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珪藻土のメリットは、沢山ありますが、一番は調湿性能に優れているから、気持ちいい部屋になるということだと思います。
しかし、デメリットが気になって、珪藻土の採用を躊躇する人がいるのは、残念です。
では、珪藻土のメリットとデメリットとは、いったいどんなことでしょうか?
珪藻土のデメリットを詳しく解説する記事は多くないので、
ここでは、珪藻土のメリット、そして、デメリットと言われている部分を詳しく解説します。
その後、デメリットと言われている点も、実は、それほどデメリットではない
ということに関して詳しく解説したいと思います。
アトピッコハウスには「はいから小町」という調湿性能の高い珪藻土塗り壁がありますが、その特徴も併せて、ご紹介いたします。
珪藻土は、調湿性能に優れた自然素材の塗り壁材です。
植物プランクトンの一つである珪藻の殻が、長い年月を経て地底や海底に化石化したものを珪藻土と言い、
その珪藻土を原料とした塗り壁のことです。
各社製品の仕様が違うので、珪藻土塗り壁であれば、
全て、同等の調湿性能があるとは言えませんが、調湿性能を期待して塗り壁にするのであれば、
間違いなく、珪藻土にすることが正解です。
珪藻土の調湿性能の素晴らしさは、室内が湿っぽくなったら、余分な湿気を壁が吸収してくれ、
逆に乾燥してきたら、壁に蓄えた湿気を放出して、自動的に部屋を潤わせてくれる。
つまり、まるでサーモスタットのように、湿気の吸放出をコントロールしてくれるのです。
その湿度のコントロールが、人が快適と感じる60%の湿度であることから、
壁を自然素材の珪藻土にすると、気持ちいい部屋になると言われるのです。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁材「はいから小町」の調湿性能は、
JIS規格の最低基準70ℊ/㎡/24hを大きく上回る241g/㎡/24hです。
JIS規格の3倍以上、一般的な漆喰の6倍以上の調湿性能。
業界最高水準の調湿性能があり、室内の環境を快適にする手助けをしてくれるので、
結露やカビ対策にも効果的です。
自然素材の塗り壁にすると、部屋の印象がグッと豪華になりますが、珪藻土は、陰影がはっきり出るので、
より一層、豪華で、格好いい感じになります。
内壁用の塗り壁にも色々あって、仕上げパターンが付けられないもの、ペンキのようにペタッと仕上がるものがあります。
しかし、珪藻土の塗り壁は、ツブツブな感じに仕上がるので、存在感があります。
ユズ肌と表現する場合もあります。
光が当たると、陰影がハッキリ出て、とても綺麗です。
全ての会社の製品がそうだとは言えませんが、基本、珪藻土の塗り壁は、漆喰系の塗り壁よりも、
陰影がはっきり出るし、自由なパターン付けが出来ます。
珪藻土は、そのままでは固まらないので、凝固剤や粒子が大きい原料を入れる必要があります。
珪藻土塗り壁の標準的な仕上がりはツブツブとした感じになります。
何度もコテでこすってフラットにしようとすると、ひび割れしたり、
穴が開いたりする可能性があります。
そのため、珪藻土はフラットな感じに仕上がらないことが多く、
パターンを付けて仕上げるのが標準です。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、ユズ肌に仕上がります。
フラットな仕上がりはできません。
自然素材であり、調湿性能がいいということで人気の珪藻土塗り壁ですが、
調湿性能以外にもメリットはたくさんあります。
中でも消臭効果が期待できるということは意外と知られていないかもしれません。
珪藻土は無数の穴をもっているのが特徴ですが、その穴に余分な湿気を吸収し、
乾燥時は湿気を放出する調湿性能に優れています。
多孔質な穴は余分な湿気だけでなく、匂いも吸着してくれるので消臭効果も期待ができます。
猫や犬などのペットを飼われている方は、ペットから発生する匂い、トイレ臭が気になりますね。
ペットのトイレ臭の原因であるアンモニアやシックハウスの原因物質である
ホルムアルデヒドなど水溶性の臭いは珪藻土に吸着されるので、
ペットとともに暮らす方にも調湿性能、消臭機能の高い珪藻土はおすすめです。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、原料にゼオライトを入れています。
ペット臭ほか、ゼオライト効果により焼肉などが発生する油性の匂いも吸着できます。
珪藻土が耐火性や断熱性に優れていることは、あまり知られていないかもしれません。
