木材サンプルに何を求めるか?
木材サンプルを取り寄せると思います。
しかし、サンプルは、しょせんサンプルだし、
参考にするとしても限界があります。
では、どんな点が参考になって、
どんな点は、期待できないのか?
そんなことを書いてみたいと思います。
目次
木材サンプルの注意点1:色は、違うかも知れない
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤坂です。
無垢材は、自然のものですから、
同じ樹種でも、
産地や、生育環境によって、1本1本違って育ちます。
同じ樹種とは思えないほど、
色が違うことがあるので、単に「樹種」だけでは、
判断できないことがあります。
しかも、1本の木にも、白太(しらた)と呼ばれる
白い部分と、赤身(あかみ)と呼ばれる赤い部分があるので、
色が違います。
中心部が赤くて、周辺部が白いというのが、一般的です。
だから、赤身と白太が混じった無垢材もあるということになりますので、
それによって、見た目も変わるし、
グレードも価格も変わるということです。
木材サンプルを取り寄せても、
そのサンプルだけでは判断できないのです。
木材サンプルの注意点2:節の数は、参考にならない
無垢の木には、「節」の跡が、必ずついています。
もちろん節の少ない樹種もあるし、
魚で言えば「トロ」のように「節がない部位」もあります。
しかし、それらは、1本の木からとれる量も少ないので、
必然的に価格も高くなります。
製品として完成した無垢材フローリングは、
等級を設定しますので、
等級に応じて、大よその「節の数」や「大きさ」が、
決められています。
しかし、30cm程度の「木材サンプル」では、
製品として完成したものに、実際どの程度の
節があるのかは、分からないものです。
そこで、メーカーから出ている説明を参考にして、
大よそをイメージする以外にないと思います。
木材サンプルの注意点3:品質の担保にはならない
メーカーから木材サンプルを取り寄せても、
色や、節の量や大きさといった
見た目を判断できないという話をしましたが、
工事がしやすいとか、施工後のトラブルが少ないといった
製品の安定性という品質の確認は出来ないし、
品質の担保にはなりません。
小さな木材サンプルでは、限界があるのです。
大よそのイメージを掴む程度にとどめておかれる
ことがいいと思います。
あるいは、工務店の現場見学会に行って、
広い面積で張ったフローリングを見せてもらったり、
メーカーのショールームに行って、
大よそのイメージを把握することだと思います。
「見てるだけぇ~」といった通販会社のテレビCMがありましたが、
まずは、樹種ごとの大よそのイメージを掴むと
いいと思います。
注意点4:カットした位置によって、違いは大きい
木材サンプルの次の注意点は、サンプルのカット位置によって、
違いが大きいということです。
無節といった「節のない」グレードの製品であれば、
どこを切っても、
ある程度、均一に「節」は、ありませんが、
節があることが前提のグレードであれば、
カットした位置によって、
節が含まれていたり、含まれていなかったり
する訳です。
木材サンプルの注意点5:形状は、理解できない
実際の製品としての無垢フローリングは、
長さ方向に「エンドマッチ」といったジョイント加工がされています。
しかし、30cm程度にカットしたフローリングには、
完成品の両端が入っている訳ではないので、
製品の形状全てを理解する訳にはいきません。
といっても、こちらも、
樹種による風合い、木目の感じ、色の感じなどを
大まかに把握するという目的で、
木材サンプルを利用されるといいと思います。
いかかでしたか?
アトピッコハウスでは、無垢材フローリングの
専門サイトを運営しています。
その中では、キャラメル型の樹種サンプルや、
30cmにカットした木材サンプルを
ご請求頂けるようにしています。
いずれにしろ、木材サンプルと同じものが、
自分の建築現場に納品される訳ではありません。
天然のものですから、
多少の違いがあることが前提になります。
しかし、無垢フローリングは、月日の経過と共に、
色も風合いも経年変化していきます。
それが楽しいし、美しいので、
大らかに楽しんで頂けるといいと思います。
無垢フローリングの選び方が分からない方は、
こちらの「無垢材選びのコツ」メール講座を
ご活用ください。
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