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自然素材の塗り壁の定義とは

2015/11/05
2024/02/16

こんにちは!
漆喰・珪藻土・塗り壁ブログを運営している
アトピッコハウス㈱、自然素材のパイオニア後藤坂です。

塗り壁は、どれも自然素材と言えるのか?

自然素材の塗り壁材

塗り壁材は、水を入れて練っただけでは、
壁にくっつかないので、

糊や接着材を加えることが多いです。

その「糊や接着材」のことを
ツナギとかバインダーと呼ぶ訳ですが、

健康を気にする人は、このツナギとして
何が使われているかが、気になる訳です。

私も以前は、「安全」とか「健康」という視点で
情報発信していましたから、

ツナギの内容成分に関して、あれこれ言っていました。

塗り壁を希望されるユーザーの多くは、
自然素材の家にしたいから塗り壁を選んだり、

塗り壁にすれば、調湿性があって、
室内が快適になると期待しているはずです。

しかし、ツナギを入れることで、
塗り壁の調湿性が低下したり、
有害な化学物質が揮発したのでは、

期待外れもいいとこです。

では、ツナギを入れないで塗り壁を
作ることは出来ないのか?

ツナギにも、天然のものもあれば、
化学合成されたものもあります。

しかし、どちらにしても、ツナギを使えば、
塗り壁の調湿性は、損なわれる訳です。

たとえば「漆喰」ですが、
漆喰は、調湿建材ではありません。

つまり、漆喰そのものは、あまり調湿性能は、
高くないのです。

昔の漆喰は、下地が土壁だったので、
調湿しました。

つまり、下地と仕上げの漆喰が合わさって、
調湿性能を発揮した訳です。

しかし、今は、下地が石膏ボードなので、
調湿しません。

一般的な漆喰の調湿性能は、40g/㎡/24h程度ですので、
調湿性のある建材の基準として定められている

JIS規格には、合格しません。

調湿建材の最低基準は、70g/㎡/24hでないとなりません。

これは、1㎡に塗り広げられた
塗り壁が24時間で、何gの水分を吸放湿できるかを
示した数値です。

吸湿しても、放湿する力がないと、
調湿建材とはいいません。

石膏ボードなどは、吸湿する力はあっても、
放湿する力がありません。

だから「調湿建材」とは呼ばない訳です。

一般的に調湿性能の高い塗り壁は、
珪藻土と言われますが、

珪藻土も、ツナギ(糊や接着材)によって、
調湿性能は損なわれますから、

ツナギが入っていない方がいい訳です。

アトピッコハウスの珪藻土塗り壁は、
ツナギなしで、固めています。

では、どうやって固めているかというと、
マグネシアと、にがりの反応です。

豆腐を固める「にがり」も、医薬品として使われる
「マグネシア」も、共に、自然素材です。

そして、2つの成分が反応すると、
硬いメッシュ状の結晶が出来るのです。

このメッシュ状に硬く固まる性質によって、
珪藻土塗り壁の調湿性を阻害しないのです。

調湿性能は、業界最高水準です。

1㎡当たりの調湿性能は、241gです。
一般的な漆喰の6倍にも匹敵する調湿性能があるのです。

今の住宅は、下地が石膏ボードなので、
表面に塗る1mm、2mmの調湿性能で、

勝負が決まります。

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