漆喰の壁のメリットデメリット
塗り壁というと、漆喰の壁と、珪藻土の壁が
人気を二分する。
漆喰好きの人と、珪藻土好きの人には、
好みの違いがあるし、
漆喰と珪藻土では、性能も特徴も全く違う。
では、漆喰の壁のメリットとデメリットといった
ことは、どんなことがあるでしょうか?
少し詳しく解説していきましょう。
漆喰の壁は、調湿性は期待できない
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤坂です。
漆喰の壁は、調湿性があってと期待する方は、
多いと思います。
確かに、調湿性が無い訳ではないのですが、
漆喰そのものは、調湿性が高くないのです。
なぜかというと、もともとの漆喰の壁は、
下地が土壁でした。
そして表面の漆喰部分は、ほんの1mm、2mmしか
無かったのです。
それは、今も昔も変わりがありません。
つまり、昔の漆喰の壁が調湿したのは、
下地の土壁と合算された性能だった訳です。
今の家は、下地が、石膏ボードなので、
調湿性能は、ありません。
漆喰の壁もカビる
漆喰は、カビないとか、風邪の予防になる
といったことを言う人がいますが、
漆喰の壁もカビます。
では何を根拠に漆喰の壁は、カビない
などといった話が出るかというと、
漆喰の壁は、施工直後は、強アルカリです。
それによって、カビ菌の増殖や、
風邪のウイルスなどの対策になるのではないかと
考えたいからだと思います。
しかし、漆喰がアルカリ性を保っているのは、
4,5年の間です。
それを過ぎると、中性化が進み、カビも発生する
ようになるのです。
自浄作用はいい過ぎ
漆喰の壁には、「自浄作用」があって、
掃除しなくても、美しく、白い状態に
保たれるといった話を聞くことがあります。
しかし、それは、いい過ぎだと思います。
塗り壁についた汚れというのは、
徐々に馴染むので、
気にならなくなるといった程度の言い方が
良いように思うのです。
なかには、酸化チタンが入っていることを
強調する場合もありますが、
たとえ抗菌効果や、自浄作用があっても、
酸化チタンが塗り壁の表面に浮いていないと
効果を発揮しませんから、ナンセンスと言えます。
平滑な仕上げはプロの技
漆喰の壁の標準的な仕上げパターンは、
平滑な感じです。
素人の方は、パターンのついた仕上げの方が
手間が係っていて、高いのではないか?
といった誤解をされている方が多いですが、
実は、漆喰の壁は、平滑に仕上げる方が大変だし、
技術のあるプロでないと出来ないことなのです。
漆喰の壁の価格は高くつく
漆喰は、原料そのものは、
高いものではありません。
いや、「本物の漆喰」は、材料費は安いと言えます。
しかし、工事に手間暇がかかるので、
材料費と、工事代を合算した
最終的な価格は高くついてしまうのです。
つまりは、好き嫌い
漆喰の壁にすると、ツルっとした平滑な仕上げに
する場合が多いです。
それが昔からの漆喰の壁に近いものです。
粒子の細かい粉を使うので、表面がチカッたりもします。
それに反し、珪藻土の塗り壁は、
ツブツブとした風合いになります。
どちらが自分の好みに合うかを考えて、
素材選びをするといいと思います。
また、漆喰であっても、パターンを付けた
仕上げができるので、
好み次第だと思います。
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