無垢フローリングが賃貸に少ない理由とは
住むなら持ち家?それとも賃貸?
毎月の賃料を支払うくらいならローンを組んで自分の家を手に入れてしまった方がいい!家を好きにアレンジできるし、傷や汚れも気にならないマイホームがいい!
いえいえ、いつでも好きなところに引っ越せる、気楽な賃貸の方がいい!
意見は様々だと思います。統計によると持ち家は約60%、賃貸に住まわれている方は約40%でほとんど変わらない数値です。
一人暮らしで寝に帰るくらいなら賃貸が手軽でいいと思いますが、家族が増えるなどの環境の変化で自分の家が欲しいと考える方が多いのではないでしょうか。
自分の家を持つという事で安心感や、また財産ができるということはもちろん、自分の好きなように家を作れるということも持ち家の魅力でもあります。
自分の家を持つならまずこだわりたいのは内装。無垢フローリングの床は憧れです。と考えると賃貸でも無垢フローリングの床があってもいいと思うのですが、あまり見かけませんよね。
今回は賃貸で無垢フローリングを使うメリットデメリットについて考えてみたいと思います。
アトピッコハウスには素足で気持ちがいい無垢フローリング、「ごろ寝フローリング」という床材があり、経年変化も楽しめます。
目次
無垢フローリングとは?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
無垢フローリングは、天然の木材をそのまま使用して作られたフローリング材です。無垢フローリングは、単層の木材から削り出されたもので、一枚一枚が100%木材でできています。無垢フローリングはその名の通り、自然のままの木材が持つ風合いや特性をそのまま生かしたフローリングです。
木材の種類としては、オーク(ナラ)、ウォルナット、メープル、チェリー、ヒノキなど、さまざまな種類の木が使われます。木材により、それぞれ異なる色調や木目、硬度、香りを持ち、選ぶ木材によって部屋の雰囲気が大きく変わります。
無垢フローリングのメリットとは?
無垢フローリングにはたくさんのメリットがあります。
無垢フローリングのメリット1. 自然素材であること
無垢フローリングは天然の木材をそのまま使用しているため、無垢材ならではの自然な木目や節、色味が楽しめます。無垢材の持つ表情は唯一無二で温かみのある雰囲気になります。
無垢フローリングのメリット2.経年変化の美しさ
時間が経つにつれて木材の色味が変化し、深みを増していくのも無垢フローリングならではの特徴です。使用するほどに味わいが出て、愛着が湧きます。
無垢フローリングのメリット3.耐久性とメンテナンス性
無垢フローリングは一枚板なので表面に傷や汚れがついても、サンダーで表面を削る事で新品同様に再生できるため、長期間使用できます。ただ、傷や汚れは経年変化により目立たなくなっていくのでそのまま過ごされる方が多いです。
また、無垢材は、部分的に傷がついたり汚れたりしても、その部分だけを補修できるため、メンテナンスが容易です。
無垢フローリングのメリット4.室内環境を快適にする
木材は湿度を調整する性質、調湿性能を持っており、湿気が多い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出します。これにより、室内の湿度を快適に保ちます。また、無垢材は断熱性が高く、冬でも床が冷たくなりにくいため、足元からの冷えを防ぎます。逆に夏には適度に涼しさを感じることができ、通年快適に過ごすことができます。
無垢フローリングのメリット5.環境に優しい
木材は再生可能な資源であり、適切に管理された森林からの無垢材は、持続可能な材料とされています。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は、メンテナンスがしやすく長持ちする無垢フローリングです。
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賃貸に使われる床材はどんなものが多い?
