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砂壁を剥がさずに珪藻土にリフォームできる?
中古の物件を購入し、リフォームして住まわれる方が増えています。古民家が人気なように古いものには味わいと風情がありますよね。
それでもボロボロする壁には皆さん、お悩みの様です。古い家の壁、特に和室の壁は砂壁であることが多いです。
劣化した砂壁は砂が落ちて来て掃除が大変とか、変色して汚れが目立つなど、砂壁をはじめ古い壁にはお困りの方も多いようです。
せっかくなので機能性の高い珪藻土などの塗り壁にリフォームできないかというご相談はたくさんいただきます。砂壁を珪藻土にリフォームすることは可能なのでしょうか。
アトピッコハウスには、「はいから小町」という珪藻土塗り壁がありますが、こちらは硬く固まってボロボロいたしません。
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目次
和室によく見る砂壁とは?珪藻土、漆喰との違いは?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤です。
砂壁とは、下地の壁材に糊と砂を練ったものを塗りつけたもので、和室や床の間などに多く使われてきた壁材です。メリットとして自然素材で呼吸をするため調湿性能があること、耐火性が高いので火事が起きても広がらないということが挙げられます。
古い壁には砂壁の他京壁や聚楽壁があります。
いずれも砂や土を使った壁ですが、砂壁は粒子が均一な川砂、京壁は関西地方で取れる色土を原料としています。聚楽壁も京都の一部地域で取れる聚楽土を原料としていて京壁と総称されています。
砂壁としての寿命は数十年と言われていますが、湿度の高い場所や極端な気候条件では、砂壁の寿命が短くなることがあります。
珪藻土はもともと七輪やレンガに使われていた材料ですが、調湿性能の高さから壁用の左官材として人気となりました。漆喰については砂壁よりも古くから壁材として使われてきましたが、土壁と組み合わせる本漆喰は現代では使われることがなくなりました。
代わりに今の住宅に合わせて「漆喰風」の塗り壁が開発され使われています。漆喰風の塗り壁も珪藻土も材料にもよりますが、砂壁などよりもボロボロしにくいので扱いやすく、洋風なインテリアにも合うということで砂壁の代わりに漆喰や珪藻土の壁にリフォームしたいという方が増えてきました。
珪藻土塗り壁「はいから小町」は、にがりで固めています。自然素材100%ですが、ボロボロいたしません。
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砂壁から珪藻土へのリフォームははがすことが基本
砂壁だけでなく、じゅらくと呼ばれる土壁の場合であっても、ペンキであっても同じで、既存の壁を剥がしてから下地作りをするということが一般的です。古い壁には表面に見えなくてもカビが生えていたり傷んでいる可能性もあるためです。
砂壁や土壁であれば、ボロボロ崩れてくるような壁の上に、塗り替え用の新しい製品を塗っても、剥がれてくる危険性があるのです。また繊維壁と呼ばれる「土壁に見える」素材も、同様に剥がれてくる危険性があります。
そのため、既存の壁が砂壁をはじめ、こういった壁材の場合最初に一度表面をはがしてからリフォームするということが基本となります。
はがさずに砂壁の上から珪藻土を直接塗れないの?
砂壁に直接珪藻土を塗ることができるのか?砂壁から珪藻土にリフォームする場合、剥がすことが一般的ですが、表面を剥がすには厳重な養生が必要だし、ゴミが出るし手間も費用もかかる。何とか砂壁を剥がさないで珪藻土を塗る方法はないのでしょうか。
砂壁の上から珪藻土を塗る場合は砂壁を専用シーラーや接着剤で固める必要があります。固めた後にさらに下地処理をして珪藻土を塗ることができます。
剥がす手間は無くなりますが、作業工程は増えますね。
砂壁を剥がして珪藻土を塗るメリットデメリット
古い住宅に使われてきた砂壁は強度が落ちていることもありますし、ホコリやヤニなどの汚れを吸い込んでいる可能性もあります。水分を多く含む塗り壁材を砂壁に乗せると汚れがアクとなって浮き出てきてしまいます。
はがして下地処理をした方がキレイに仕上がります。また、古い砂壁は汚れやカビなどを吸い込んでいる可能性があります。そのままにしておくのは衛生的にも良くありません。
珪藻土をはじめ塗り壁という製品は、塗り壁の原料である粉を大量の水で練って使う商品です。塗りつけた壁材の水分が飛んだ状態になって硬化し完成する訳ですが、砂壁のリフォームのように、現状に砂壁が塗られている上に、水で練った材料を塗ると、一旦、壁に染み込みます。
すると、水分を含んだ砂壁がボロボロと剥がれ落ちてくる可能性があるのです。砂に水、なんとなくイメージがわきますよね。
一度はがして仕上げの壁材を貼ったほうが安全ですし、仕上がりもキレイというメリットがある反面、剥がして施工するデメリットとしてはかなり汚れるということ。養生をしっかりしてもほこりが舞いますし、はがした砂壁の廃棄もしなくてはいけません。
下地不要の商品もありますが、安全のためには下地を施工したほうが安心
アトピッコハウス製品を施工する場合であっても、砂壁や、土壁をリフォームする場合は既存の古い壁を一旦剥がすのが、基本です。ただ、現状の古い壁の状態が良ければ、剥がさずに、「そのまま」重ね塗りして、成功する場合も、あります。
ただし、こちらは、パーフェクトウォールという製品限定です。こちらの商品は、アク止め効果の高い下塗り材として開発された「下塗革命」という商品をベースにしており、下塗りと、仕上げを兼ねています。
下塗不要のため、DIYに手軽かと思われますが、乾きが早く扱いが難しいためプロ向けの商品としています。
