると、消石灰が出来ます。
製造時に、二酸化炭素を沢山発生させていますから、壁に塗ったあと、空気中の二酸化炭素を吸収するといっても、帳尻合わせにしかならない訳です。
また、漆喰は、調湿性能が高いと思われていると思いますが、一般的な漆喰は、40g/m²/24h程度しか調湿しません。
これは、調湿建材として認められるJIS規格の最低基準の70gを下回っています。
つまり、漆喰の調湿性能は、高くないのです。
漆喰の調湿性能が高いと誤解されている最大の理由は、昔は、壁の下地が土壁だったということです。
漆喰そのものは、仕上げ材として塗られる表面の1mm、2mm程度のものです。
それ自体には、あまり調湿性能はありません。
しかし、昔は、下地が土壁だったので、下地が調湿性能を発揮した訳です。
しかし、今は、壁の下地は、ほぼ100%石膏ボードです。
石膏ボードは、調湿しません。
だから漆喰を塗っても、調湿する壁にならない訳です。
漆喰の特徴というと、「漆喰調」と呼ばれるツルッ、ペタッとした仕上がりだと思います。
その漆喰調の仕上がりが好きな人にとっては、たまらないということになるのだと思います。
ただし、調湿性能は高くない訳です。
本漆喰と呼ばれる消石灰を原料とした本物の漆喰は、実は、調湿性能が高くありません。
もし、調湿性能を期待して「塗り壁」にするということであれば、漆喰以外の選択肢を検討してもいいかも知れません。
調湿する建材(内装材)には、実は、明確な評価基準があって、70g/m²/24h以上調湿しないと、調湿する建材とは言えないことになっています。
これは、どういう意味かというと、1m²の「試験体」が、24時間で、70g以上の水分(水蒸気)を吸放湿する性能がないとならないということなのです。
ここで重要なのは、単に「吸湿能力」だけではなく、「放湿能力」も、ないとなりません。
つまり、調湿性能を期待して漆喰なり、塗り壁を選ぶのであれば、JIS規格で規定している「調湿量」を確認すべきだということです。
漆喰美人は、消石灰を原料にしていないので、本漆喰ではありません。
しかし、漆喰調に仕上るし、調湿量は94gありますので、一般的な漆喰の2倍以上調湿しますし、
JIS規格の基準もクリアしています。
漆喰は、ツルッ、ペタッといった感じの仕上がりに特徴があります。
原料の粒子が細かいので、まるでペンキを塗ったような仕上がりになります。
もちろん、パターン付けも出来ますので、大胆なパターンを付けられる方もいます。
しかし、やはり、ペタッ、ツルッとした漆喰調と呼ばれる仕上げが、
最も一般的だと思います。
消石灰を原料にした本物の漆喰がいいのか、漆喰調に仕上がる壁にしたいのか?
それによって、選択肢は、変わると思うし、変えた方がいいと思います。
本物の漆喰にこだわって、調湿性能を犠牲にするのか?
漆喰調に仕上がる塗り壁を選んで、
調湿性能やカラーバリエーションも楽しむのか?
それは、価値観次第だと思います。
漆喰美人は、消石灰を使っていないので、昔からの定義でいうと、本漆喰ではありません。
しかし、漆喰調に仕上がるという意味においては、漆喰です。
しかも、調湿性能は、一般的な漆喰の2倍以上あります。
ピンクや黄色もあって、カラーバリエーションは、全8色です。
漆喰調のペタッ、ツルッとした仕上げも出来ますし、大胆なパターン仕上げも出来ます。
ご自身の希望が、消石灰を使った本物の漆喰にすることであるのか?
あるいは、漆喰調に仕上がることがキープされていたら、色柄が選べたり、調湿性能が高かったりする方がいいのか?
それは、お好み次第だと思います。
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