無垢フローリングの傷がアイロンで直る場合
というと、「えぇ~」という人もいると思います。
ただ、どんな傷でも直るという訳ではなく、
ある条件の傷であれば、アイロンで直る可能性があるのです。
では、どんな傷なら直って、どんな傷は直らないのか、
詳細に解説してみたいと思います。
目次
どの樹種でも、直る訳ではない
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの後藤坂です。
無垢フローリングに出来た傷が、アイロンで直るといっても、
どの樹種でも、同じかというと、
そんなことはなくて、杉とかヒノキといった
柔らかい樹種であれば、比較的直り易くて、
堅い樹種だと直り難いという特徴があります。
また、アイロンを使って、どう直すのかと言うと、
傷がついた箇所に、濡れ雑巾を置いて、
水分を吸収させて、その後、濡れ雑巾の上から、
アイロンを当ててやると、蒸気が発生して、
プーっと、膨らむ感じです。
柔らかい樹種だと、濡れ雑巾を置いておくだけで、
湿気を吸収して、膨らんで、傷が直る場合があります。
どんな傷でも、直る訳ではない
柔らかい樹種の無垢フローリングに出来た傷の方が、
直り易いと言いましたが、
どんな種類の傷でも、直る訳ではありません。
一番直り易いのは、何かを落として、
凹んだような傷です。
えぐり取られたような傷は、直りません。
つまり、水を吸って、膨らんでくれる
木材の細胞がないと、直りようがない訳です。
傷が直る原理は、膨張
無垢フローリングの傷が直るのは、凹んだ場合であって、
深く、えぐり取られたような傷の場合は、
膨らんで直るということは、有りえません。
もし、柔らかい樹種で、凹んだ傷であれば、
傷の上に、濡れ雑巾を置いておくだけで、
傷口が、水分で膨張し、直ることが期待できます。
さらに、アイロンを掛けてあげたら、
更に、傷口が膨張して、目立たなくなる
ということが期待できます。
つまり、傷が直る訳ですね。
深い傷や、えぐり取られた傷は直らない
柔らかい樹種で、凹んだ傷であれば、
アイロンと、濡れ雑巾で、ある程度直ります。
しかし、柔らかい樹種でも、深い傷や、
えぐり取られた傷は、復元する「細胞」そのものがないので、
傷口を膨張させても、ふさがりません。
アイロンで直らない場合は、荒治療
無垢フローリングに出来た傷がアイロンで直らない場合、
削るか、埋め木するかといった「荒治療」をする必要があります。
つまり、アイロンを当てても、膨らまないような傷は、
削るか、傷口に埋め木する以外にありません。
あるいは、補修キットを使って、傷口を埋めてしまうという
方法もあります。
この補修キットを使うやり方が、もっとも簡単な
補修方法だと思います。
ただ、使う補修キットは、速乾性の粘土のようなものなので、
木材とは違います。
また、補修した箇所が目立たないようにするためには、
ある程度の技術も必要だし、丁寧な作業が必要です。
「補修」は「センス」です。
大きい傷の場合は、適当に、「色合わせ」も必要になりますし、
木目を書いて、目立たなくするといった工夫も
必要になります。
いかがでしょうか?
無垢フローリングの傷が、アイロンで直るといっても、
柔らかい樹種じゃないと、直り難いし、
深い傷や、えぐり取られたような傷は、
そもそも膨張する余地がないので、塗れ雑巾や、
アイロンを使っても、直りません。
つまり、アイロンを使って、傷を直せるケースは、
それほど多くないということです。
しかも、無垢フローリングでも、自然塗装やオイル塗装といった
自然素材ではなく、
ウレタン等の化学塗料では、補修は、難しくなります。
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