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無垢フローリング「チーク」の魅力・特徴・メンテナンス方法をご紹介!

2024/10/10
2024/10/11

家づくりにおいて、フローリングを選ぶときはとても慎重になります。
なぜならフローリングは、壁紙や家具と違って簡単には交換できないからです。
その時々で流行りのスタイル、フローリングもあると思いますが、それぞれの無垢フローリングの特徴などを知った上で、自分に合ったフローリングを選びましょう。

数ある無垢フローリングの中で、世界三大銘木の一つである「チーク材」は、その耐久性や濃く美しい色調が好まれ、古くから建材や高級家具などに用いられ、今も根強い人気があります。
今回は無垢フローリング「チーク」について詳しく見ていきましょう!

無垢フローリングのチーク!魅力とは?

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの成川です。
チーク材は美しい木目と、強くしなやかな耐久性を持ち合わせているため、木材の中でも、ひときわ人気のある高級銘木材です。
使い込むほどに色の深さや光沢が増し、格調高さを感じさせることから、チークの無垢フローリングは高級感のあるシーンやリゾートライクな空間などを演出できます。
またチーク材自体の耐久性も魅力の1つです。

アトピッコハウスの無垢床「ごろ寝フローリング」は無垢材のフローリングです。
調湿性能もあり、経年変化が美しいです

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チークってどんな木?

ではチークとはどんな木なのか詳しくご紹介しいたします。
チークとは、南アジアから東南アジア地域に分布するクマツヅラ科の落葉広葉樹の総称です。
樹高は大きいものは40m以上のものもありますが、多くは10m程度です。
辺材は淡黄褐色、ときどき暗色の縞をもち、心材は暗金褐色で、心材は空気に触れると徐々に色が濃くなっていきます。
木材としては比較的硬いですが、粘りがあり、キズに強いのも特長です。
チークに含まれる天然油分(木製タール)の効果で害虫に食べられにくかったり、木の表面はなめらかな肌触りです。

チーク材の原産地と種類

チークは先ほどもご紹介した通り、南アジアから東南アジア地域に分布するクマツヅラ科の落葉広葉樹の総称ですが、インドネシアやタイ、インドを中心とする植林材とミャンマーを中心とした天然木に大きく分かれます。
いずれも高級材として扱われていますが、天然木は乱獲防止や環境保全による伐採が規制されているのです。
元はミャンマー、タイ、インドネシアなどが産地ですが、その有用性に注目が集まり、数百年前から植林が始まりました。
現在は、熱帯地域の東南アジア、中南米、アフリカ等の国々で広く植林されています。

・ミャンマーチーク:チークの天然木です

チーク材の中でも最高品質と言われ、最も人気の高いのがミャンマーチークです。
天然のチークがあるのはミャンマーだけになります。
特に天然ミャンマー産は、他のどの地域のチークよりも耐久性や寸法安定性に優れています。
ミャンマーの気候や土壌によって、天然油分の成分が多く含まれた美しいチーク材が生み出されるのです。
植林のチーク材は、耐久性や耐水性・抗菌性・防虫性などが、天然のチーク材に比べて劣ります。
さらにミャンマーチークは含水率やヤニの調整のため、根からの養分が樹木の上部まで届かないように立ち木のまま辺材部分を削り取り、そのまま3年~5年放置する『巻き枯らし』という作業を行います。
これにより含水率を減らし、木の姿が真直ぐに改善され、材質が引き締まることで、強度のアップと寸法安定性を図ります。
また巻き枯らしされたチークの丸太は水に浮くようになるため、大河からの運搬も容易になります。

・インドネシアチーク:植林されたチークです

ミャンマーチークと比較してみると、明るい色合いをしています。
しかし経年によってだんだんと艶のある飴色が濃くなります。
天然のチークは品質や希少性から高値で取引されますが、インドネシアチークは比較的安価であることが魅力です。
天然油分の成分含有量はミャンマーチークに劣りますが、他の木材と比較しても強靭で狂いが少ない優良の木材と言えます。
ちなみに日本で流通している無垢フローリング用チークの多くがインドネシアチークです。
緻密で狂いの少ないチーク材は、床暖房用フローリングとしても利用可能です。

世界三代銘木の1つ!