開発の段階では、古い土壁や、古いペンキの上から塗るといった過酷な試験も致しました。たまたま、テスト施工した現場では、問題なく仕上りました。しかし、だからといって、ボロボロと剥がれてきているような砂壁、土壁等のリフォームで、直接塗れます。といったようなことをメーカーとして公言する訳にはいきません。
また、既存の壁の上に、直接仕上げ材を塗るというのは、まず無理だと考えて頂いて、下塗りの工程を挟むべきだと思います。
アトピッコハウスの塗り壁パーフェクトウォールはほとんどの下地でそのまま仕上げることができます。
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どうしてもはがさずに砂壁を塗り壁にリフォームしたい場合
アトピッコハウス製品であれば、下塗革命で下塗りして、その後、珪藻土塗り壁はいから小町や、漆喰美人を塗る。あるいは、パーフェクトウォールで下塗りをして、再度、パーフェクトウォールを仕上げ塗りするといった流れになると思います。
施工後、直ぐに剥がれて来なかったら、成功しているという解釈で問題ないと思うので、既存の砂壁や土壁を、剥がさずに、塗り直したいとお考えなら、目立たない、少しの面積で試してみて、問題ないようなら、全面的に塗ってみればいいと思います。
既存の壁を剥がさずに、新しい塗り壁を塗りたいというニーズは、経費を抑えたいということだと思います。可能であれば、既存の砂壁や、土壁は剥がさず、直接、重ね塗りした方が、安く仕上ることは間違いないのです。
ただ、既存の古い壁の上に塗っても、剥げないかどうかは、現場判断ということになりますね!
ただ、メーカーとしては砂壁を剥がさずに塗り壁へリフォームすることはおすすめしておりません。いったん剥がして処理をすることでキレイで長持ちする壁になりますし、壁が崩れてくるという心配もなくなります。
砂壁を剥がさずに珪藻土を塗るにはアク止めシーラーを使う
どうしてもはがしたくないという場合は強力な接着剤で砂壁を固めてしまうという方法もあります。
DIYなどで砂壁を剥がすことが難しいという場合は市販のアク止めシーラーや砂壁強化スプレーを使ってみるという手もあります。
ただしこの場合、せっかく自然素材を施工するのに、ケミカルな接着剤を挟むのはなんだかもったいない気がします。
また、表面に見えなくてもカビが生えている可能性もあります。家の中がカビ臭かったりする場合は一度業者さんに見てもらうことをおすすめいたします。
砂壁にDIYで珪藻土を塗れる?
今まで述べてきたとおり、砂壁の扱いは簡単ではありません。丁寧な養生、かくはん機やコテなど必要な道具の準備など、しなければならないことはたくさんあります。また、素人ではその判断が合っているのか?が分からない部分があります。
そのためDIYの際にも最低限下地の処理までは業者さんに依頼したほうが良いです。仕上げの珪藻土を塗るDIY作業は楽しいですが、素人が壁の状態を見極めるのは難しいです。
できるところは自分でDIY、分からないところ、心配な部分はプロの業者さんに相談してみるというのも方法の一つです。
まとめ
砂壁をはがさずに直接塗り壁を塗ることはハードルが高いリフォームになります。剥がした方が安全ですが、その分、丁寧な養生やゴミの廃棄など手間も費用もかかります。かといって、剥がれてくるかも知れないのに、全面施工は危険だと思います。
何とかはがさずに施工して経費を抑えられた!と思っても壁がはがれて来てしまったら補修にさらに金額がかかってしまうかもしれません。ボロボロしていたら、剥がして、塗りかえる。これが一番だと思います。
DIYには難しい砂壁のリフォーム、プロの業者さんの手を借りて、面倒な養生や下地処理だけ依頼するという方法もあります。せっかくリフォームするなら、下地からきれいにしたいものですね。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしません。砂壁から塗り替える場合は、下塗革命というアク止め効果の高い下塗り材をご使用の上、はいから小町を塗られることをオススメします。
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よくあるご質問
砂壁と珪藻土の違いは?
砂壁の原料は砂や砂利、珪藻土は珪藻という藻からできています。どちらも自然素材なので調湿をするといわれていますが、珪藻土の方が調湿性能は高いです。珪藻土は明るい色合いもあり、洋風の部屋にも合います。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町の調湿性能は業界トップクラスの241g/m²/24h(JIS規格の3倍以上)です。
砂壁の効果は何ですか?
砂壁には、余分な湿気を吸ったり、吐き出したりする調湿性能があります。また原料が砂なので耐火性があります。万が一火事になっても燃え広がることなく、有害物質も発生しません。最近人気の珪藻土塗り壁も同様に調湿性能、耐火性に優れています。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は調湿性能業界トップクラスです。
京壁と砂壁の違いは何ですか?
古い家に多い京壁は砂壁の一種ですが、一般的な砂壁の原料が粒子が均一な川砂であるのに対し、京壁の原料は関西地方で取れる色土を原料としています。原料の違いで呼び名が違いますが、どちらも砂壁です。
砂壁の耐用年数は?
砂壁の耐年数は数十年と言われています。しかし、砂が原料である砂壁は湿気や温度の影響を受けやすく、環境によっては砂壁の寿命が短くなることがあります。
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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。
漆喰、珪藻土、カオリンと、合計3種類の
オリジナル塗り壁材を製造販売しています。