珪藻土の原料となる珪藻の骨格は、二酸化ケイ素(SiO2)ですから、ガラスと一緒です。
1,250℃を超えると溶け始めますが、不純物を飛ばして、
珪藻土の性能を高めるために1,000℃程度の温度で焼く(焼成する)ことが必要とされています。
耐火性に優れた珪藻土は、日本各地で産出され、
1200℃前後の融点をもつ七輪やコンロ、耐熱レンガの材料として昔から利用されてきました。
珪藻土を塗った壁は、万が一、火事が起きても延焼を防げますので、
火を扱うキッチンでも採用ができます。
また、珪藻土の多孔質の構造は内部に空気を沢山含んでおり、
その空気が断熱層になります。
珪藻土は断熱材として優れた構造を持っているので、
壁に塗ると断熱材としても効果を得ることができます。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、1,000℃ほどで焼いて不純物を飛ばした焼成珪藻土です。
漆喰に比べ、色のバリエーションが豊富な珪藻土。
色粉を混ぜて様々な色を作り出すことができます。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町の主原料は、「白色珪藻土」と呼ばれる焼成珪藻土です。
その他の原料も純白がベースなので、
濁りのないパステルカラーを実現できました。
アトピッコハウスの「はいから小町」の着色料も、天然の原料にこだわり、全8色のカラーバリエーションになっています。
吸水性に優れている珪藻土は、水分を吸い取るという特性を活かし、
バスマットや珪藻土コースターなどに製品化されています。
アスベストが混入していると問題になった珪藻土商品もあり、
人間への健康被害、安全性が気になる方も多いかもしれません。
バスマットやコースターに使用される珪藻土と、
住宅の塗り壁材として使用される珪藻土は材料が異なります。
同じ珪藻土塗り壁材とうたっている商品であっても、
100%自然素材由来の建材もあれば、そうではないものもあります。
珪藻土はそれ単体では、接着効果がありません。
壁に定着させるために、接着剤や凝固剤を混ぜ込んでいます。
凝固剤は、セメントや石膏、合成樹脂などがあげられます。
この、接着剤や凝固剤に何を入れているかどうかによって、珪藻土の性能に違いが出ます。
接着剤が含まれているものは、何が問題かというと、
珪藻土特有の多孔質な穴を塞いでしまうのです。
穴がふさがった珪藻土は、空気を出し入れする調湿機能の効果を発揮しません。
商品を選ぶ際は、珪藻土だけでなくつなぎや接着剤が何を使っているのか、
自然素材由来の固める成分を使っているのかを注意してみましょう。
では、アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は何をつなぎに使っているかというと、
つなぎの役割をする固める成分「にがり」と「マグネシア」を配合しています。
にがりとマグネシアは、珪藻土の利点である表面の無数の穴をつぶすことがありません。
そのため、はいから小町は、高い調湿性能を半永久的に実感できるのです。
珪藻土のメリットは、まだまだ沢山ありますが、メリット以上に気になるのが、
デメリットだと思うので、デメリットに関して、ご説明致します。
珪藻土のデメリットというか、塗り壁全般に言えることですが、最大のデメリットは、価格が高いということです。
珪藻土は、一般的なビニールクロスと比較すると、3倍から5倍の費用がかかります。
ただし、もともと塗り壁を考えていた方であれば、珪藻土だから特別に高いということではありません。
珪藻土も、その他の塗り壁も、材料費そのものは、大差がなくて、
価格に一番響くのは、工事代金なのです。
それに、初期費用が高くつくからといっても、ビニールクロスのように、5年、10年で張替える必要はないので、
少し長い目で見たら、かえってお得かも知れません。
というのも、一旦、珪藻土の塗り壁にすると、ほとんどの場合、30年、50年といった一生ものです。
ただし、会社によっては、定期メンテナンスが必要な製品もあるので、確認が必要です。
自然素材の珪藻土は、ボロボロするからメンテナンスが大変ですよぉ~
と、脅かされて、塗り壁をあきらめる方もいます。
確かに、触ると、ボロボロと崩れたり、洋服をこすると、白くなったりと、
面倒な製品もあったりはします。
ポスターやカレンダーが壁に欠けられないといったケースもあります。
しかし、それも製品次第です。
ちょっと触った程度では、ボロボロしないかとか、
洋服をこすっても白くならないかといったことを事前にチェックしておかれると、いいと思います。
また、珪藻土を塗った壁に、額はかけられますか?
