漆喰クロスと、漆喰調塗り壁の違い
漆喰クロスという漆喰調の壁紙があります。
調湿性能などの「性能」を求めているのでなければ、
漆喰クロスという選択肢でいい人もいると思います。
では、漆喰クロスとはどんなもので、
本物の塗り壁と、いったいどんな違いがあるのでしょうか?
漆喰クロスと、漆喰調塗り壁の違いについて、
解説してみたいと思います。
アトピッコハウスには、「漆喰美人」という漆喰調に仕上がる塗り壁があります。漆喰は消石灰を原料とする塗り壁ですが、漆喰美人は、モンモリロナイトを原料にしているので、漆喰ではなく「漆喰調塗り壁」です。
▶漆喰調に仕上がり、漆喰の2倍調湿する「漆喰美人」は、こちら
目次
漆喰に何を望むか
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤坂です。
漆喰とは、消石灰を原料とした「白い壁」です。
厳密に言うと、白以外もありますし、
一般に「調湿性能」が高いと思われていますが、
その点も違うので、多少説明してみたいと思います。
漆喰と呼ばれるものは、塗り壁の表面の
1mm、2mmの話です。漆喰そのものは、
調湿性能の高い素材ではありません。
しかし、昔の漆喰は、下地が「土壁」だったので、
調湿しました。
また、着色料を混ぜた、白以外の漆喰もあるにはあります。
でも、手間暇が掛かるし、技術的にも
施工が難しいので、一般的ではありません。
漆喰は、調湿建材ではない
調湿する建材に関しては、JIS規格が定められていて、
1㎡当たり70g以上調湿しないとならないことになっています。
しかし、一般的な漆喰の調湿量は、40g程度なので、
JIS規格の最低基準をクリアしていません。
つまり、その意味では、調湿建材とは名乗れないのです。
もし、調湿性能を期待して漆喰を選ぶというのであれば、
残念ながら、期待外れになると思います。
調湿性能を求めるなら、漆喰よりも珪藻土塗り壁がオススメですが、漆喰調に仕上がって、調湿性能も期待したいということであれば、「漆喰美人」は、選択肢の一つになると思います。
▶漆喰調に仕上がって、漆喰の2倍調湿する「漆喰美人」の詳細は、こちら
漆喰調なら、クロスでも良い?
もし、調湿性能を求めているのではなく、
漆喰調に仕上がった壁がいいということであれば、
漆喰クロスでもいいのだと思います。
ただし、クロスは、90cmの巾しかないので、
90cmごとに、ジョイントという「継ぎ目」が
出来てしまいます。
腕のいいクロス職人さんが工事すれば、
それほどジョイントが目立つということもありませんが、
もし、より本格的な「見た目」を
追求したいということであれば、漆喰クロスでは、
満足されないかも知れません。
それに、しょせんクロスですから、
下地の紙の上に、漆喰パウダーや漆喰バインダーを
付着させているだけです。
薄さは、0.何ミリといった世界です。
調湿する訳がありません。
調湿性能を求めるなら塗り壁
漆喰は、調湿性の高い塗り壁ではないと言いました。
それに、現代の住宅は、壁の下地が
石膏ボードなので、下地も調湿してくれません。
つまり、石膏ボードの上に1mm、2mm塗って、
調湿性能を期待するのであれば、
漆喰クロスでも、漆喰でもなく、
漆喰調に仕上がる塗り壁を選ぶというのが、
ベストな選択だと思います。
アトピッコハウスの「漆喰美人」は、JIS規格に基づき、94g/㎡/24hの調湿性能を誇ります。消臭性能にも優れ、データはサイトで公開しています。
まずは、予算を考えて選択
とはいうものの、漆喰も、漆喰調に仕上がる塗り壁も、
漆喰クロスの手軽さと比較すると、
手間暇が掛かり、価格も高くなります。
もし、より上質な漆喰調の仕上がりを
求めるのであれば、漆喰クロスではなく、
漆喰調に仕上がる塗り壁がいいと思いますし、
本物の漆喰がいいということであれば、
調湿性能は期待せずに、本漆喰を選ばれると
良いと思います。
しかし、一番大事なのは、「予算」を捻出することです。
漆喰クロスにしろ、漆喰調の塗り壁にしろ、
本物の漆喰にしろ、普通のビニールクロスよりは、
費用が余計にかかります。
まずは、割増し予算を捻出するところから、
夢を描かないと、悲しい結果になると思います。
いかがでしたか?
漆喰クロスは、漆喰調に仕上がりますが、調湿性能は期待できません。
それに、90cmごとのジョイントが目立つ可能性があります。
また、漆喰調に仕上がる塗り壁なら、
調湿性能も期待できるし、90cmごとのジョイントも
ありません。
ただし、金額は、漆喰クロスよりも、塗り壁の方が高くなります。
アトピッコハウスでは、3種類の塗り壁を作っていますが、
その一つに、漆喰調塗り壁「漆喰美人」があります。
漆喰美人は、消石灰を使っていないので、原料の意味では漆喰ではありません。
ただし、化粧品などにも使われるモンモリロナイトを原料としており、調湿性能は、
一般的な漆喰の2倍以上94g調湿します。
JIS規格の70gもクリアしていますので、立派な「調湿建材」です。
▶漆喰の2倍調湿する漆喰調塗り壁「漆喰美人」の詳細は、こちら
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。
漆喰、珪藻土、カオリンと、合計3種類の
オリジナル塗り壁材を製造販売しています。