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畳

畳にカビ!?原因と対処法をご紹介

2022/03/25
2022/03/25

昔から日本人の生活に欠かせない畳。

柔らかさからそのまま座ったり寝転ぶこともできて、使用方法によって、寝室にも、食卓にも客間にもなるメリットがたくさんの畳ですが、残念ながら最近ではメンテナンスやお掃除が面倒だと考えられる方が増えており、フローリングなどにリフォームをされる方も多いです。

畳にカビが生えてしまった場合のメンテナンス、お手入れ方法と予防法について考えてみたいと思います。

アトピッコハウスの「ほんものたたみ」は、純国産です。

ほんものたたみ

畳は三種類のパーツからできています

畳

以外と知られていないかもしれませんが、畳は三つのパーツで構成されています。私たちが手に触れる、ゴザの部分「畳表」、畳のヘリ部分についている「畳縁」、それから芯の部分となる「畳床」。

ゴザの部分はリバーシブルになっているので、5年ほどたって畳が傷んできたら剥がしてゴザを裏返すことでまたきれいな状態で使うことができます。裏返しと言います。

さらに5年ほどたって畳表が傷んできたら、ゴザの部分を新調し張り替えることでまた新しい畳となります。これを表替えと言います。

畳そのものを交換しなくても、畳のゴザの部分を裏返し、表替えを繰り返すことで畳は長く使用していくことができます。

畳にカビが生えやすいのはどんな時?

最近では紙や、プラスチック由来の畳表もあるようですが、昔から使われてきたのはイグサを使った畳表です。天然のイグサは空気中の湿気を吸放出して室内の湿度を快適な状態に保つという性質を持ちます。

イグサが新しいほど湿気を吸収する力が強いので、古い畳よりも納品直後の新しい畳の方がカビは生えやすくなります。また、湿気を吸収するという性質から、湿度が高くなる梅雨の時期などにはさらにカビは繁殖しやすくなりますので、注意が必要です。

畳にカビが生える条件とは?

温度計

畳にカビが生える条件とはどのようなものがあるのでしょうか。

カビが発生しやすい条件は温度、湿度、養分の条件が揃うこと。湿度60%以上、部屋の温度20℃~30℃という条件をカビは好みます。さらに食べ物のカスや人の皮脂などを養分として繁殖します。

日当たりが悪い、換気が不十分

イグサは調湿性能が高いという性質を持つので、余分な湿気を吸収することで部屋の中の環境を整えてくれますが、吸収した湿気を吸い込んだままの状態が続くとカビが発生します。

日当たりが悪い、換気が不十分で空気の通りが悪いような場合に、カビは発生しやすくなります。

カーペットや布団を敷きっぱなしにしている

畳の上にカーペットや畳を敷きっぱなしにすることでも、風通しが悪くなりカビが発生しやすくなります。特に布団の場合、一晩で200mlの寝汗が布団に吸収され、そこから畳に水分が移り、カビが生えやすくなってしまうわけです。

こまめに布団を干したりして布団と畳に空気を入れて風通しし、乾燥させれば問題はないですが、万年床のようにし置きっぱなしの布団は寝汗もたまり、カビの繁殖の原因となりかねません。

お掃除が足りていない

人の皮脂や食べ物のカスなどもカビの養分となるため、お掃除が行き届いていない場合、カビの繁殖の原因となります。

畳に生えるカビの種類

緑のカビ

カビの初期段階に多いカビで、軽度だが、カビ臭さもある

白いカビ

軽度のカビで、いたるところに発生する白い綿のようなフワフワしたカビ。

黒いカビ

お風呂や、水回り、エアコンのなどにみられる頑固で根強いカビ。

発生してしまったカビの種類や程度によって、対策の方法も変わってくるので注意が必要です。

畳にカビが発生してしまったら?

畳の部屋をとにかく換気

換気

空気の滞りがカビの繁殖の原因となりますので、とにかく新鮮な空気を部屋に取り込み、換気をしましょう。窓を開けることで余分な湿気も外に出すことができます。また部屋の中の空気中にもカビの胞子は浮遊しています。風を通すことでまず胞子を外に追い出しましょう。

消毒用エタノール(エチルアルコール)を雑巾に含ませて拭く

殺菌効果の高いエタノールはカビ取りに効果的。エタノールの濃度は70%~80%のものを使用するといいでしょう。エタノールは揮発性が高いため、蒸発が早く、畳に使用しても痛みにくく、人が裸足で歩いたり、寝転んでも安心です。

比較的軽度のカビの場合は、エタノールを染みこませた雑巾で畳の目に沿って拭き取る、ひどい場合はエタノールをスプレーボトルにいれて、カビている部分に吹き付け、時間を置きます。

エタノールを塗布し、放置時間を置くことで表面だけでなく、カビの根まで殺菌作用がいきわたります。

その後、乾いた雑巾で拭き取り、仕上げにエタノールでスプレーし、しっかりと乾かします。エタノールをしみこませた後、畳の目に沿って歯ブラシで掃除するという方法もあります。歯ブラシを使う場合は畳を傷めないよう優しく掻き出すようにしましょう。

エタノールがない場合はお酢でも代用ができます。5倍~10倍に薄めたお酢を、先ほどと同様雑巾に染みこませてふき取るか、スプレーをして放置時間を置きます。お酢はカビのにおい消しにも効果的です。

