床の防音は遮音シート、遮音マットどちらがいいの?
マンションで床の防音を取らなければいけないのは分かっているけど、防音マット、遮音シート、遮音マット、吸音材・・・。色々あるけど一体何を使えばいいの?と迷われている方も多いのではないでしょうか。
そもそも遮音材や防音材、吸音材、遮音材などどう違うのか、よくわかりませんし、マットやシートの用途もわかっていないと選びきれないですよね。
目次
マンションで一般的な床って何だろう
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
ご自宅の床が何か、ご存じですか?
こだわって作った注文住宅であればもちろん自信をもって答えられますが、分譲マンションなどでは部屋の雰囲気で見ているというところもあると思います。まして、賃貸などではどんな床だったっけ?と思われる方も少なからずいると思います。
マンションのような集合住宅は音が響きやすいので階下や近隣の方に配慮した家づくりがなされています。
床下を持ち上げて空洞を作る二重床、遮音材とフローリングが一体化した遮音フローリングなど、音が伝わりにくい建材が使われています。
二重床は、二重床そのもので遮音等級が取れているものもあり、タイルやしっかりした歩行感の床の場合は二重床である可能性が高いです。フローリングだけだど、沈み込む感触がある、フワフワしているという床の場合、遮音フローリングが使われていると思います。
築40年ほどのマンションでは、カーペットが一般的でした。リビングなどは洋室のカーペット、そこに和室がある造りが多かったですよね。畳の和室やカーペットはクッション性があり、空気を含むので、足音や物を落とした際の衝撃音などを軽減してくれるためです。
昔のマンションではコンクリートの厚みがそこまでなかったので、上物で防音対策をしていたということですね。
アトピッコハウスの「わんぱく応援マット」はフワフワしない床遮音材で、LL40もクリア可能です。
吸音と遮音と防音は何がちがうの?
それでは吸音と遮音と防音の違いは何でしょうか。
まず、吸音は音を吸収することで音の反射を防ぎ、音の反響を抑えることを言います。対して遮音は音を遮断することで音が外に漏れるのを防ぎます。そもそも音は、音が発生した室内で反射、反響することで伝わります。吸音をすることで音の反射を抑え、遮音することで室外へ漏れる音を遮断するということになります。
吸音、遮音を総合して防音になります。
吸音は上物、例えばクッション性のあるカーペットや畳、壁の織り物や紙のクロスや、グラウスール、ロックウール、ウレタンのような空気を含む細かい穴を持つ素材の物が使われます。
逆に遮音についてはコンクリートや鉄板など、密度の高い素材が使われます。厚みが大きいほど遮音性能が高いと言えます。
わんぱく応援マットは遮音性能が高い床の防音材です。
床で使う遮音シートと遮音マットの違いは?
遮音シートは主に1㎜~3㎜ほどの厚みの遮音材です。厚みが薄い分、防音シート単体では床の遮音効果は小さいと言えますが、例えば壁に遮音シートをはることで隣へのテレビや話し声の音漏れを防ぐことができます。
床用の遮音シートを施工する場合はカーペットやクッションフロアと組み合わせることで防音対策ができます。遮音シートや防音シートといった床材はホームセンターなどでも販売しており、工事をしないで手軽に防音対策をしたいという方におすすめです。
防音シートは声やテレビの音、固いものを落とした時などの高音には効果的ですが、1㎜~3㎜程の厚みの遮音シートだけでは床に響く足音などの重量音の軽減は難しいと言えます。
同じようにダンスをしたり、楽器を弾いたりする場合の音も遮音シートだけでは緩和することは難しいです。
遮音マットは8㎜~15㎜程の厚みのある遮音材です。
手軽に使用できる遮音シートとは違い厚みがある分、高い防音効果が期待できます。遮音マットであれば足音などの重量音も、ある程度は対策できます。
厚みがある分重みもあるため、手軽に購入して自分で対策というよりは、リフォーム工事として業者さんに敷き込んでもらうという商品になります。
マンションで床の防音対策をきっちりしたいということであれば遮音シートよりも遮音マットの方が効果が高くなります。
わんぱく応援マットは床下に敷き込みLL45以上確保できる床遮音材です。
マンションで床のリフォームをするときにしなければならないこと
隣あった部屋に違う家族が住むマンションでは音の問題が生活に大きく影響します。そのため、マンションリフォームの際には床に遮音材を使用し、防音対策をする必要があります。
後にご説明しますが、JIS規格で定めたられた遮音規定というものがあり、その数値をクリアした建材を使うことを求められるのです。その数値は管理組合によって変わりますが、数値を求めない場合でも現状維持、またはそれ以上の対策をしてくださいねという決まりがあります。
わんぱく応援マットは管理組合への書類も完備しています。
遮音規定って何?
