漆喰の作り方を解説します、でも素人には危険です
漆喰というと、ツルっとした感じに仕上がる塗り壁ですが、
作り方を知りたいという方のために解説してみたいと
思います。
漆喰は、簡単に言うと、消石灰を原料にした
塗り壁ですが、消石灰って、何? という方も多いでしょうし、
どうやって作るの?
果たして、自分で作れるの?
と考える人も、いると思います。
アトピッコハウスには、「漆喰美人」という漆喰調に仕上がる塗り壁がありますが、こちらは、消石灰を使っていないので、「原料」の意味では、漆喰ではありません。ただし、漆喰調に仕上がるという意味では、漆喰です。
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目次
漆喰の原料は、消石灰
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤です。
原料が消石灰だから、「漆喰だ」と考える人は、
おそらく多くないと思います。
また、そもそも消石灰って、何?
と考える人の方が多いと思います。
一昔前なら、小学校などのグラウンドで、
トラックのライン引きとして使われていました。
あの微粉末の白い粉です。
しかし、消石灰は、目に入ると、失明の危険性もあり、
今は、ランイ引きとしては使われなくなりました。
また、身近で、目に触れる機会も少ないかも知れません。
消石灰は、石灰岩から作る
漆喰の主原料となる「消石灰」は、石灰岩から作ります。
そして、漆喰は、内装材として壁に塗られたあと、
空気中の炭酸ガスを吸収して、徐々に硬くなっていき、
最終的には、「石灰岩」に戻ります。
だから、環境に優しいとか、温暖化対策になるといったような
言い方をする人がいるのです。
しかし、石灰岩から、消石灰を作る過程に問題があって、
とても、環境に優しいとは言えないのです。
ただし、地球に負荷をかけているという意味においては、
漆喰以外の塗り壁材にしろ、建築資材にしろ、
多かれ少なかれ言えることですから、
取り立てて、漆喰を悪く言う必要はありません。
だた知っておきたいのは、漆喰は、環境に優しいようなことを
声高に言うのは、間違っていませんか? と言うことです。
石灰岩→生石灰→消石灰
石灰岩から、消石灰が出来るといっても、
簡単に消石灰が出来る訳ではありません。
まず最初に、消石灰の原料になる石灰岩を高温で焼きます。
すると、石灰岩は、「生石灰(きせっかい)」と呼ばれるものになります。
この段階では、まだ消石灰ではありません。
この「生石灰」に水を加えると、高温の「熱」が発生し、
消石灰が出来ます。
この工程のことを「消化」というので、消化された石灰で、
消石灰ということになる訳です。
そして、この消石灰にも、ノリやら、ツナギやらを
加えると、漆喰が出来あがる訳です。
消石灰は、危険なもの
水を加えて「消化」された石灰は、再び発熱することはないので、
消石灰が危険というのは、「高熱」が発生するからという
意味ではありません。
問題は、消石灰が「強アルカリ」であり、
目に入ると失明する危険性があるということです。
また、素手で扱うと、ひどい手荒れの原因になります。
それも、消石灰が「強アルカリ」であるということに
起因しています。
漆喰は、消石灰に、色々なものを混ぜて塗り壁にしている
ものですから、
壁に塗る際には、手袋着用だし、素肌についたら、
直ぐに清水で水洗いして、
必要であれば、医師に診てもらう必要があります。
アトピッコハウスの「漆喰美人」は、化粧品などの原料にも使われるモンモリロナイトという粘土を使用しています。消臭性能が高いという特徴があります。手肌に優しくDIYをしても安全・安心です。
消石灰に、色々混ぜると漆喰になる
漆喰は、消石灰を原料にしていることは、事実ですが、
消石灰に水を加えただけでは、
壁に塗れるような状態にはなりません。
壁に塗るためには、ある程度の「粘り気」を必要とします。
そのために、「糊」やら「ワラ」やらを
消石灰に混ぜるのです。
だから、漆喰のことを「のり」と表現する職人さんもいる程です。
そして、消石灰に、多量の「のり」を加えて作った
漆喰には、ほとんど調湿性がありません。
というのも、漆喰とは、土壁などの下地の上に、
表面的に塗られる「白い糊」です。
漆喰そのものには、調湿性は、ほとんどない訳です。
ただ、ここでは、漆喰の作り方の話ですから、
消石灰に、ワラやら糊やらを加えれば、
漆喰そのものは、出来ますよと言う話になります。
しかし、素人の人が、DIYで漆喰を作れるかというと、
こちらは完全に「ノー」です。
もし、漆喰が作れても、本物の漆喰を壁に塗ることは、
素人には不可能です。
アトピッコハウスの「漆喰美人」も、プロ用の製品です。DIY出来ますが、難易度は高いです。
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いかがでしょうか?
漆喰の作り方をご理解頂けたでしょうか?
漆喰は、消石灰に、糊やら、ワラやらを加えた、
壁に塗れる「粘り気」のある塗り壁材です。
作り方は分かっても、危険なので、
自分で作ろうなどとは考えないことです。
そして、本物の漆喰は、DIYで施工できるような
製品ではありません。
難易度も高いし、危険なので、必ず、
専門の塗り壁職人さんに依頼して欲しいと思います。
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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。
漆喰、珪藻土、カオリンと、合計3種類の
オリジナル塗り壁材を製造販売しています。