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無垢フローリング施工に使う釘に関して
2018/07/24
2018/07/24
無垢フローリングの施工は、合板フローリングと違って、
手間暇がかかります。
それは、巾が狭いこと、「暴れ」の予防から、
糊釘（のりくぎ）併用が推奨されること等が上げられます。
では、無垢フローリングを施工する際に
使用する釘とは、どんなものでしょうか？
詳しく解説してみたいと思います。
目次
無垢フローリングの施工は、糊釘併用が一般的
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤坂です。
マンションで床を張替えるという場合、
床スラブの上に、直接、フローリングを張る
という場合があります。
しかし、床スラブというのは、コンクリートの打ちっぱなしで、
出来ていますので、不陸（凸凹）を無くす必要があります。
レベリング材といったもので、調整されていることが
一般的ですが、合板フローリングなら、
コンクリートで出来た床スラブの上に、
直接、無垢フローリングを張ることも出来ます。
しかし、無垢フローリングの場合、床スラブの上に、
接着剤だけで、貼り付けるというのは、
難しいと思います。
接着剤のことを「糊」と言い方をしますが、
可能であれば、無垢フローリングの施工は、
「糊釘併用」を基本にした方が、安心です。
また、無垢フローリングの場合、床スラブ直接よりも、
下地として合板などを貼った方が、
フローリングの施工が安定します。
つまり、下地を入れた上で、「糊釘併用」がお勧めされる訳です。
糊とは、接着剤のこと
建築の業界では、接着剤のことを「糊（のり）」と言ったりします。
一般的に「糊」というと、
紙と紙を貼り合わせる用途に使うものを言いますが、
フローリングを施工する際に「糊釘併用」などと言う訳です。
この場合の「糊」とは、接着剤のことですから、
接着剤と糊を両方使って施工するという意味になります。
接着剤は、伸縮性のあるウレタンを使う
フローリングの施工に使用する接着剤は、
家具等の制作に使う木工用ボンドとは、
違います。
木工用ボンドは、木材と木材を強固に貼付け、
伸縮性がありません。
だから、家具や建具といった木工製品の加工には適している訳です。
しかし、フローリングの施工には、適しません。
というのも、フローリングは、季節によって、
伸びたり、縮んだりするので、
フローリングの伸縮に応じて、接着剤が追随しないと
都合が悪い。
そこで、フローリングの施工には、完全硬化しない、
ウレタン系の接着剤を使用する訳です。
ウレタン接着剤は、固まっても、完全硬化しません。
だから、フローリングが伸縮しても、剥がれることなく、
フローリングの動きに追随してくれるのです。
堅いフローリングは、下穴を空ける
無垢フローリングを施工する場合は、「糊釘併用」が基本だと
お話ししましたが、
堅い樹種のフローリングを施工する場合には、
もう１つ注意が必要です。
釘は、フローリングの「実（さね）」と呼ばれる
突起部分に、打ち込む訳ですが、
堅い樹種に、いきなり釘を打ちこむと、
「実（さね）」が割れたりします。
そこで、打ち込む釘よりも、小さな「下穴（したあな）」を
空けておいて、そこに、釘を打っていく訳です。
実に面倒な作業です。
ステープルの使用が一般的
無垢フローリングの「実（さね）」に、下穴を空けて、
接着剤を塗りながら、釘で打ち付けていくのが、
標準的な施工方法ですが、
柔らかい樹種のフローリングであれば、
わざわざ下穴を空けなくても、施工出来ます。
そして、最近は、釘打ち専用の機械もあるので、
１つ１つ釘を打つというよりは、
ステープルと呼ばれる二股になった
釘を、機械で、バンバン打っていきます。
それだと、ある程度堅い樹種であっても、
下穴を空ける必要もなく、
サクサクと工事が進んで行く訳です。
いかがでしょうか？
無垢フローリングを施工する際には、「糊＝接着剤」「釘＝ステープル」
併用が、標準施工要領です。
しかし、糊は、木工用ボンドではなく、
伸縮性のあるウレタン系の接着剤を使用しないとなりません。
また、最近は機械で打ち込むステープルという
二股の釘が一般的です。
それを使えば、下穴を空ける必要がないので、
作業スピートがアップすることは、
間違いありません。
小規模の工事であったり、DIYなどの場合は、
下穴を空けて、コツコツと工事していくという方法もありますが、
今の時代、普通の大工さんでも、釘打ち機械を持っていますので、
機械を使って、パシッパシッと打っていきます。
それが普通です。
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