重曹を使う

黒くなってしまったひどいカビを除去するには重曹が良いでしょう。重曹と酸素系漂白剤を同量混ぜ、ペースト状にしたものを黒カビに乗せます。5分ほどで硬く絞った雑巾で水拭き、のち乾拭きをして乾燥させます。ただ、重曹は畳を変色させてしまうので、カビにのみ触れるようにしてください。

畳のカビ掃除の注意点

畳のカビ掃除 掃除機は使わない

掃除機でカビを吸うと、掃除機の排気口からカビの胞子が放出され、部屋中に巻き散らかされてしまいます。飛んだカビの胞子は落ち着いた場所で繁殖を始めますし、そもそも根を張ったカビは掃除機で吸い取りきることはできません。

畳のカビ掃除 水拭きはしない

畳自体、水に弱いので普段のお掃除でも水拭きはお勧めしません。水拭きをした場合、水分が畳に吸収され、さらにカビが発生する原因となってしまいます。

畳のカビ掃除 乾拭きはしない

普段のお掃除であれば乾拭きは可能ですが、カビが生えている場所に乾拭きをすると、カビが畳の目に入り込んでしまいます。カビ以外の汚れのお掃除であれば乾拭きしても構いません。

通常のカビ対策は基本使えません

カビキラーや、洗剤などを使うお掃除方法は畳のカビには使えません。畳を痛めてしまう可能性が高く、変色や変形などが懸念されるため注意が必要です。

畳にカビを生えさせないためには?

とにかく換気と乾燥

日当たりが悪い場所であっても空気の通りを良くすることでカビの胞子を窓から追い出すことでカビを予防することができます。マンションなどで畳の部屋に窓がない場合、サーキュレーターや扇風機も使って空気の入れ替えをします。

こまめな掃除

畳に限ったことではありませんが、こまめな掃除は必須です。食べ物だけでなく、人が生活するだけで皮脂や皮膚が落ち、カビの栄養分となることで、繁殖の原因となってしまいます。

畳やカーペットをしきっぱなしにしない

呼吸するイグサを使った畳の上にカーペットはおすすめしません。畳が持つせっかくの調湿性能が発揮できなくなってしまいますし、畳の表面を覆うことでカビが発生しやすくなります。どうしても畳の上にカーペットを敷きたい場合は防湿シートを敷くといいでしょう。

寝室として使っている方は敷きっぱなしにせずにこまめに布団を上げましょう。もちろん定期的に布団を干して乾燥させるということもカビの予防になります。また、畳の上に直に布団を敷くのではなく、布団の下にすのこなどをおいて風通しを良くするという方法もあります。

お酢で畳を拭く

お酢には高い殺菌力があるので、お酢を薄めたものを雑巾に含ませ、固く絞って畳の目に沿って拭くだけでカビ予防の対策となります。お酢には消臭効果もあるので、カビ臭いと感じたときに使用するのも効果的な方法です。

日干しをする

カビてしまった畳の対策だけでなく、畳を外して、定期的に外で乾燥させることは畳を長持ちさせるために効果的です。春や秋の時期、湿度が低く、良く晴れた日に畳を外に出して乾燥させます。直射日光は畳を痛め、変色の原因となるので、外に干す場合は陰干しにしましょう。

日干しが難しい場合、畳の隅を持ち上げて缶などを挟んで風を通してあげるだけで畳の持ちは変わりますし、カビの予防にもなります。

繰り返すしつこいカビにはプロへの相談も

畳は表を変えるだけでも新畳同様になります。何年も畳はそのままという方がほとんどかと思いますが、カビの発生が繰り返すということであれば、畳屋さんに相談されるのもいいと思います。

まとめ

畳にカビが生えてしまうのは換気が不十分、温度や湿度が高い、掃除ができていない。といった原因があります。布団を敷きっぱなしにすることで部屋や畳が湿気ることもカビの要因となります。

カビてしまった場合は水拭き、乾拭き、掃除機はせずに、とにかく換気をよくし、エタノールやお酢を使用し、拭き取るようにしましょう。

アトピッコハウスの「ほんものたたみ」は、畳の芯(床)も、畳表(イグサ)も、畳縁もすべて国産です。
特に畳の芯は、ワラ床ですが、1年以上かけて天然乾燥させていますので、ある意味カビ難いとは言えます。

それでも、畳を作る段階で、畳表に霧吹きで水を噴霧するので、新を納品した直後は、換気に注意してほしいです。

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ほんものたたみ

よくあるご質問

畳にカビが生えたらどうする?

畳にカビが生えてしまったらまず換気をし、部屋の中のカビの胞子を外に出しましょう。水拭きや掃除機を使った掃除はNG。エタノールやお酢を使ってカビの根っこから対策しましょう。

畳にカビが生えるのはなぜ?

自然素材であるイグサを使った畳表は調湿性能に優れており、部屋の中の湿気を吸い取ってくれます。湿度の高い状態が続くとイグサが湿気を吸って飽和状態になってしまうのでカビが繁殖しやすくなります。

畳にカビが生えないように予防するには?

部屋の湿気をなくすこと、こまめにお掃除をすることで畳にカビが生えることを予防できます。布団は敷きっぱなしにせず、部屋を乾燥させる、湿度を上げないということが大切です。エタノールやお酢を薄めたもので拭くことでカビの予防にもなります。

畳にカビが生えたときにしてはいけない掃除方法は?

畳は水分に弱いので、水拭きやカビキラーや洗剤を使用したお手入れは畳を痛める原因となります。掃除機をかけたり、畳を叩くとカビの胞子が部屋中に散らばってしまうのでこちらもおすすめできません。

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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
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