無垢フローリングの日焼けはどんな補修で対策できる?
床材として人気の無垢フローリング。
生きた木をカットして床材として使用するため、無垢材には動きがあるから扱いが難しいとか、メンテナンスが大変などの話を聞くことがあります。
その中で日焼けについての心配をされている方も多いかもしれません。
無垢フローリングって日焼けするの?日焼けするとどうなる?日焼けした場合の対策は?など無垢フローリングの日焼けについて解説をしてみたいと思います。
アトピッコハウスの無垢フローリング、ごろ寝フローリングは経年変化を楽しめる無垢材です。
目次
フローリングって日焼けするの?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
無垢フローリングは日焼けします。人が日焼けをするように全ての物質は紫外線の影響を受けます。
無垢材は太陽の紫外線にさらされると、日焼けにより色が変わります。時間が経つにつれて日焼けが蓄積し、明るい色の木は黄ばんだり暗くなったり、暗い木はより深みを増すことがあります。特に、窓の近く、直射日光が当たる部分は他の部分と比べて色が変わりやすいです。
木材が日焼けする主な原因は、紫外線(UV)と可視光線で、特に紫外線は木材の細胞を結合している成分であるリグニンという成分に作用し、化学的な変化を引き起こします。リグニンが分解されると色が変わり、木材の表面が黄ばんだり、暗くなったりします。
日焼けさせたくないという場合にはUVコーティング塗装という方法もあります。
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無垢材と合板フローリングでは日焼けの仕方が違う?
無垢材フローリングと合板フローリングでは、日焼けの仕方に違いがあります。両者の素材の違いにより、紫外線や日光に対する反応が異なるためです。
無垢材フローリングが日焼けすると?
無垢材フローリングは、天然の木材をそのまま使ったもので、木材自体が呼吸し、経年変化が楽しめる素材です。
木材の種類や仕上げ方法により、日焼けの程度や色の変化が異なりますが、無垢材は木そのものが持つ自然な色合いのため、時間とともに紫外線や光に反応して色が変わります。明るい木は黄ばみ、暗い木はさらに深い色合いになります。
こういった変化は経年変化と言い、日焼けによる色の変化も木の個性の一部として楽しむことができます。
合板フローリングが日焼けすると?
合板フローリングは、複数の木材層を接着剤で張り合わせた素材で、表面には薄い木材の「突板(つきいた)」や「化粧シート」が張り合わされた加工品です。
無垢材と同様、合板フローリングの床も日焼けはしますが、無垢材とは違った特性があります。
合板の表面に使われている素材が天然木であれば、無垢材と同じように紫外線で色が変わりますが、表面が非常に薄いため、色あせやめくれが起こる可能性が高くなります。
合板の中には、表面に木目調の化粧シートを使用しているものもあります。化粧シート自体は紫外線に強い加工が施されていることが多いため、日焼けの影響は無垢材よりも少ないことがあります。ただ、経年劣化による色褪せや剥がれに注意が必要です。
無垢フローリングは日焼けも経年変化でなじんでいきます。
無垢フローリングが日焼けしたらどうなる?
無垢フローリングが日焼けしたらそのような変化が起こるのでしょうか。
無垢フローリングの日焼け① 色の変化
無垢フローリングが紫外線にさらされると、色が変わります。
木材の種類によって、色の変わり方は異なり、パイン、オーク、メープルなどの明るい木材は日焼けにより、黄みがかった色や、全体的に濃い色に変化します。もともと白っぽい木が、時間とともに濃い飴色になることもあります。
ウォールナット、チーク、マホガニーなど濃い色味の無垢材は元々の濃い色がさらに深くなり、落ち着いた濃い色合いに変わります。ただし、長期間強い日差しを受けると、逆に色が薄くなり、灰色がかることもあります。
無垢フローリングの日焼け② 日焼けによる色の違い
無垢フローリングは、日光が当たる場所と当たらない場所で色の変化が異なるため、日焼けにより色の違いが生じます。家具の下やラグの下にある部分は日焼けしないため、時間が経つと、日に当たっている部分と比較して色の差が出てしまいます。
無垢フローリング日焼け③ 光沢や質感の変化
無垢材の日焼けによって、表面の質感や光沢にも影響が出ることがあります。日光の影響で表面が乾燥したり、乾燥によって光沢が失われることがあります。
また、無垢材は天然の木であるため、紫外線による日焼けだけでなく、長時間の直射日光によって無垢材自体が劣化することもあります。ただし、適切なメンテナンスを行えば、こうした劣化は防ぎやすいです。
無垢フローリングに絶対日焼けをさせたくない方にはUVコーティングがおすすめです。
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日焼けしたフローリングの補修は業者に頼むべき?