チーク材はウォールナット・マホガニーと並び、「世界三大銘木」と称される高級木材です。
品質面、美しさから世界的に貴重な木材として知られて、根強い人気の無垢材なのです。

無垢フローリング「チーク」の特徴と魅力

無垢フローリング「チーク」の特徴は、木目が非常に美しく無塗装でも独特の光沢を放ち、反りや縮みなどの狂いが少ないことや、使い込むほどに色の深さや光沢が増すことなどが挙げられます。
年月の経過と共に文字通りのチーク色に変化し、格調高さを感じさせます。
良質のチーク材でつくられた空間は、エレガントやゴージャスといった言葉がとても相応しいと感じられます。 
フローリングという側面での「チーク」の特徴と魅力を見ていきましょう。

無垢フローリング「チーク」の美しい木目と、色合い

チーク材は、見た目の意匠性でも優れた質感を併せ持つ木材です。
基本的には濃い黄金色をしており、ときどき暗色の縞をもち、辺材は黄白色をしていて、材面にロウ状の感触があるのが特徴です。
チーク材の色味には大きく分けて黄色と茶褐色のものがあり、植林木と天然木で分けられます。
天然木のチーク材は濃い茶褐色の色味と油分を豊富に含んでおりミャンマーなどの地域で伐採されます。
植林木のチーク材は、天然木より薄く、黄色~茶色の色味が特徴で主にインドネシアやタイ、インドなどの地域で伐採されます。
植林によって早く育成されるので、年輪の間隔が広くなり、色合いがそう見えるのです。
ミャンマーチークのフローリングの木目は直線的ですが、ところどころに波のような杢目が現れます。
年輪が詰まっており、茶褐色で濃淡の差が大きいため、木目がはっきりしている点が特徴です。

無垢フローリング「チーク」の経年変化による美しい色の変化

チークの無垢フローリング材は、油分を多く含み、使い込むほどに表面の自然な飴色の艶感は増し、色味は濃くなる傾向で、他の木材には無いチークの無垢フローリングの魅力と言えます。
ただし、塗装の種類やお手入れの頻度によっても艶感は変わります。
多くの木材がワックスやメンテナンスオイルで油分を加えることにより美しい質感を維持できるのに対してチーク材は木材自身が持つ油分で深い艶を維持してくれるのが嬉しいところですね。
このようにチーク材が持つ濃い茶色~茶色の色味は経年変化により落ち着いた色になり、年々深みが増し、床張り時よりさらに品のある美しい色彩を持つフローリングへ変化していくところが世界中の人々を魅了し、根強い人気がある理由かも知れませんね。

チーク材の優れた耐久性

チーク材は木材自体が堅く強靭です。
また、チークの木に含まれている天然油分(木製タール)の効果により肌触りがとても滑らかで、ニスやオイルを使用しなくても耐久性に優れ、水にも強いことから古くから船舶材や建築材としても広く利用されてきました。
そして熱帯地方に多いシロアリなどの害虫や菌による腐食にも強いという、素晴らしく優秀な木なのです。
フローリング材として、傷や水に強く、害虫にも強いのはとても魅力的ですよね。

チーク材の優れた加工性

チーク材は木目は真っすぐで重硬ですが、切削や研磨などの加工は容易で仕上がりも良好です。
加工後の収縮や膨張の変化が少ないため、多くの木材の中でも非常に価値の高い木材として認知されているのです。
乾燥過程において、割れや反りが出にくいのが特長で、フローリングとして使ったときのスキマも出来にくいです。
近年ではフローリング材はもちろんのこと家具や楽器、内装材などに使用されています。

無垢フローリング「チーク」の希少性と価格

「チーク」の無垢フローリングはこれまで見てきたように、チーク材の木材自体が持つ天然の色味の美しさや、有用な耐久性などから木材の中でも人気が高く人気があり、希少性が高いです。
チークは熱帯地域で育つのですが、他の植物に比べて成長が遅く、成木になるまでに100年程度かかるため、大きな板が取れにくいのです。
今では世界中のさまざまな熱帯地域で植林されていて、流通しているのは管理された造成林で採取される樹齢40~50年ほどの間伐材がメインです。
植林木が安定的に供給されるのに対して天然木のチーク材は伐採の規制が厳しいため年々少なくなっており、希少性と連動して価格も高くなります。