賃貸で使われるフローリング(床材)の素材はどのようなものが多いのでしょうか。
賃貸で多い床材1.クッションフロア
クッションフロア(CFシート)は、主に住宅や商業施設の床材として使われる塩化ビニール製のシートです。クッションフロアは簡単にカットして敷くことができ、施工が比較的容易なため他の床材に比べて比較的安価であり、施工費用も抑えられます。水分に耐性があるためキッチンや洗面所、トイレなど幅広く使えます。
クッションフロアのデメリットは見た目の安っぽさやキズやへこみが付きやすいこと、薄い塩化ビニールシートのため、夏場はベタつき、冬場は冷え込むことが挙げられます。
賃貸で多い床材2.合板フローリング
合板フローリングとは、複数の木材の薄い板(合板)を積層して作られたフローリング材のことです。フローリングの表面には無垢材の薄い板(突板)やプリントを貼り付け、その下に複数層の合板を重ねて構成されています。
表面はスライスした無垢のため見た目は無垢材フローリングとほぼ同じです。木目や色合いが自然で、温かみのある雰囲気を持っています。クッションフロアに比べ安っぽさは少ないです。
デメリットは無垢の部分は数㎜のみで後は違う素材の修正材となるため傷がついたときに集成材が見えて目立ってしまう事、手軽に補修ができない事が挙げられます。また、集成材は熱伝導率が高いため、冬はかなり冷え込み、夏はべたつきます。
賃貸で多い床材3.フロアタイル
フロアタイルは主に塩化ビニール(PVC)など合成樹脂を材料としており、フロアタイルよりも耐久性の高い床材です。タイル状に成形され、木目調や石目調、タイル調など、さまざまなデザインがあります。
フロアタイルのデメリットは、歩行時に冷たく硬い感触があるため、素足で歩くと冷たいと感じること、クッションフロアよりも素材が硬いためクッション性がない事です。また、
デザインは非常にリアルですが、触感や温かみのある質感は本物の木材や石材に及びません。
無垢材フローリングの床が賃貸に使われない理由は?
床材としてメリットがたくさんある無垢フローリングですが、賃貸で無垢床を見かけることは少ないですよね。賃貸の床に無垢材が使われにくい理由はどんなことがあるのでしょう。
価格が高い
無垢フローリングは、自然木をそのまま使用するため、材料費が高くなります。また、施工にも高度な技術が必要で、施工費も高くなる傾向があります。賃貸物件では、初期投資を抑えることが重視されるため、無垢フローリングの高コストはオーナーにとって負担が大きく、無垢材フローリングを賃貸の床に選びにくいというところがあります。
音が伝わりやすい
硬い無垢フローリングはそのままだと階下に音が響いてしまい、集合住宅などでは使用しにくい部分があります。合板フローリングも同様に硬質ですが、防音材が一体化した防音フローリングもあるため選択肢が多いです。
賃貸物件では、防音性能が求められるため、遮音性が高いクッションフロアや防音の複合フローリングなどが選ばれることが多いです。
アトピッコハウスには床の防音材「わんぱく応援マット」という防音材があり、床の防音対策に最適です。
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賃貸で無垢フローリングを使用するメリットとは?
無垢フローリングの床を賃貸で使用した場合、どんなメリットがあるのでしょうか。
足触りが良く、夏はべたつかず冬はヒヤッとしない
無垢フローリングは、天然木そのものを使用しているため、無垢材特有の自然な温かみや質感があります。無垢材は、合板フローリングやビニールフロアとは異なり、足の裏に伝わる感触が柔らかく、木のぬくもりを直接感じられるのが特徴です。冬場でも冷たく感じにくく、裸足で歩いても快適です。
また、合成素材のフローリングやビニール系の床材は、特に夏場に湿気がこもると表面がべたつきやすくなることがありますが、無垢フローリングは、調湿性があるため、湿度の高い環境でも表面がべたつきにくいです。木材は湿気を吸収し、空気中の水分を調整する機能を持っているため、表面がいつでもサラサラとした感触を保つことができます。
賃貸であっても快適な住環境を整えることができるのです。
経年変化が美しい
無垢フローリングは経年によって色の深みが出てきます。例えばヒノキの無垢フローリングは施工したばかりの頃は白肌ですが、経年とともに飴色に変化していきます。時間がたった床材の温かい雰囲気は、合板フローリングやクッションフロアなど、変化のない新建材にはないメリットです。
実はメンテナンスが簡単
無垢フローリングはメンテナンスが必要でワックスがけをしないといけないとか、高いから傷がついたら大変と思っている方が多いと思いますが、実は無垢フローリングは特別なお手入れは必要ないのです。
傷はサンドペーパーで削れるし、へこみは塗れたタオルとアイロンで元に戻せるし、無垢フローリングはメンテナンスが簡単です。
フローリングが無垢材だからと入居者が変わる度に張り替えていたら費用が掛かりますが、無垢フローリングの場合一枚板なので表面を薄く削れば新品同様になります。
それだけで高級感、オシャレな雰囲気に