日焼けしたフローリングの補修を業者に頼むべきかどうかは、日焼けの程度やどの程度の仕上がりにしたいかによって変わってきます。
無垢フローリングは日焼けやキズなども経年変化により徐々になじんでいくため、軽い日焼け程度であればそのままにしておいても問題ありませんが、以下のような状態の場合は自分で対処せず、補修を業者へ依頼されることをお勧めします。
広範囲での色ムラや損傷がある場合
無垢フローリングの床全体が広範囲にわたって日焼けし、色ムラや乾燥による毛羽立ち、ささくれや塗装の剥がれなどが起こってしまっている場合は、サンディングマシンなどの専門的な機材を使って表面を研磨し、補修する必要が出てきます。
専門の機械を使い、フローリング全体を均一に削ることで、新しい無垢フローリングに生まれ変わることができます。専用の機械を使って均等に仕上げるのは難しいため、業者への依頼をおすすめします。
補修に完璧な仕上げを求める場合
補修をするにあたり完璧に美しく仕上げたいと考える場合、色の復元や塗装にプロフェッショナルな技術が必要な場合も、業者に頼む方が安心です。特に、色合わせや特殊な仕上げ技術を使いたい場合は、専門的な知識と経験が必要です。
大きなダメージや劣化が進んでいる場合
フローリングの日焼けだけでなく、木材自体が劣化している場合や、表面がひび割れている、ささくれがひどいなどとひどく傷んでしまっている場合は、劣化した部分をしっかり補修するために、専門的な技術が必要なため、業者に依頼するのが適切です。
無垢フローリングは表面を削ることで新たな木肌が再び現れます。表面を削れるのは無垢フローリングだけ!
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無垢フローリングの日焼け補修はDIYでできる?
無垢フローリングの日焼けの補修はDIYでできるのでしょうか。業者に頼むほどではない、仕上がりもそれなりということであれば自分で作業することも可能です。
小さな範囲の色ムラや日焼けであれば、DIYで補修することが可能です。サンディングや塗装を行うための道具(サンディングブロックやオイル・ワックス)はホームセンターやオンラインで手に入るので手作業で少しずつ削り、表面を整えて再塗装する方法で、補修できます。
フローリングの日焼けをDIYするメリットとしては、コストを抑えるというところがあります。フローリングの日焼けを業者に依頼すると、仕上がりは完璧ですが、それなりに補修費用がかかります。DIYならば材料費のみで済ませられます。自分で必要な工具を揃え、適切な方法を自分で模索する必要はありますが、費用を抑えた補修が可能です。
DIYで補修をする際に必要な手順とは
まずはサンドペーパーやサンダーを使って、日焼けした表面を軽く削ります。粗めのペーパー(#120程度)から始め、徐々に細かいもの(#220程度)に切り替えます。
木材表面が滑らかになったら、掃除機や布で木くずを完全に取り除きます。無垢材を削り、新しい木肌になった際には自然オイルやワックスを使用して仕上げをします。均一に塗布し、乾いてから軽く磨きをかけると良いでしょう。
無垢フローリングには蜜蠟ワックス、みつばちワックスがおすすめです
無垢フローリングの補修、ワックスをかけると日焼け対策になる?
日焼けは紫外線によるものです。ワックスによる日焼け効果はそこまで期待できません。
塗装として無垢フローリングにUV塗装などのコーティングをしている場合はある程度違うかと思いますが、ワックスとコーティングは違います。
無垢フローリングのコーティング塗装は無垢材の表面に塗膜を作る塗装です。UV塗装とも呼ばれ、フローリング自体にされている塗装になります。
代わってワックスは塗膜を作っていない無垢フローリングの内部に染みこんでいくタイプの塗装。いわば栄養分となるものです。オイルやワックスの仕上げは木材に保護を与える一方で、紫外線の影響で木材の色合いが自然に変化していく過程を止めることは難しいです。
日焼けによる乾燥やひび割れ、ささくれが起こってしまった場合にワックスを塗る事で無垢フローリングに栄養や潤いを与えることはできますが、直接的な日焼けの対策とするには日が入りにくい、紫外線をカットするという方法が有効です。
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フローリングを日焼けさせないための予防とは?