アトピッコハウスの無垢材、ごろ寝フローリングは施工性が良いと喜ばれている良質なフローリングです

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無垢フローリング「チーク」のメンテナンス方法

こめっとさんで掃除

表面の塗装の状態によってお手入れ方法が変わります。
まずは表面の塗装の状態を確認しておきましょう。
塗装の種類には、以下の3種類があります。

・「ウレタン塗装/UV塗装」
ウレタン樹脂で表面の塗膜を硬化させ汚れや水気から無垢材を保護する塗装方法

・「自然塗装/オイル塗装」
オイルや蜜蝋などの天然塗料を浸透させ水気や汚れから無垢材を保護する塗装方法

・「無塗装」
無垢材そのもので塗装を施していない場合

それぞれの塗装ごとのメンテナンス方法をご紹介します。

ウレタン塗装/UV塗装の場合のメンテナンス方法

ウレタン塗装を施した無垢フローリング材は、掃除機やドライシートなどで塵やごみを取り除くだけで良いです。
水拭きが必要な場合には中性洗剤を薄めて硬く絞り汚れを取り除いてください。
艶だしを目的としたフロアーワックス等をご使用の際にウレタン塗装専用のワックスを使用して事前に試し塗りを行い艶感を確認した方が良いでしょう。

自然塗装/オイル塗装の場合のメンテナンス方法

浸透系の自然塗装を施した無垢フローリング材は、通常の掃除機やドライシートなどで表面のごみやほこりを取り除いてください。
表面の自然な艶感がなくなってきたら自然塗装専用のワックスやオイルで定期的に油分を与えメンテナンスすることにより自然な艶感と保護性能がよみがえります。
オイルが塗装されているので雑巾での水拭きは硬く絞ること、頻度は少なめをお勧めします。

無塗装の場合のメンテナンス方法

無塗装のチークの無垢フローリングの場合、普段はホコリや汚れを乾拭きで取り、つやを出したい場合は、ぬか袋の使用がおすすめです。
そしてチークは水に強いので、水拭き掃除OKです。
時々市販の純石鹸や天然石鹸を水に溶かし、モップなどに浸し軽く絞ってから拭く「ソープフィニッシュ」という手法を行うのも良いです。
表面の汚れを落とすと同時に油分の補給にもなります。
また、石鹸のもつ脂肪酸がチーク材のフローリング内部に浸透し、汚れがつきにくくなります。

無垢フローリングの日々のお手入れには米ぬかクリーナーこめっとさんがおすすめです

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まとめ

無垢フローリング「チーク」の魅力や特徴、お手入れ方法など解説してきました。
チーク材は高級材の代名詞としてよく知られていますが、見た目の格調高くエレガントな意匠性だけではなく、なめらかな質感や耐久性などが優れているため、世界で人気のある木材になったとも言えます。
チーク材の特性を知って塗装の種類に合わせた適切なお手入れをすれば長く美しく保つこともできます。
フローリング選びの際、様々な樹種の中で「チーク」という選択肢で悩まれたらぜひ参考にしてください。

アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」には、チークと同様の高級材「ブラックウォールナット」が標準品としてラインナップされていますが、チークもご用意できますので、ご相談ください

無垢フローリング「ごろ寝フローリング」の詳細は、こちら

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よくある質問

フローリングのチークの掃除はどうすればいいですか?

無塗装のフローリングの場合、チークは水に強いので、水拭きが可能です。
時々、市販の純石鹸や天然石鹸を水に溶かし、その溶液をモップなどに浸し軽く絞ってから拭くと、表面の汚れを落とすと同時に油分の補給にもなります。
その他の塗装は普段は掃除機やドライシートでゴミや埃を取り除き乾拭きをし、水拭きは硬く絞った布で行い、頻度も少ないのが良いです。

チーク材のデメリットは?

チーク材は、他の木材と比べて油分や水分を多く含んでいるため、十分に乾燥させる必要があります。
そうすることで、堅くて磨耗にも強く、割れや裂けへの耐性や伸びが少ないといった強みを持つ樹種です。

チーク無垢床の特徴は?

チーク材のフローリングは木目が非常に美しく無塗装でも独特の光沢を放ち、耐久性に優れ、反りや縮みなどの狂いが少ないことや、使い込むほどに色の深さや光沢が増すことなどです。

チーク材はなぜ高級なのでしょうか?

チークは他の植物に比べて成長が遅く、成木になるまでに100年程度かかるため大きな板が取れにくく、価格は非常に高価です。
特に天然木は希少性が高く価格も上がります。
また、自然乾燥させたチーク材は密度が高く、安定性が増しているため特に高値で取引される傾向にあります。

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