天然木である無垢フローリングは作り物の新建材に比べホンモノがあります。特に経年変化をした無垢材の床には独特な個性があり、どんな家具にも合います。無垢材を採用しているお部屋には一足入った瞬間から空気の違いを感じることでしょう。
防音を取りつつ無垢フローリングを採用する方法
賃貸で無垢フローリングを採用しにくいという理由に音の問題があると書きました。マンションなどの集合住宅では騒音トラブルが起きないように防音の規定を設けているところがほとんどで、管理組合の許可が下りないとリフォームができません。
しかし、それも対策次第ではクリアできる問題となります。
確かに無垢フローリングには防音材がついた防音フローリングはほとんどありません。ですが、床下に遮音材を挟み込むということで遮音を取る事が出来るのです。
わんぱく応援マットは11㎜の厚みで床下に挟み込むことでLL45の遮音性能を取得しています。一般的なマンションの遮音規定はLL45となりますので、賃貸でもフローリングを無垢にすることは可能なのです。
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賃貸で無垢床フローリングを使いたい 置くだけのフローリングもある
遮音の申請や大がかりな工事は面倒だけど、無垢材は良さそうだからぜひ生活に取り入れたいという方もいらっしゃると思います。無垢フローリングは長さや重量があるのでDIYをすることは少しハードルが高いです。
でも、賃貸でも既存の床フローリングの上に置くだけの無垢材があります。糊付けや釘打ちも必要なく、タイルの様にカットされているので敷き詰めていくだけで無垢フローリングの床が完成します。
フローリングを無垢にしたいけどリフォーム工事に費用をかけられない、賃貸のマンションリフォームで無垢フローリングにしたいけど許可が下りるか分からない、賃貸でフローリングに家具の跡がつけてしまったらどうしよう。という方にははがして張り直せる、置くだけの無垢フローリングを検討されてみてもいいかもしれません。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は品質がいいのでDIYにも向いています。
▶DIYも出来る無垢フローリング「ごろ寝フローリング」の詳細はこちら
まとめ
賃貸に無垢フローリングが使用されにくい理由には、初期費用や施工費用が高い、傷がついたら?扱いが難しそうということが挙げられるようですね。
しかし、無垢フローリングは傷がついてもちょっと削ったり、へこみについては濡らして温めるという方法でほとんどが元通りになります。賃貸だからこそ、削れたらそれまで、の合板フローリングやクッションフロアと比べ、付き合いやすい床材だと思うのです。
一枚板の無垢フローリングは表面を薄く機械で研磨すれば新品同様になりますが、無垢フローリングの特徴として美しい経年変化があります。年数が経つにつれて徐々に味わい深い色に変化します。傷がついたとしても経年変化とともになじんで行きますし、それだけでおしゃれな部屋になります。
更に調湿性能があり、暑い夏でもべたつき知らず、寒い冬でもヒヤっとしない無垢フローリングは賃貸物件でもおすすめの床材であると言えます。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は経年変化が美しい無垢フローリングです。調湿効果も期待出来、メンテナンスフリーです。
よくあるご質問
無垢フローリングと複合フローリングの違いは?
フローリングと言っても無垢や複合と種類があります。これらの違いですが無垢フローリングは天然木を切り出した一枚板であるのに対し、複合フローリングは集成材の上に薄くスライスした無垢材やプリント合板を張り付けたものです。無垢フローリングは温かく調湿性がありますが、複合フローリングにはありません。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは自然な温かさが心地良い無垢材です。
無垢フローリングはどのくらい持ちますか?
無垢フローリングの耐性は使い方や質にもよりますが、最低でも30年と言われています。
木材の強度は樹齢の年数の倍は耐久性があると言われています。樹齢が30年の無垢材を使った場合60年は持つというわけです。アトピッコハウスのごろ寝フローリングはメンテナンス不要で長く使える無垢材です。
木の床に見えても無垢材とは限らない?
特に賃貸などで使われている床材は木だと思っても薄い無垢材を貼りつけた合板フローリングだったり、そもそも木ではなく、塩ビ質のクッションフロアやフロアタイルであることがあります。無垢材の見分け方は均一ではない事、触った時に温かいこと、ベタベタしない事などがあります。
クッションフロアとフロアタイルの違いは?
クッションフロアは軟質、フロアタイルはクッションフロアよりも硬質な塩ビタイルとなります。クッションフロアはシート状、フロアタイルは名前の通りタイル状をしていて、フロアタイルの方が質感があり、石張りや木の雰囲気を作ることができます。
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