ローラーで塗れる珪藻土塗料ってあるの?
春らしい季節になってきました。
また、大型連休も控え、こうなってくると増えるのがDIYのお問い合せです。
コロナ禍も落ち着いてきましたが、働き方も変わり、自宅で過ごす時間が増えた方も多いかと思います。今までは寝に帰るだけだった家も過ごす時間が長くなり、あれこれ手を入れたくなります。
そんな中人気なのが珪藻土塗り壁です。一言に珪藻土塗り壁と言っても様々なメーカーが商品を作っています。珪藻土の特徴や、そのメリットデメリット、珪藻土塗り壁と、塗料の違い等について解説してみたいと思います。
アトピッコハウスの「はいから小町」は、珪藻土の塗り壁です。塗料とは違います。また、塗料と違って、施工には手間暇がかかりますが、その分、仕上がりの陰影が美しく、高い調湿性能性能も期待できます。
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目次
珪藻土って何?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
珪藻土は藻の化石が堆積して出来た地層から掘り出した「土」のことです。珪藻土は、植物性プランクトンの死骸ですから、骨の部分と、身の部分があります。身の部分に関しては、地中に溶け出し石油等の資源になります。
そして、骨が珪藻土として残る訳ですが、その骨の構造が「多孔質」という性質を備えており、その穴に湿気や水分を吸い込むため調湿性能を発揮するのです。
その代表として有名なのが吸水の早い珪藻土のバスマットや歯ブラシ立てですね。
ただし珪藻土は化石ですから珪藻土だけでかたまる性質はありません。塗り壁しろ、バスマットしろ、必ず、固まるための凝固材が含まれます。その凝固剤に何が使用されているかによって珪藻土の持つ効能を左右します。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、にがりとマグネシアの化学反応で固めているため珪藻土の穴をつぶしません。
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珪藻土と漆喰ってどう違うの?
珪藻土と漆喰は材料そのものが違います。藻の化石からできている珪藻土と違い、漆喰は、石灰や石灰岩を主原料として製造される壁材です。
漆喰は二酸化炭素に反応し、長い年月をかけて硬化していきます。塗り壁特有の調湿性能に関しては漆喰よりも珪藻土の方が高いですが、消臭効果においては漆喰に軍配が上がります。
漆喰は表面がツルっとした仕上がりですが、骨材の大きな珪藻土はザラザラ、ツブツブした仕上がりが特徴となります。
左官と塗装の違いって?
左官と塗装はどちらも壁を塗るという作業にはなりますが、大きな違いは使う材料や道具にあります。
塗装はペンキなどの液体の塗料を外壁や屋根にローラーやスプレーガンなどを使って塗りつけていきます。細かいところは刷毛を使う場合もありますが、ローラーで塗りつけていくことが多いです。短期間で一気に仕上げることができるのが塗装のメリットで、ローラー作業のため比較的DIYがしやすいです。
左官は主にコテを使用して仕上げていく工事です。左官は下地作りが大切で、下地作りをしてから上塗りを仕上げていきます。左官に使用される左官材は漆喰や珪藻土が挙げられ、調湿性能や消臭効果、断熱性が期待できます。
塗装と比べ、左官材の珪藻土は下地作りや上塗りの2度塗りなど丁寧な仕上げ、乾燥時間など作業工程が多いため施工に時間がかかること、また塗装に比べ材料費も高くなるため初期費用は全体的に割高になりますが、一度塗れば長く使えること、効能がたくさんあるので長い目で見て決して高くはないと言えます。
珪藻土ってローラーで塗れるの?
