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無垢フローリングと、床暖房
無垢フローリング・遮音床材ブログを運営している
アトピッコハウス㈱、自然素材のパイオニア後藤坂です。
無垢フローリングなら、床暖房はいらない。
というのが、私の結論です。
といっても、床暖房の気持ち良さに慣れてしまった
人にとっては、無垢フローリングにして、
床暖房も入れたいという気持ちも分からなくありません。
では、どんな基準で、床暖房に相応しい
無垢フローリングを選び、
トラブルなく施工できるかというと、
いくつかの注意点があります。
まずは樹種の選定です。
硬い木は、冷たい感じがし、
柔らかい木は、温もりがあります。
それは、木材が空気を沢山含んでいるからですが、
柔らかい樹種の方が、
床暖房の立ち上がりが早いと思います。
また当然ですが、厚みのある無垢フローリングよりも、
薄手の無垢フローリングの方が、
早く温まるので、床暖房の立ち上がりは早くなります。
つまり、早く暖かくなるということです。
そして、無垢フローリングで、床暖房をする際に
気をつけたいことは、
しっかりと乾燥させた「床暖房用」の製品を使うということ。
床暖房用の無垢フローリングと、普通の無垢フローリングの
最大の特徴は、
「乾燥率」が違うということ。
普通の無垢フローリングは、12%~15%程度の
「含水率」であれば、普通の「良品」です。
乾燥が不十分な木材であれば、
含水率が20%以上ということもざらにあって、
そんな無垢フローリングを施工してしまうと、
あとで反ったり、割れたり、隙間が空いたりといった
トラブルが発生するのです。
床暖房用の無垢フローリングは、
含水率を4%程度の「絶乾」状態まで一旦乾燥させ、
その後、8%~10%に戻します。
プロの方は、その状態のことを「半殺し」と言います。
つまり、カラカラに乾燥させることで、
木の「伸縮性」を奪ってしまうのです。
だからといって、全く伸縮しなくなるという訳ではなく、
絶乾状態にした無垢フローリングであっても、
湿気の影響で、伸縮するのです。
ただ、熱や湿気の影響で伸縮し難い状態になっていると
いうことなのです。
また、柔らかい樹種は、伸縮の幅が大きいので、
杉、ヒノキといった針葉樹よりも、
ナラ、ウォールナットといった広葉樹で、
硬い木の方が、伸縮し難いという特徴があります。
ただ、堅い木は、伸縮し難いので、
隙間が空いたり、割れたり、反ったりといった
トラブルが発生し難い反面、
価格が若干高く、また、足触りがつめたく、
床暖房の立ち上がりが遅いといった特徴があります。
それと、メンテナンスに関しても、
十分に検討する必要があります。
床暖房は、およそ10年ほどで壊れるといいます。
すると、床を剥がして修理しなければならない
可能性があるのです。
または、壊れたら、使わなくなる。
私のお勧めは、床暖房はしない。
という選択肢です。
柔らかい樹種なら、足触りもいいし、
床暖房しなくても、十分に温もりがあります。
今の家は「普通」に気密性が高いので、
ちょっと暖房すれば、部屋中暖かくなると思います。
好みの問題ではありますが、
無垢フローリングにするのなら、
床暖房は、いらないと思いますね!
アトピッコハウスにも、床暖房対応の
無垢フローリングがあるので、ご参照ください。
無垢フローリングの選び方が分からない方は、
こちらの「無垢材選びのコツ」メール講座を
ご活用ください。
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