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防音・遮音・吸音の違いとは?防音材の選び方とマンション防音対策

2024/05/09
2024/08/23

マンションなどの集合住宅に住む上で皆さん一度は悩むであろう騒音問題。

上階の住人のドンドンとした足音や、お隣からのテレビの音や話声、飛行機や電車の騒音など耳に入ってくる音は住んでいる環境によって様々です。それと同時に「こちらの音もご近所に騒音として聞こえているのでは?」「騒音トラブルにならないか心配」と不安になりますよね。

そんな騒音・防音対策を考える際によく使われる「防音」、「遮音」、「吸音」という言葉をご存知でしょうか?

聞いたことはあるけど違いはよく分からない、という方も多いのではないかと思います。

しかし防音対策をする上でこの違いを知る事はとても大切で、重要になっていきます。

この記事では「防音」「遮音」「吸音」の違いや防音対策を考える上で大切な用途や目的に合わせた防音材の選び方や種類、そしてそれを踏まえた上でのマンション防音対策をご紹介致します。

アトピッコハウスには遮音等級L 40の床遮音材「わんぱく応援マット」という防音材があり、床材との組み合わせによって遮音性能を確保しています

最大遮音等級L 40の遮音性能の防音材「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

防音とは?

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの伊藤です。

「防音」とは室内の音が外に漏れたり、外の音が室内に入ってくるのを防ぐことを意味します。実はこの「防音」という言葉は概念的なものであり、「防音」という言葉そのものが具体的な方法を示すものではありません。つまり「防音」の効果を達成するために「遮音」や「吸音」などの方法を用いるという事です。

防音材を知ろう

防音対策として「遮音」や「吸音」という機能を用いた素材を「防音材」と言います。

カラオケボックスや劇場、音楽ホールなど大きな音が想定される建物や部屋から音が外部に響かないようにする為に使用される素材です。

また一般の住宅やマンションなどでは、生活音や足音が外や隣室、上下階の部屋に漏れないようにしたり、外部からの騒音が中に入ってくるのを抑制するための防音対策として防音材を使用します。

住居内で防音対策をする箇所は大まかに分けて、床、天井と壁、ドアとなりそれぞれの用途に合った防音材を選び使用することがとても大切です。

アトピッコハウスには遮音等級L 40の床遮音材「わんぱく応援マット」という防音材があり、床材との組み合わせによって遮音性能を確保しています

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

音の伝わり方の種類

騒音・防音対策をする上でまずは知っておいて欲しい「音の伝わり方」について紹介します。

音は空気の「振動」によって伝わります。この振動がいろいろなものを介して伝わることで音として「耳」に届きます。

そして音の振動の伝わり方によって主に「空気伝播音」と「個体伝播音」の2種類に分けられます。

「空気伝播音」と「個体伝播音」の違い

「空気伝播音」とはその名の通り、音源から出された音が空気中を伝わって(振動させて)聞こえる音です。人の声や、テレビの音、楽器の音、飛行機の音などが挙げられます。

壁や窓、塀などで音のエネルギーが落ち、距離が遠くなればなるほど音は小さくなります。

一方、「個体伝播音」は床や壁、天井などに振動や衝撃が伝わって聞こえる音です。

足音や物を落とした時の音、ドアの開閉音などが挙げられます。また床に設置して演奏するピアノやドラムの音もこちらに含まれます。マンションなど集合住宅の足音問題や上下階の騒音トラブルにもなりやすいです。

アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」は床の遮音等級最大「L 40」の基準を満たした遮音材で、床の騒音対策に適しています

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

防音材の種類と素材

近隣との騒音トラブルやストレスなく快適な暮らしをするために必要な防音対策。その防音対策で使用するのが「防音材」です。防音材は用途に合わせて主に「遮音材」、「吸音材」、「防振材」、「制振材」の4種類に分類されます。

それぞれ特性や素材が違うためここからはどんな種類や違いがあるのか一つ一つを詳しく見ていきましょう。

遮音とは?

「遮音」とは空気中に伝わってくる音を跳ね返して遮断し、外部へ音が漏れないようにしたり、外部からの音を室内に届かないように「音を遮る」事です。

遮音は防音対策の中でも簡単に行える方法の一つだとされています。

尚、遮音性が高すぎると音が室内に反響しやすくなります。

遮音材を知ろう

「遮音材」は、音が床や天井、壁の向こう側へ届くのを防ぐために音を遮る事を目的とした防音材です。コンクリートや鉄板、石膏ボードなど密度が高く重い素材を使用することで音を跳ね返して遮断させます。なので、遮音材の重量があればあるほど効果が高くなる傾向があります。

しかし今挙げたコンクリートや鉄板、石膏ボードなどは個人で設置するには難しく、大掛かりな工事が必要となり施工費用も多くかかってしまいます。

そのため個人で遮音性を高める防音対策をする際は、同じような性能を持つ遮音マットや遮音シートを使用するのが良いでしょう。

アトピッコハウスの床の遮音材「わんぱく応援マット」はフェルトとゴムの2層構造になっています。重量感のある密度の高いマットとなり子どもの足音や物を落としたときの床の騒音対策に適した防音材です

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

吸音とは?