無垢フローリングの日焼けを防止するためには、いくつか対策があり、組み合わせて対策することで、フローリングの色変化を抑え、長期にわたり美しい状態を保つことができます。
UVカット加工の窓ガラスやフィルムを使用する
紫外線が日焼けの主な原因であるため、窓から入る紫外線を遮断することは効果的な対策となります。
ガラス自体が紫外線をブロックするタイプのUVカットガラスを使用することで、日焼けを防げます。特に新築やリフォームの際に取り入れやすい方法です。
既存の窓に透明なUVカットフィルムを貼る事で紫外線だけでなく、赤外線をカットし、室温の上昇も防げるメリットがあります。
遮光カーテンやブラインドの活用
日光が強く差し込む窓には、遮光カーテンやブラインドを取り付けることで、日中の強い日差しを防ぐことができます。
紫外線だけでなく、光自体をしっかりと遮断するカーテンを使うことで、室内の日焼けを大幅に抑えることができますが、無垢フローリングは太陽の光を受けてほんのり温かくなることも魅力ですよね。
完全に遮断してしまうのではなく、ブラインドやロールスクリーンを使用すれば光の量を調整でき、季節や時間に応じて日差しをコントロールでき、日焼けしやすい時間帯には閉じておくなどの対策が可能です。
家具や敷物の配置を定期的に変える
日焼けの影響を受ける部分とそうでない部分の差を減らすために、家具やラグなどの配置を定期的に変えることも対策としては有効です。
長期間同じ場所に家具が置かれていると、そこだけが日焼けしない状態になり、家具を移動したときに色の違いが目立つことがあります。家具の配置を定期的に動かすか、もしくは日焼けしやすい場所にラグやカーペットを敷いて保護する方法があります。
ただし調湿性能がある無垢フローリングはラグやカーペットを敷いたままにしておくとカビの原因となりかねません。ラグやカーペットを敷く場合にはこまめな移動が必須です。
定期的なメンテナンス
日が当たる以上、無垢フローリングの日焼けを完全に防ぐことは難しいですが、定期的にメンテナンスを行うことで、日焼けや色ムラを目立たなくすることができます。
オイル塗装や無塗装のフローリングの場合、特にオイルやワックスで仕上げたフローリングは、定期的にワックスのような保護材を塗ることで、表面の保護を強化し、日焼けの影響を軽減します。
人が保湿をするのと同じですね。
アトピッコハウスのごろ寝フローリングは経年変化が美しい無垢フローリングです。
まとめ
無垢フローリングの床に限らず、日光に当たれば日焼けはしますが、無垢材においては天然木そのものなので、日焼けによる色の変化が自然であり、経年変化の一部として楽しむことができます。木材の種類や日当たりの仕方により変化が異なるのも魅力です。
日焼けによる色の変化は、時間が経つほど木材の風合いが増し、落ち着いた色合いや独特の味わいが出てきます。これは無垢材の特徴でもあり、人工的な素材では得られない自然な美しさです。
無垢フローリングのメリットとしては日焼けやキズなどもいずれなじんで目立たなくなること、日焼けによる変色やキズ、汚れが気になる場合は、表面を削ることで新しい木肌にすることができるというところがあります。
無垢フローリングは日焼けしますが、他の建材も同様です。日焼けしてもいずれなじんでくること、また研磨することで何度でも新品同様に作り変える事が出来るのは無垢フローリングのみが持つ特徴であり、メリットです。
床材を選ぶ際にはぜひ無垢フローリングをご検討なさってみてください。
無垢材フローリングは日焼けも傷も経年変化でなじんでいきます。
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よくあるご質問
フローリングの日焼け対策にはワックスとニスどちらがいいの?
無垢フローリングの日焼け対策にはニスよりもワックスの方が良いです。天然のワックスは内部に染みこみますが、ニスは表面を固め保護するため、調湿性能を持つ無垢フローリングにはワックスの方が相性が良いです。天然ワックスは無垢の呼吸を止めることなく栄養を与え、内側から強くしてくれます。アトピッコハウスの無垢フローリングには蜜蝋ワックス、みつばちワックスがおすすめです。
フローリングが日焼けするとどうなる?
フローリングが日焼けすると、木材の種類によって色の変化が起こります。色が明るくなることもあれば、逆に濃くなる場合もあります。日焼けによって木材が乾燥すると、収縮やひび割れが発生することがあります。日焼けは無垢フローリングに時間とともに現れる自然な変化の一部と見なされることが多いですが、適切なメンテナンスや日差しの調整を行うことで、その進行を抑えることも可能です。アトピッコハウスの無垢材、ごろ寝フローリングは日焼けやキズも経年変化でなじんで気にならなくなります。
フローリングの日焼けは自分で補修できる?
木質のフローリングの日焼けの補修は自分でできる場合と、業者に頼んだ方がいい場合があります。きれいに仕上げたい、フローリングがかなり傷んでいる、広範囲な補修が必要、コーティングをやり直したいという場合は業者に相談した方がいいでしょう。範囲が狭く、簡易的な補修はホームセンターなどで材料をそろえれば自分でできることもあります。
フローリングが日焼けするのはなぜ?
フローリングが日焼けする主な原因は、太陽光に含まれる紫外線です。太陽光は目に見える可視光線だけでなく、紫外線や赤外線を含んでおり、その中でも紫外線がフローリングに影響を与えます。紫外線が木材に当たると、木の中のリグニンという成分が紫外線と化学反応を起こし、これが色の変化や劣化を引き起こす原因となります。
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