【もっと詳しく漆喰を知る】漆喰の基礎知識:昔の漆喰と今の漆喰の違い

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塗り壁選びのコツ:メール講座 全7回
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本漆喰と呼ばれるもの以外は、漆喰ではありません
ただし、漆喰に何を求めるかが重要です

昔の漆喰のことを「本漆喰」と呼びます。
これは、今の漆喰が「本来の」とか「本物の」といった言葉で表現できない製品だからです。

では、今の漆喰と、昔の漆喰の違いは何でしょうか?

「本漆喰」と呼ばれる製品は、消石灰を原料にしています。
そしてまた、漆喰は、全世界にあります。
では、日本の漆喰とはどんなものなのか解説しましょう。

漆喰は、「のり」と呼ばれる

漆喰の原料は消石灰です。

消石灰は、石灰岩から作りますが、消石灰だけでは塗り壁になりません。

そこで、昔なら、「ふのり」と呼ばれる海藻糊や、「スサ」と呼ばれるツナギを入れました。

だから、昔の職人さんは、漆喰のことを「のり」と表現することがあるのです。

しかし現代は「フノリ」ではなく、化学合成された糊が使われますから、

その時点で、今の漆喰と、昔の漆喰は違うものになっていると言えます。

漆喰は消石灰から出来ている

本物の漆喰は、消石灰から出来ています。
原料になる石灰岩を焼くと、生石灰(きせっかい)というものになり、それに水を加えると、消石灰が出来あがる訳です。

つまり、消石灰を使ったもの以外は、「本漆喰」とは呼べないのです。

但し、本漆喰を選ぶ必要があるかどうかは、採用される方の価値観次第になると思います。

漆喰は調湿しない

漆喰は、昔の漆喰も、今の漆喰も、それほど調湿性能の高い塗り壁ではありません。

昔の漆喰が調湿したのは、壁の下地が15cmも20cmもある土壁だった訳ですし、

今の漆喰が調湿しないのは、下地が石膏ボードであるからだという理由からです。

漆喰そのものは、あまり調湿しないので、仕上げ材として、1mm、2mm塗っても

調湿効果は、あまりないのです。

漆喰に何を求めるのか?

漆喰を希望される方が、いったい何を求めて漆喰にしたいと考えているのか?

それがとても重要だと思います。

調湿性能を求めているというのなら、ちょっと残念な結果になるし、

意匠性を求めているというのなら、他の選択肢があるかも知れません。

ただし、あくまでも「消石灰」を原料とした「本漆喰」を塗りたいというのであれば、

目的を達成できると思います。

ただ、本漆喰の施工は難しいです。

職人さんの腕次第で、仕上がりが変わります。
一番難しいのが、

フラット仕上げなので、手間もかかるし、技術も必要です。

だから、工事代金が高くなるのです。

漆喰風塗り壁の選択肢

本漆喰を施工するとしても、腕のいい職人さんに施工してもらわないと、

コテ跡1つ無いほど平滑には仕上がりません。
とはいえ、そこまでの仕上げを求める方というのは、

よほど目が肥えているか、こだわりの強い方だと思います。

通常であれば、多少コテ跡が残っていても、充分にフラットな感じに仕上がっていると感じる筈です。

もし、漆喰に求めるものが、本漆喰であることでないのなら、

調湿性もある程度高い漆喰調の塗り壁を選ぶという選択肢でもいいかも知れません。

結論としてまとめると

今の漆喰も、昔の漆喰も漆喰そのものは、調湿性能の高い素材ではなくて、

調湿性能の大きさは、下地に影響を受けるということです。

もし、調湿性能を期待して漆喰を選ぶのなら、消石灰を原料にした「本漆喰」ではなく、

漆喰調に仕上がる塗り壁や、珪藻土を選んだ方がいいということです。

また、本漆喰を選ばれても、コテ跡1つ残さないような平滑(フラット)な仕上げにしようと思うと、

凄腕に職人さんにお願いしないと無理だということです。

しかも、そんな凄腕の職人さんは、そうそういないので、

完璧なフラットを求めるとしたら、結構難しいということです。

ただし、単に「漆喰がいい」と思っている方なら、普通程度のフラットで、十分に満足される筈です。

アトピッコハウスの漆喰調塗り壁「漆喰美人」は、フラット仕上げは出来ません。

というのは、本漆喰のように何度も何度もコテを当てて、平滑にすることが出来ないからです。

ある程度、平滑には出来ますが、それは、完璧なフラットではありません。

コテ跡は、必ず残ります。

それでも「漆喰調」を求める方には、充分満足して頂ける仕上がりだと思います。

また、漆喰に求めるものが調湿性能だというのであれば、思い切って、珪藻土塗り壁を検討してもいいのかも知れません。

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