「吸音」は、空気中に伝わる音波の振動を熱エネルギーに変えることで音を減衰させる方法を指す言葉です。

吸音材を知ろう

「吸音材」はウレタンスポンジやグラスウールなど無数の穴が開いている「多孔質」な素材が使われているのが特徴です。これに音が当たると素材の中の空気が振動する際に抵抗の力が働き、音のエネルギーが繊維間の摩擦によって熱エネルギーに変えることで吸音効果が生じます。

形状はマット状のものや、シート状のものなどがあり、室内の天井や壁に設置し使用します。

ただ吸音材だけでは全ての音を吸収することは出来ないため、遮音材など他の防音材と組み合わせて使用することが重要です。

なお、吸音性が高すぎると反響音が減るため寂しい印象に感じるケースもあります。

防振とは?

「防振」とは物と物が衝突することで振動することにより発生する音や揺れを防ぐ方法の事を言います。

防振材を知ろう

「防振材」は、ゴムなどのクッション性や柔軟性がある素材がよく使用され、衝撃を吸収することで音や振動を最小限に抑えることができます。

家庭にあるものだと、冷蔵庫や洗濯機などの脚部に使用され、機械そのものの振動が床や壁に伝わることによって起きる騒音を抑制することができます。

マンションなどでは、二重床や置床(おきゆか)と呼ばれる防振ゴムの付いた支柱材として使用されています。

また、防振材は単体で使用する防音材というよりは、遮音材などと組み合わせて防音対策をする防音材です。

制振とは?

「制振」とは、騒音の原因となるそのものの物体に素材を貼り、発生した振動が床や壁に伝わるのを軽減させることで音を抑える方法です。簡単に言うと叩いたシンバルの音を手で抑えると音の響きが無くなることと一緒です。

制振材を知ろう

「制振材」は硬い素材とゴムやウレタンなどの柔らかい素材が組み合わさってできており、衝撃が加えられると、制振材の表面で摩擦が起こります。その摩擦が熱エネルギーに変化し防音効果を発揮します。

冷蔵庫や洗濯機などの鉄板部分に貼り付ける形で使用されており、稼働する際の振動を抑えることが出来ます。

こちらも単体で使用されるのではなく、遮音材や制振材と組み合わせて使用されます。

用途別の防音材の選び方のポイント

ここまで「吸音材」「遮音材」「防振材」「制振材」の種類や特性の違いを紹介しましたが、「住んでいる住宅にどの防音対策が必要なのか?」「どんな騒音に悩んでいるのか」で適した防音対策や防音材は異なります。

また一つの防音材だけではなく、様々な性能を持つ防音材と組み合わせることによりさらに高い防音効果が期待できます。

ここからはマンションの用途別にどの防音材が適しているのかを詳しく見ていきましょう。

床の防音対策に適した防音材の選び方

マンションや集合住宅などで一番の騒音トラブルになりやすいのが、子どもが走り回ったり、スプーンや物を落としたりする際に発生する床の衝撃音です。このような音は「個体伝播音」と呼ばれます。

床の遮音等級「L値」という遮音性能の規定をクリアしている「遮音材」を使用したりすることで床の防音対策をしていきます。

また、防音性能をアップさせるのは「遮音材」単体でなく「防振材」を一緒に組み合わせたものがさらに効果が期待できます。

ですので、遮音や防振の両方の性能の持った遮音マットを使用すると良いでしょう。

日本建築学会ではマンションでは遮音等級「L 40」や「L 45」が望ましいとされています。床防音のリフォームをする際はまずは住んでいるマンションが規定する値を確認しましょう。

そして床防音のためのリフォームは大きな工事となるため、管理組合の許可が必要となります。こちらも忘れず確認を行いましょう。

アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」は床材との組み合わせによって遮音等級最大L40の遮音性能を確保しており、マンションの管理組合に提出する書類もご用意しています。

