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珪藻土塗り壁はいから小町は、珪藻土をにがりと、マグネシアで固めています。
この方法で作っている珪藻土塗り壁は、アトピッコハウスだけです。他にないです。
では、新しい技術なのかというと、そうではなくて、100年以上の歴史があります。
では、どんな開発の経緯があったのかをご説明したいと思います。
アトピッコハウスが創業した20年ほど前には、珪藻土を主原料にした塗り壁は、
ポツポツと販売されていました。
しかし、珪藻土塗り壁というと、触るとボロボロする。
白くなるといった欠点のある製品でした。
珪藻土は、珪藻土単体では固まらないので、糊や接着剤のようなものを添加する必要がありました。
あるいは、粘土で固めるという場合もありました。
しかし、ボロボロするとか、白くなるという欠点があった訳です。
珪藻土塗り壁は、にがりとマグネシアで固めていると言いましたが、これは、満鉄(南満州鉄道株式会社)が開発した技術です。
関東大震災のあと、純国産鉄筋コンクリートの共同住宅を建てようということで、
にがりと、マグネシアで固める「マグネシアセメント」というものを満鉄が開発したのです。
それが、同潤会アパートの建設に使われました。
そして、同潤会アパートや、渋沢栄一記念館などの保存調査の際、マグネシアセメントが発見されたのです。
漆喰やセメントでもなく、80年も経過しているのに、ヒビ1つなく固まっている素材が話題になった訳です。
そして、保存調査に協力したメンバーの中に、マグネシアセメントの開発に係った人物の子孫がいました。
その人物こそが、珪藻土塗り壁はいから小町を開発してくれた人物だったのです。
セメントの5倍も10倍も硬くなるマグネシアセメントを使って、珪藻土を固めたら、
どんな塗り壁が出来るか?
最初は好奇心からスタートしました。
そして、珪藻土70%含有の「はいから小町」の原型が出来ました。
しかし、試作品の施工テストを繰り返すうちに、色々な不具合が起こり、
珪藻土の含有率を減らしたり、他の原料を入れ替えたり付け足したりして、やっと、販売できる商品が出来ました。
しかし、販売してからも、1年位はトラブルが続き、その後やっと安定しました。
今は、明らかな施工ミス以外では、トラブルは発生しなくなりました。
珪藻土塗り壁はいから小町の調湿性能は、241g/m²/24hで、これは、業界トップランクの性能です。
しかも、硬く仕上がって、ボロボロしません。
これが、マグネシアセメントの力です!
硬く仕上がって、ボロホロしない珪藻土塗り壁はいから小町が完成し、
JIS規格に基づき調湿テストをしたら、JIS規格の3倍以上、一般的な漆喰の6倍程度調湿することが分かりました。
もちろん調湿性能を発揮する元になっているのは、調湿のための無数の小さな穴を持つ、
珪藻土のお蔭です。
しかし、重要なのは、糊や接着剤や粘土で固めているのと違って、マグネシアの場合は、珪藻土の穴を潰さずに、
固めてくれているという原理が分かったのです。
にがりと、マグネシアが反応すると、メッシュ状の結晶が出来ます。
この網のようなメッシュ構造が、珪藻土の穴を潰さないのです。
だから、珪藻土塗り壁はいから小町の調湿性能は阻害されることがないのです。
珪藻土塗り壁は、粘土などの自然素材で固めている製品もありますし、石灰や石膏で固めた製品もあります。
あるいは、糊や接着剤で固めている製品もあります。
珪藻土を原料にして作った塗り壁は、珪藻土塗り壁と呼ばれますが、はいから小町は、
珪藻土を、にがりとマグネシアが固めたことによって、触ってもボロボロせず、白くもならず、
しかも、調湿性も高い製品となりました。
硬く仕上がりますが、画鋲を刺すことも出来ます。
だから、壁にポスターやカレンダーを張ることも出来ます。
にがりも、マグネシアも食品由来の成分です。
口に入れても問題のない成分です。
ビールや醤油の濾過材にも使われている食品加工に使われる品質の珪藻土を、食品由来の成分である
にがりと、マグネシアで固めたのが、珪藻土塗り壁はいから小町なのです。
珪藻土塗り壁はいから小町は、同潤会アパートや渋沢栄一記念館の保存調査の際、発見された丈夫な壁材が原点にあり、
調査の結果、それがマグネシアセメントというものであり、戦後、一般的なセメントに押されて、歴史から消えていた国産の「固める技術」だということが明らかとなりました。
それを満鉄の幹部を先祖に持つ、アトピッコハウスの協力会社社長が、アトピッコハウスのために作ってくれたのが、
珪藻土塗り壁はいから小町だという訳です。
調湿性能は、業界トップクラスの241g/m²/24hで、触ってもボロボロと崩れてこないし、白くもなりません。
そんな珪藻土塗り壁が開発出来たということです。
これが、はいから小町開発の経緯です。
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