床暖房用無垢材の特徴とは?
無垢フローリングを床暖房用に加工した
無垢材ということになります。
では、床暖房用と、非床暖房用の無垢材とは、
どんな点が違うのでしょう?
床暖房用の無垢材に関して、
少し詳しく解説してみたいと思います。
目次
まずは、絶乾状態にする
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤坂です。
まず、床暖房用の無垢材は、通常の無垢材よりも、
極端に「含水率」を低くします。
つまり、カラカラに乾かすということですね。
無垢材フローリングは、天然木を原料にしていますから、
空気中の湿気によって、
膨張したり、収縮したりします。
その結果、フローリングのジョイントが
盛り上がったりして、トラブルになることがあります。
そこで、床暖房用の無垢材は、
一旦カラカラっの、絶乾状態にまで乾燥させます。
それでも、製品化されると、ある程度湿気の影響を受けますが、
「絶乾状態=半殺し」なので、
非床暖房の無垢材よりは、動き難くなります。
動きにくくなるけど、調湿性も落ちる
床暖房用の無垢材は、絶乾状態に近いところまで乾燥させますから、
湿気によって伸縮しくにになります。
また「半殺し」にして、湿気の影響を受け難く
していますから、
無垢材が持つ「調湿性」も落ちてしまうという
現実は、避けられません。
本来無垢材は、湿気を吸ったら膨張し、
吐き出したら、収縮する訳ですが、
「半殺し」になった無垢材は、調湿性能も落ちる訳です。
床暖房用の無垢材は、色が濃くなる
床暖房用の無垢材の、もう1つの特徴は、
製品の色が、濃くなるということです。
高熱で無垢材を乾燥させますので、
ヤニが出て、色が濃くなるということもありますし、
こげて色が濃くなるということもあります。
つまり、スモークされているイメージですね。
別に、スモークしている訳ではないのですが、
結果として、そんな感じに仕上がってしまう訳です。
6面塗装が、当たり前
床暖房用に乾燥し、加工した無垢材は、
製品加工後、湿気の影響を受け難くするため、
空気に触れている部分は、全て、
塗装することが理想とされます。
とはいっても、切りそろえながら工事していきますから、
直接空気に触れてしまう部分も
出来てしまいます。
しかし、無垢フローリングは、巾方向の伸縮率の方が高いので、
長さ方向を切っても、
それほど致命傷になる訳ではありません。
それでも動くことを念頭に置く
床暖房用の無垢材は、絶乾状態に近いところまで乾燥させ、
空気に触れる6面全てを塗装し、
湿気の影響を受け難くします。
それでも、完璧ということはありません。
湿気の高い時期には、ある程度膨張しますし、
逆に乾燥する時期には、収縮します。
なので、床暖房用の無垢材であっても、
施工する際には、季節に応じて、
相応しい「意図的な隙間」を確保しながら
工事しないと、ジョイントが盛り上がったり、
逆に、大きな隙間が出来るといった
トラブルが発生することがあります。
いかがでしょうか?
床暖房用の無垢材の特徴が理解頂けたでしょうか?
たとえ、床暖房用に加工された無垢材であっても、
湿気の影響を受け、伸縮するし、
床暖房用の無垢材は、スモークされたように、
少し色が濃くなるといったことを
ご理解頂けたでしょうか?
色に関して言えば、塗装すれば、変えられますし、
調湿性能もゼロになる訳ではありませんので、
無垢材で、床暖房にしたいとお考えなら、
迷わずに決断されて良いと思います。
床暖房は、実に快適です。
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