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壁の防音対策に適した防音材の選び方

隣室への音漏れや防音対策をするのは壁の防音が必要になります。壁の防音は「吸音材」と「遮音材」の組み合わせることで高い効果を発揮します。

鉄筋コンクリートのマンションは壁もコンクリートなので、その上に石膏ボード(石膏を主成分とした素材を板状にした特殊な紙で包んだ材料)を貼り付け、クロスなどで仕上げています。

手軽にできる方法として防音シートを貼るのがおすすめです。防音シートという名前が付いているもののほとんどは「遮音シート」になります。

しかし遮音だけだと防音することは難しいのです。なぜなら遮音だけを行うと、隣の部屋には音が漏れないようになったとしても、音を出している部屋の内部は音の残響が残ってしまいます。

ですのでしっかり防音対策をする方法として、「遮音」「吸音」の二つの性能がある素材を組み合わせて使用する事が大切となります。

更にコストを掛けず今すぐ対策したい!という方向けの方法として、壁際の家具を背の高いものに変えるだけでも騒音を軽減してくれるのでおすすめです。

天井の防音対策に適した防音材の選び方

上の階からの騒音に対しては天井の防音対策がおすすめです。遮音材や吸音材を使い、天井の防音リフォームをすることが有効な防音対策となります。

しかし、一般家庭での天井のリフォーム工事は費用が高くなる傾向があり一度確認が必要です。そこで天井に直接防音材を貼れる吸音パネルや遮音シートを使用することでも防音効果が期待できます。

吸音パネルは室内の反響音を吸収し騒音を軽減する性質を持ち、遮音シートは音を遮断して跳ね返す性質を持つので外部からの音の侵入を防ぎます。

そのため、吸音パネルと遮音シートを一緒に組み合わせて使用することでより高い防音対策が可能となります。

ドアの防音対策と適した防音材の選び方

室内で楽器を演奏したり、音楽を聴いたりする際に気を付けたいのが音漏れです。実はドアをしっかり閉めていても音漏れは少なからずしてしまいます。

なぜなら壁に比べて厚みがなかったり、室内の換気ができるようドアを取り付ける際にドアの下に1〜2cmほどの隙間を作らなくてはならないからです。

そこでおすすめの対策はドアに吸音シートを貼ることです。形状や素材、厚みなど様々な物が売られているため、インテリアに合わせて選ぶことができます。

また遮音シートと組み合わせることでより効果が増します。

まとめ

この記事では「防音」といっても「遮音」「吸音」「防振」「制振」という4種類があり、それぞれ用途や場所により使用する防音材が異なること、そしてそれを踏まえたマンションのおすすめ防音対策をご紹介しました。

それぞれ特徴が違う防音材を知ることで適切な防音対策ができ、騒音トラブルを回避することが来ます。

防音対策を行う際は、防音したい音や目的を今一度よく考え、それに合わせた適切な防音材や防音方法を選んでいきましょう。

アトピッコハウスの防音材「わんぱく応援マット」は遮音等級L 40の遮音性能があり、床材と組み合わせることにより遮音性能を確保しています

▶️最大遮音等最大L 40の遮音性能を持つ遮音材「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

よくある質問 

遮音材と吸音材の違いはなんですか?

「遮音材」は、音が床や天井、壁の向こう側へ届くのを防ぐために音を遮る事を目的とした防音材の事です。「吸音材」は無数の穴が開いている多孔質な素材の中の空気が振動する際に抵抗の力が働き、音のエネルギーが繊維間の摩擦によって熱エネルギーに変えることで吸音効果がある防音材です。遮音材と吸音材を組み合わせて使用することでより高い防音効果を発揮します。

アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は床の防音対策に適した遮音マットです

遮音と防音の違いはなんですか?

「遮音」とは文字通り「音を遮る」ことで、空気中の音を跳ね返して遮断することを「遮音」といい、音漏れも防いだり外部からの音を遮断することの概念を「防音」と言います。

「防音」は他にも「吸音」や「防振」「制振」の種類に分けられます。用途に合わせて対策をしていきましょう。

アトピッコハウスの「わんぱく応援マット」は、最大遮音等級L 40の床防音材です

吸音材を置くだけで防音効果はありますか?

吸音材は空気中に伝わる音波の振動を熱エネルギーに変えることで音を減衰させます。

置くだけのタイプの吸音材は部屋の角に置くだけで簡単に設置できます。ただ、音を逃す吸音材だけでは防音効果があるとは言えず、遮音材と組み合わせることにより防音効果を高めます。

防音シートは効果がありますか?

音を軽減する効果はありますが、振動を防ぐ効果はあまりありません。防音には違う素材のものと組み合わせることでより効果を発揮するので、防音シートを購入・使用する際は吸音・防振などどの効果がある防音シートなのか確認をし選びましょう。

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