といったことを質問される方がいますが、
珪藻土は、壁の仕上げ材なので、1mm、2mmの厚さしかありません。
壁に重いものを吊るせるかどうかは、下地次第ということになるのです。
画鋲やビスが刺さる珪藻土塗り壁であれば、下地さえしっかりしていれば、
絵でも写真でも吊るせます。
また、珪藻土は水分に弱いため、ゴシゴシと水拭きができません。
コーヒーやお醤油など色の濃い水分が付着してしまった場合、
シミになってしまいますが、段々と馴染んでいくため、気にならなくなります。
どうしても、気になる場合は、エタノールなどで漂白や、上から塗り直すことが可能です。
また、電気を帯電しない珪藻土は、ビニールクロスのようにホコリを吸い寄せにくいです。
模様の凹凸にホコリがたまってしまっても、はたきをかければキレイになります。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしません。
また、洋服をこすっても、白くなったりしません。メンテナンスも簡単です。
珪藻土に限らず、内装を塗り壁にすると、手間暇がかかる上に、現場の管理や養生に、とても神経を使います。
塗って乾く前に、触ってしまうと、補修をしなければならなくなります。
また乾燥したあとでも、汚したり、傷付けたりといった場合は、
最低、壁1面を塗り直さないとならないといったことも起こります。
新築や、リフォームで、壁や天井を珪藻土にする場合、やはり傷や汚れがない状態で引き渡さないとなりません。
その意味でも、ビニールクロスと違って、珪藻土の塗り壁だと、工事業者の方も神経を使います。
だから、工事業者の方は、珪藻土を勧めたがらないのです。
柱回り、窓枠周り、戸の開閉部分など、凸凹のある場所。
開閉で動きがある場所は、ヘアークラックという細い亀裂が入りやすいのが、珪藻土のデメリットであげられます。
珪藻土のひび割れの原因は、大きく分けると施工時の水分不足、
下地と珪藻土のズレ、地震などの自然災害によるものがあります。
施工時に水分が少ないと乾燥スピードが早くなり、ヒビ割れが発生するリスクがあります。
また、下地である石膏ボードや間柱の固定が不安定で、動きやすい状態である場合、
珪藻土が動きについていけず、ヒビ割れが発生する可能性がありますし、
地震などで発生した強い揺れの動きについていけず、ヒビや亀裂が入ることもあります。
亀裂といっても、そこから壁がボロボロと崩れてくるものではないです。
気になる方は気になるし、気にならない方は気にならない。
その程度の亀裂です。デメリットというほどのこともありません。
補修もできるので、どうしても気になる場合は、残しておいた材料を利用して補修することが可能です。
珪藻土塗り壁「はいから小町」は、接着剤で固めていないので、乾燥時の収縮割れがありません。
ヘアークラックも、ほぼ発生しない塗り壁なのです。
珪藻土のメリットとデメリットについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
珪藻土の一番のメリットは、塗ると、気持ちいい部屋になるということと、
陰影が美しく、豪華な感じの家になるということですね!
インテリアが映えるし、照明が当たった時の重厚感は、なんとも言えません。
ツルッとしたビニールクロスや、他の塗り壁には、真似が出来ない仕上がりになるといった点が、メリットだと思います。
ただし、珪藻土は、価格が高いことが最大のデメリットだと思います。
ただ、20年、30年と住む家ですから、5年、10年で張替えが必要になる壁紙よりも、
よほど価値があると思います。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は、硬く仕上がってボロボロしません。
画鋲やビスなども刺せますし、ちょっと触っても、白くなりません。
価格は、一般的な珪藻土と変わらない金額です。
多孔質な表面が珪藻土の特徴です。この多くの穴が空気を出し入れし、自動的に湿度を調整する調湿性能が高いことが珪藻土の一番の特徴です。
アトピッコハウスの珪藻土「はいから小町」は業界トップクラスの調湿性能の他、脱臭、消臭効果にも期待ができます。
珪藻土バスマットにアスベスト混入で、人間への健康被害があったわけではないですが、商品回収など問題視された商品がありました。
アトピッコハウスの珪藻土「はいから小町」は、アスベストが入っていません。安心してご利用ください。
漆喰や珪藻土に求めるものが「意匠性(見た目)」なのか、「性能(調湿・消臭)」なのか、それによって、自分にとって漆喰が良いのか、珪藻土が良いのか判断できると思います。
珪藻土はザラっとしたゆず肌、漆喰はもっときめ細かくマットな質感です。アトピッコハウスの珪藻土「はいから小町」は、調湿性能が業界トップクラスです。「漆喰美人」は、調湿性能は、はいから小町より少し劣りますが、それでもJIS規格を上回る調湿性能を確保でき、消臭性能にも特化しています。
珪藻土クロスは、一般的なビニールクロスに比べると工事費と材料費が若干高くなります。また、珪藻土クロスは水に弱いため、汚れがついてもゴシゴシ水拭きはできずシミになります。調湿性能をうたっている珪藻土クロスですが、表面に珪藻土を薄く吹き付けているだけなので、塗り壁材に比べると調湿性能は劣りますし、効果は次第に薄れていきます。
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。