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漆喰の塗り壁にあこがれる人は多いと思います。
また塗り壁というと、漆喰と思っている人もいると思います。
代表的な塗り壁としては、京壁とか、繊維壁といったものがありますが、本物の京壁は施工されなくなっているし、
原料も手に入りません。
そして、繊維壁も、ボロボロするから昔風のものは、姿を消しています。
今は、塗り壁と言えば、漆喰か、珪藻土が人気を二分していると思います。
では、「漆喰ってに何?」と聞かれて、キチンと答えられる人も多くないと思います。
少し解説してみましょう。
原料的な意味においては、漆喰は、消石灰に、糊を加えて、水で練ったものということになります。
昔風の本格的な建物には使われていて、「漆喰調」と言われる、
あのツルンとした仕上がりに特徴があります。
住宅に使われる普通の漆喰は、基本「白色」です。
色漆喰というものがあるには、ありますが、
施工が難しく、価格も高く、しかも一般住宅に使われるケースは少ないので、
漆喰と言えば、「白」というのが相場と考えていいと思います。
漆喰が勝発されるようになったのは、そもそも武家屋敷や城の防火に使ったことが最初でした。
土壁の表面に仕上げ材として塗った訳です。
昔も、今も、仕上げ材としての厚みは、表面の0.何ミリとか、1.何ミリというのが、基本です。
昔であれば、下塗り、中塗りと、土壁を塗って行って、最後に仕上げ材として、漆喰を塗った訳です。
そして、現代では、石膏ボードを貼って、下地処理して、
やはり仕上げ材として、0.何ミリとか、1.何ミリ漆喰を塗る訳です。
漆喰の白い壁は、その意匠性の良さから、神社仏閣や町民の富裕層にも広がっていきました。
それが、土蔵などにも使われ、現在に至っています。
漆喰は、土壁を下塗りした上に仕上げ材として塗るものなので、調湿性があります。
しかし、漆喰そのものは、0.何ミリとか、1.何ミリといった薄さしかないので、漆喰そのものが調湿する訳ではありません。
しかし、下地の土壁とセットで、調湿性が高いという評価になった訳です。
漆喰そのものは、下地の上に塗った0.何ミリとか、1.何ミリのものなので、漆喰そのものが調湿性能が高い訳ではありません。
一般的には、40g程度の調湿能力しかないと言われています。
この40gとは、どういう意味かと言うと、1m²の漆喰の壁が、24時間で、吸収できる水分の量が、
40gだという訳です。
調湿する塗り壁の最低基準は、70gなので、たった40gでは、調湿する塗り壁とは言えません。
漆喰は調湿性能が高いと思われている方も多いと思いますが、JIS規格に調湿性能を試験する項目があるので、
JIS A6909で測定した調湿量を確認すると、実際の性能が明確になると思います。
漆喰は、消石灰に糊を加えて練ったもので、もともとは、防火のためや意匠のために発達していったものでした。
土蔵などにも使われているので、調湿性能に優れているようなイメージはありますが、
実際には、調湿建材と言える最低レベルの調湿性能も備えていないというのが現実です。
しかし、漆喰調と呼ばれる仕上がりが好きで、漆喰にしたいという方には、調湿性能の良し悪しは関係ないと思います。
ただし、本物の漆喰は、施工が難しいです。
しかも、消石灰は、目に入ると失明の危険性があるので、DIY施工には向いていません。
また、素手で施工すると、火傷する場合があります。
それは、施工段階の漆喰は、強アルカリなので、危険なのです。
その意味においても、DIY施工はお勧めできません。
アトピッコハウスの漆喰調塗り壁「漆喰美人」は、原料に消石灰を使っていません。
その意味においては、漆喰ではありません。
但し、化粧品の原料にも使われるモンモリロナイトという粘土を使って、漆喰調に仕上がる塗り壁材になっています。
調湿性能は、漆喰の2倍程度はあります。
漆喰にしたいけど、調湿性能も、ある程度欲しいという方は、
採用をご検討頂いてもいいかも知れません。
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