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漆喰美人は、消石灰を原料にしていないので、厳密に言うと、漆喰ではありません。
但し、漆喰調に仕上がるという点においては、漆喰です。
消石灰を原料にした漆喰がいいという方には、漆喰美人は魅力がないと思いますが、
漆喰調に仕上がって、カラーが選べて、調湿性能や消臭性能の高い漆喰壁を
希望される方には、またとない選択肢になると思います。
どんな開発の経緯があって、この漆喰美人が誕生したのか、詳しくご説明したいと思います。
アトピッコハウスのオリジナル塗り壁は、珪藻土塗り壁「はいから小町」が最初です。
珪藻土そのものは、細かな粒子ですが、それだけでは製品にならないので、
骨材と呼ばれる少し粒子の大きな原料を加えます。
したがって、出来あがった壁も少しブツブツした感じになります。
「ゆず肌」という言い方もしますが、つまり、「ゆず」の皮のようにツブツブとした感じに仕上がるのです。
これは、これで味があって、とても魅力的です。
それに、はいから小町は、硬く仕上がって
ボロボロしないので、洋服をこすっても、白くなったりはしません。
しかし、昔からの「漆喰」が好きな人にとっては、漆喰の「ツルッ」とした仕上がりが好きだという方もいます。
アトピッコハウスにも、そんなお客さんの声が届くようになってきました。
しかし、本漆喰と呼ばれる昔ながらの漆喰は、消石灰を原料としています。
それに、昔と違って、今の壁下地では、漆喰を塗っても調湿性能を発揮してはくれません。
よくよく聞いてみると、漆喰を好むお客様というのは、消石灰で作った漆喰が欲しい訳ではなく、
漆喰調に仕上がる塗り壁にしたいのだということが分かってきました。
それに、「白」以外の選択肢を希望していることも分かってきました。
漆喰と呼ばれる製品は、消石灰を原料にしています。
これは、材料としては、とても扱いづらいものであり、素人のDIY施工などでは、
危険視されるものです。
目に入ったら、失明の危険性さえあります。
それに、昔の漆喰は調湿しましたが、今の漆喰は、調湿しません。
なぜかというと、昔と今では、壁の下地が違うのです。
表面に塗ってある「漆喰」そのものは、
1mm、2mmの厚さしかありません。
昔は、漆喰の下地が15cmも20cmもある土壁でしたから、下地の壁が
調湿性能を発揮してくれていましたが、
今は、下地が石膏ボードなので、調湿しない訳です。
アトピッコハウスで、漆喰調の塗り壁を作ろうと思ったとき、一番に考えたのが、
消石灰を使わず、調湿性能が高くて、漆喰調に仕上がる製品にしたいということでした。
そして、色々な主原料を取り寄せては、試作品を作り、壁に塗ってみてという繰り返しを経て、
化粧品の原料などにも使われるモンモリロナイトに行きつきました。
モンモリロナイトは、そこそこ調湿もします。
そして、消臭効果は、珪藻土以上です。
そこでモンモリロナイトを主原料にした漆喰調塗り壁「漆喰美人」が完成したのです。
調湿性能は、一般的な漆喰が、40g程度に対して、94g、つまり、漆喰の2倍以上の性能があることが分かりました。
しかも、モンモリロナイトは消臭性能も高いので、調湿性能を希望なら、珪藻土塗り壁「はいから小町」を推奨し、漆喰調に仕上がって、消臭性能を期待する方には、
漆喰美人を選んでもらおうと考えました。
漆喰美人は、一般的な漆喰の2倍程度は調湿します。
しかし、調湿性能を期待するのなら、
珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能は、241gもあり、漆喰の6倍の調湿性能があります。
そこで、漆喰美人は、調湿性能を謳う製品ではなく、機能としては、消臭性能を謳うこととし、
また意匠面では、ツルッとした漆喰調に仕上がる製品であることを強調しようと考えました。
もちろん、調湿性能が漆喰の2倍あって、消臭性能も高くて、漆喰調に仕上がれば、それだけでも、
充分特徴的だと思います。
しかし、さらに、漆喰美人には、「白以外」のカラーバリエーションを加えることにしました。
色々と模索した結果、ピンクや黄色といったラインナップも加え、全8色をラインナップすることにした訳です。
しかも、珪藻土塗り壁「はいから小町」は、純白を基調にして、濁りの無いカラーバリエーションなので、
わざと、少し濁りを加えて、落ち着いた感じにしました。
製品の「色名」は、全て「花の名前」にしています。
源氏物語を彷彿とさせると思います。
漆喰美人は、消石灰を原料にしていないという意味においては、漆喰ではありません。
しかし、漆喰調に仕上がるという意味においては、漆喰です。
しかも調湿性能は、一般的な漆喰の2倍以上あり、カラーバリエーションも全8色あります。
ピンクや黄色の漆喰というのも、楽しいと思います。
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