遮音規定というのはL値で示される遮音の規定です。LL(軽量衝撃音)とLH(重量衝撃音)があり、LL、LHの後に数字が付きます。数字が小さいほど遮音等級が高いということになります。
一般的なマンションで問われるのはLL(軽量衝撃音)で、建築学会が推奨する好ましい性能水準とされているLL45を求められることが多いですが、厳しいマンションではLL40を問うところもあります。
体感としてはLL45で、上の階の生活が多少意識される、軽量の物を落とした落下音は小さく聞こえる、LL40では、上の階の音はかすかにする程度、落下音についてはほとんど聞こえないという形になります。
軽量音じゃなくて、重量音の方が気になると思ってしまいますが、重量音については元々のマンションの構造、例えば床下のコンクリートの厚みなどが大きく影響するため、そこを問われることはほとんどありません。
コンクリートの厚みは全室条件が同じで、そこをいじることはできないため、LL(軽量衝撃音)が基準になっているというわけです。
わんぱく応援マットは仕上げの床材と組み合わせてLL45以上の遮音等級を取得しています。
床の遮音をクリアしないとリフォームができない
クリアしないといけない遮音規定はマンションによって違います。それぞれのマンションの管理組合によって、LL45以上としているところもありますし、LL40を基準としている管理組合もあります。
そうでなくて、遮音規定は決めていないけど、現状以上の防音を取るように、下の階に迷惑にならないようにという管理組合もあります。
いずれにしても管理組合に申請をして、OKが出ないとリフォーム工事は進められません。そこで、便利なのが管理組合に提出できる書類を完備している建材です。わんぱく応援マットは合板フローリングとの組み合わせでLL40、クッションフロアと無垢フローリングとコルクと組み合わせてLL45の遮音等級を取得していて、その書類を完備しています。
遮音等級を確保している建材であれば管理組合も使用を認めてくれやすいです。
マンションのリフォームには床の遮音マットわんぱく応援マットがおすすめです。
賃貸で床の遮音を取る方法とは?
賃貸では退去の際に現状復帰を求められるため、基本的には大がかりなリフォームをすることはできません。賃貸で床の遮音対策は手軽に使用できる遮音シートがいいでしょう。
賃貸で遮音シートを床に敷く施工方法としては既存床の上にカットした遮音シートを並べて、その上に遮音性能を伴ったフローリングを貼っていくだけで既存の床を傷めず、遮音対策ができます。
賃貸での遮音シートの貼り方としては床に直接テープを貼らずに重ね張りをすることで退去の際に撤去できるため、簡易的な対策としておすすめです。
わんぱく応援マットを既存の床の上に敷いて遮音対策をしている方も多数!
とはいえ、遮音マットも完璧ではない
防音室として作るのであれば別ですが、遮音マットを敷いたから飛んだり跳ねたり、大音量で音楽を聴いたり、楽器を好きなように弾いたりできるというわけではありません。
集合住宅で生活する以上、ある程度の気遣いは必要です。また、日ごろから挨拶をするとか、騒がしくてすみませんというような声掛けをするだけでもお互いの心境は変わりますよね。
少しの気遣いとわんぱく応援マットでストレスのない生活を。
まとめ
薄手の遮音シートはホームセンターなどで購入できて、手軽にDIYで防音対策ができますが、遮音シート単体では防音効果が低いので、カーペットなどと併用して使用する必要があります。
遮音マットは重量があり手軽ではありませんが、厚みがあるので防音効果が高くなります。
また、リフォーム工事をするにはマンション管理組合への申請が必要となります。遮音の報告書を完備した建材を使うことで管理組合への許可を取りやすくなることも覚えておきたいですね。
アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は、L40の遮音性能。管理組合への提出書類も完備しています。
よくあるご質問
防音効果が高いのは遮音シートと遮音マットどちら?
厚み1㎜~3㎜程の遮音シートに比べると、厚みと重量がある遮音マットは防音効果が高いです。遮音シートは単体ではあまり効果がないので、遮音シートにカーペットやラグを組み合わせて使用することが多いです。わんぱく応援マットは11㎜の厚みがあり、遮音の試験報告書も完備した遮音材です。
クッションフロアでも遮音等級を取る方法はある?
クッションフロアは1.8㎜~3.5㎜程度と薄いため、それだけでは防音効果は期待できません。でも、わんぱく応援マットと組み合わせればクッションフロアでLL45の遮音等級を取得することができます。
畳の和室からフローリングにリフォームする際に必要な事は?
空気を含みクッション性が高い畳はワラ床であればLL40の遮音等級、一般的な建材床でもLL45相当の遮音等級があるといわれています。そのため、畳をフローリングにリフォームする場合は、同等の防音対策をする必要があります。
マンションのリフォームで遮音シートは使える?
マンションのリフォームでは管理組合に工事申請をする必要があります。厚さ1㎜~3㎜程の遮音シートは単体での利用では防音効果がそこまで高くなく、遮音の証明書がないものがほとんどのため、マンションのリフォームで遮音シートを使用することは難しいです。
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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。
遮音の試験性能報告書も完備している床遮音材「わんぱく応援マット」があります。
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