珪藻土は左官材とお伝えしましたが、ローラーで塗る珪藻土はあるのでしょうか。左官材は粉の状態のものを水で攪拌してから使用することが一般的で、ソフトクリームをちょっと固くしたような状態のものになります。
質感としてはサラサラではなく、ぽってりと山になるような状態ですね。そのためローラーに乗せることはできないのでコテを使って塗りつけていきます。
ただし、最近ではdiyも流行っていてより手軽に簡単に作業できる商品がたくさん開発されており、ローラーで仕上げるタイプの珪藻土塗料製品もあるようです。こういったタイプの商品は左官材ではなく液体の塗料であるため、手軽で簡単な反面珪藻土の持つ効能は期待できないかもしれません。
塗料タイプの珪藻土のメリット
塗料タイプの珪藻土のメリットはなんと言っても手軽であること。練り置きされているタイプのためフタを開けたらそのまま塗り始められます。珪藻土塗料の塗り方はフタを開けてローラーやスポンジ、刷毛などに含ませて塗りつけていくだけとdiy初心者の方やお子さんでも失敗することは少ないです。
塗料であるため、濃い色などの色の種類が多く、部屋の模様替え感覚で簡単手軽にオシャレな壁にすることができます。また下地を作ることなくビニールクロスや塗り壁の上に塗りつけていけることもメリットの一つです。
塗料タイプの珪藻土のデメリット
珪藻土には凝固材が必要だということはお伝えしました。塗料タイプの珪藻土の塗り壁材はさらさらとしたペンキに近い材料となるため、合成樹脂などを使って珪藻土を固めることになります。
合成樹脂は珪藻土の多孔をふさいでしまうため、本来珪藻土が持つ調湿性能や消臭効果などの効能は期待できない事、ローラーでのペイントなので左官材のようなコテ模様の質感を表現することは難しい事、ニオイがキツイことなどがデメリットです。
左官材タイプの珪藻土のメリット
左官材タイプの珪藻土のメリットは、珪藻土の持つ調湿性能、消臭効果、唯一無二のコテ模様の美しさ、室内の空気の変化などがあります。
左官材タイプの珪藻土でも凝固材として合成樹脂や接着剤、といった製品を使っている場合は塗料タイプの珪藻土と同様、珪藻土の持つ効能が発揮できないことがあるためせっかく左官材の珪藻土を選ぶのであれば凝固材を含め、製品の成分をきちんと見て選ぶことをおすすめします。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は食品由来の凝固材で穴を生かして固まります。
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左官材タイプの珪藻土のデメリット
下地作りが必須となること、また粉製品のため撹拌機での攪拌が必要であること、自然素材であるため、気温や湿度に合わせて水分や練り方を調整する必要があること、季節によっては色のムラが出やすい事などが挙げられます。DIYにはハードルが高いですが、プロの左官屋さんであれば問題なく仕上げてくれます。
珪藻土塗料はローラーで塗れてDIYにおすすめ
珪藻土の持つ効能や意匠性よりもオシャレに手軽な感覚でDIYをしたいという方には塗料タイプの珪藻土がおすすめです。
面倒な下地処理やかくはんなどは必要なく、フタを開けてすぐに壁に塗りつけることができます。家族のレクレーション感覚で、部屋のイメージチェンジに、気分転換に簡単にペイント塗料で施工することができます。
下地が砂壁の場合は塗料であってもそのまま塗れない?
塗料タイプの珪藻土は手軽に塗れる製品ではありますが、昔ながらの砂壁には直接塗ることができません。砂壁は水分に弱く、また水分を吸ってしまう性質のため砂壁への施工の際には壁を一度接着剤などで固める必要があります。
セリアやダイソーなど100均の珪藻土塗料は小物用
漆喰や珪藻土塗料はセリアやダイソーなどの100均でも販売しているようです。量は少ないため、壁に塗るというよりは小物のリメイクなどに使うのに役立ちそうです。
まとめ
一言で珪藻土と言っても左官材や塗料のタイプと色々な商品が製造されています。ローラーや刷毛で塗る塗料タイプの珪藻土は手軽ですが、意匠性や性能には期待がしにくいです。せっかく珪藻土を選ぶなら内容や成分をきちんと見て、珪藻土の特性を生かした製品を選びたいですね。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、調湿性能の高いプロ用の製品ですが、DIYも出来ます。ただし、粉で届くので、攪拌が必要ですし、DIY用として販売されている製品よりは、難易度が高くなります。
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よくあるご質問
珪藻土ってローラーで塗れるの?
本来の珪藻土はコテで塗りつける左官材で自然素材ですが塗料タイプの珪藻土もあります。塗料タイプのものは刷毛やローラーで手軽に塗れる商品ですが、簡単に塗りやすく製造されている商品なので自然素材の左官材と同等の性能は期待できません。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町はコテで仕上げる自然素材の左官材です。
珪藻土塗料のデメリットは?
珪藻土は自身で固まることができないので、凝固成分が入りますが、珪藻土塗料の場合合成樹脂が使われることが多く、珪藻土が持つ多孔をつぶしてしまうというデメリットがあります。多孔がつぶれることで珪藻土の特性である調湿性能などが軽減してしまいます。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は珪藻土の多孔をつぶさず固めるため、性能は業界トップクラスです。
漆喰と珪藻土はどっちがいい?
漆喰、珪藻土ともに良さがありますが、調湿性能が高いのは珪藻土、消臭効果が高いのは漆喰です。また漆喰は表面がツルっとした仕上がりですが、珪藻土はザラザラした仕上がりが特徴です。
砂壁に珪藻土を塗る方法は?
水分に弱い砂壁に水分を含んだ珪藻土を乗せると崩れてきてしまいます。そのため砂壁に珪藻土を塗る場合は一度はがすか、接着剤などで固めてから塗る必要があります。
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