無垢床にホットカーペットは使えるか?
天然木の無垢フローリングは、合板フローリングに比べると温かみがあります。
あたたかみのある無垢フローリングでも、寒い冬になるとホットカーペットやコタツを使いたいと考える方も多いのではないでしょうか。
無垢フローリングとホットカーペットの相性についての質問を多く頂きます。
無垢床にホットカーペットを使えるのか?
ホットカーペットと無垢フローリングの相性や注意点を今回の記事で詳しくご紹介いたします。
アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」には、床暖房対応品の製品もあります。
▶床暖房対応品もある「ごろ寝フローリング」については、こちら
目次
無垢床にホットカーペットはNGか?
こんにちは!
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス㈱、ごとうひろ美です。
メーカースタンスからすると無垢フローリングにホットカーペットの使用はNGです。
NGの理由は、極端な温度変化が無垢床の隙間や反りなどを誘引しやすくなるからです。
もしも冷たい床が嫌ならば、
柔らかくて暖かい樹種を自然塗装で仕上げたタイプを使用するのがおすすめです。
より空気を含むことのできる針葉樹材の方が、あたたかみを感じやすく軽くて柔らかい木質です。
樹種で言うと、スギやヒノキやパインです。
広葉樹材のあたたかみは針葉樹材より感じにくいですが、重くてかたい木質になります。
アトピッコハウスには、柔らかく暖かい針葉樹フローリングから、キズの付きにくい広葉樹フローリングまで幅広く揃っています。
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無垢床でホットカーペットを使う場合の注意点
無垢フローリングにホットカーペットを敷く場合はこんな工夫をしてみてください。
1)下は暖かくならないホットカーペットを選ぶ
2)遮熱のアルミシートを活用する
ホットカーペットは、上しか暖かくならないタイプの商品があります。
震災で話題になったアルミ製の薄い遮熱シートを使うと、
熱がフローリングに伝わりにくくなるので、
無垢材への負荷が少なくなります。
無垢フローリングとホットカーペットの間にアルミ製の遮熱シートを敷くと、
熱がフローリングに伝わりにくくなりますが、
断熱シートやホットカーペットを敷くことで、
無垢床の呼吸する作用を妨げる可能性があります。
シーズン通して敷きっぱなしにするのではなく、敷物をはがして通気性をよくする日をつくり、
無垢床の状態を確認すると良いでしょう。
無垢床に床暖房は使えるか?
無垢床は急激な温度変化は苦手です。
フローリングにやさしい床暖房の使い方としては、ずっと30度ぐらいの設定にしておくことがベストなのです。
セントラルヒーティングで、
部屋全体をいつでも温めている欧米だと、この手法も取り入れやすいのですが、
日本は、ちょっと違いますよね。
仕事が終わった夜、短い時間でガーっと温める。
のんびりと温めていたら、寝る時間だし、
不在の時間中に光熱費がかかるのも、勿体ない。
そのため急激に温度を上げるケースがほとんどで、フローリングにとっては過酷な状況と言えるのです。
そう考えると、
値段が高く、壊れた時の修理が面倒な床暖房より、
ホットカーペットを上手に使った方が、
フローリングにも、お財布にも、
そして身体にも優しいということになるかもしれません。
床暖房を使う場合は、床暖房対応の無垢フローリングを選びましょう。
無垢床で暖かく過ごす方法
ホットカーペット、床暖房以外では、
コタツやヒーターやエアコンなどを使用する場合が多いと思います。
温風が直接床にあたらないように工夫することで、無垢フローリングの劣化をおさえられるでしょう。
厚手の敷物やラグ、ビニールコーティングされた通気性の悪い敷物やじゅうたんを
使う場合は、湿気をためこみやすい環境を作ってしまいます。
変色したり、カビが生えたりする可能性があるので、
敷物の位置を定期的にずらして、無垢床の様子を見るようにしましょう。
無垢フローリングは経年変化をします。
敷物を敷いている場所とそうでない場所に色の違いが出てしまうため、
ぜひ実践しましょう。
床下エアコンは、床下の空間にエアコンを設置し、
床下全体を温める暖房器具です。エアコン1台で家中があたたまるので快適で効率よい方法と言えます。
また、床下にエアコンを設置することで無垢床へのダメージがないことも大きな利点です。
アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」は、温もりがあり、経年変化を楽しめます。
まとめ
無垢材は、冬場の乾燥時期はジョイントの隙間が広がるし、
夏になれば戻る。
運が悪ければ、反ることもあるかもしれないのですが、
それは最悪の条件が揃った時。
最悪の条件とは、商品の性能や、施工方法も関係するけれど、
使い方も影響することを知った上で、
おおらかに付き合えると、無垢材が、もっと日本の家づくりに使われるのです。
施工者側は「ナンセンスクレーム」を嫌がります。
アトピッコハウスは最大限安定できるように工夫する、
工事会社は、無垢材の特徴を理解して工事する、
そしてユーザーも自然素材に寄り添って暮らす。
三位一体になれれば、納得の家づくりになりますよ~。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」には、床暖房対応品もあります。
よくあるご質問
無垢床の寒さ対策方法は?
ホットカーペットやコタツなどの暖房器具は、無垢床に負担が大きいので、避けるのがベターです。エアコンやヒーターの温風も直接無垢床にあてないように工夫しましょう。床暖房を入れた上に床暖房対応無垢フローリングを使うことで足元の冷えが軽減されますが、設置費用は高額になります。アトピッコハウスのごろ寝フローリングには、床暖房対応品のご用意があるので安心です。
無垢材に床暖房は使えるのか?
床暖房対応の無垢フローリングを使用しましょう。無垢床は極端な温度変化に弱いので、フローリングを張って1年以内は、床暖房の設定温度は、低温をキープしましょう。極端な温度変化は、反りや割れにつながる可能性があります。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは、床暖房対応品もあるので、安心です。
床暖房のデメリットは?
床暖房は設置費用が高い、電気代が高い、定期的なメンテナンスが必要で、メンテナンス費用が高額になりがちです。大がかりな工事が必要なタイプとパネルやシート式のものがあるので、ご予算に応じて使用しましょう。
床暖房の寿命は?
床暖房は大きく分けると温水式と電気式があります。床暖房の中でも温水式床暖房はランニングコストも安く、寿命は30年以上とされています。床材と床下の間にヒーターを内蔵したパネルを設置する電気式床暖房の耐用年数は30~50年と言われています。
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