バリアフリー住宅とは?快適な住まいづくのポイントは色々な角度から考えよう。
目次
バリアフリー住宅とは?
バリアフリー住宅とは、日常生活で感じる不自由さを解消し、安全安心に暮らせる住まいのこと。特に高齢者や何らかの事情で日常生活にサポートが必要な方、及び介護をおこなう家族のための住まいです。
そこで今回は新築やリフォームをする時に、バリアフリーやユニバーサルデザインという視点を持つメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。
バリアフリーは必要不可欠なものなのか?
住めば住むほど元気になる
フローリングと漆喰の専門店
アトピッコハウス(株) ごとうひろ美です。
脳卒中により左半身が麻痺した友人に、
会いましょう!と声を掛けました。
麻痺が残る状態の人を、
誘う知人も少ないようで、
とても喜んでくれました。
久しぶりに美味しい物を食べたいというので、
本人セレクト&予約で、
素敵なお店をアテンドしていただきました。
何でも食べられることは聞いていましたが、
食べたい物と、
食べやすい物は違うでしょうし、
行きたい場所と
動きやすい場所は、
本人でないとわからないので、
お任せをしたのです。
お料理は美味しく、
久しぶりの会話はとても楽しく、
時間を忘れて盛り上がり、
帰り際に、
「いいリハビリになりました」
と一言。
自宅からレストランまでの移動や、
左半身不随で、
食事をすることのハードルなど、
私では気づかないバリア(障害)を乗り越えながら、
生活をしていることを、
改めて認識したと当時に、
バリア(障害)がフリー(除去)されている
空間だけで暮らしていたら
リハビリにはならないことも気付きました。
私たちは誰でも、
年齢を重ねることで、
バリア(障害)を抱えます。
日常生活でリハビリができれば、
寝たきりになることは、
防げるのではないか。
友人との久しぶりの会話で、
そんなことを感じたんです。
バリアフリーは、どのタイミングで検討するのがベスト?
バリアフリー対応の家を希望される方が
相談にいらっしゃいます。
すでにバリア(障害)を持っている方、
近い将来、ご両親と同居予定の方であれば当然です。
そういう予定のない働き盛りの、
活動的に動ける年代の方が
バリアフリーを視野に入れていらっしゃると、
不思議に感じます。
バリア(障害)がフリー(除去)されていたら、
小さなお子さんの転倒が防げるかもしれません。
忙しく動き回っている時、
慌てて段差に足の指をぶつけて、
痛さにしゃがみ込むこともなくなります。
でも、子供は転んだことで、
ちゃんと歩こうという気持ちになります。
子供はよく転びます
ちゃんと歩こうという意識のないまま、
楽しく歩き、
家よりも、もっと危険な場所で転倒してしまったら、
大怪我に繋がります。
足の指をぶつけたら、
無駄に慌てて動くことを控えたり、
段差のある場所を、
意識して動くようになります。
バリア(障害)がフリー(除去)住宅は、
楽に暮らせるというメリットがある反面、
健康な人間を退化させるという側面も、
指摘されるようになりました。
バリア(障害)があるから注意して生活する
日常には危険が潜んでいます。
狭い日本は、
通学路も狭いし、
ガタガタ道を走る自転車の転倒もビクビクします。
そして狭い住居の中に、
ギューギューに荷物が詰め込まれ、
それを保管収納するために家具が
所せましと置かれています。
テーブルの角にぶつけて痛みを知り、
注意して生活しようと気を付けます。
つまりバリア(障害)をフリー(除去)した
バリアフリー住宅は、
注意しなくても、楽に暮らせます。
若いうちから楽してたら、退化しますよね?(笑)
注意しながら暮らすことは、
脳を使います。
楽な生活しつつ脳トレするのなら、
日常の中でトレーニングできた方がお得です。
人に優しい住宅とは
楽が優しいとは限らない。
時には厳しさ、本物の優しさになることがある。
そうであるのなら、
バリア(障害)がない、
もしくはバリア(障害)が軽いのなら、
バリア(障害)がいっぱいの家で暮らした方がいい。
前述の左半身麻痺の友人も、
街中に出ることで、
段差のある道を注意しながら歩き、
たくさんの人や車が往来する道を渡り、
小さな階段を上り店に入る。
食べやすいサイズにカットしてもらったとはいえ、
公衆の場で、
食事をすることも、
リハビリだったのかもしれません。
私たちは日常の中の、
さまざまなバリア(障害)を気付かないうちに、
超えているから、今元気でいられる。
すべてがバリア(障害)フリー(除去)になったら、
筋肉も知恵も使わない、
楽々な毎日を送れる反面、
ボケボケになりますよ、絶対。
今、考えるべきバリアフリー住宅のポイントは2つ。
バリア(障害)がない、
もしくはバリア(障害)が軽い方に
お勧めしたいポイントが2つあります。
- 小さな部屋をたくさんつくらないこと
- 玄関を大きくすること
介護ベッドを置きたくなった時、
小さな部屋がたくさんだと、
介護ベッドの設置場所がリビングしかない!
というようなこともあるのです。
もちろん目が届く場所というメリットもありますが、
それでは家族の生活が崩壊してしまいます。
家族が元気でいるからこそ、
介護が続けられることを忘れないようにしたいです。
2つめの玄関は、
車いす生活になった時、
玄関が狭いと出入りに苦労します。
もしも電動車椅子にならざるを得なくなった場合、
外出困難となってしまいます。
でも玄関を大きくするって、
予算的にも、
なかなか厳しいのですが、
細かい部屋をつくらないことで
費用を抑えることができますが、
相対的に考えてみるのも1つの方法です。
バリアフリー住宅は、
運動機能のレベルにより必要なことが変わってきますから、
遠い未来のことを
心配し過ぎても、
今の家族にとって快適にならない可能性があります。
バリアフリー住宅が、
取り越し苦労だったと笑って一生を終えられるように、
食事と適度な運動を通じて、
健康寿命を延ばすことを考えていきたいですね。
よくあるご質問
バリアフリーとユニバーサルデザインの違いを教えて下さい
国土交通省によると、バリアフリーとは高齢者や障害者などが社会生活をしていくうえで障壁(バリア)となるものを除去(フリー)することを指しているのに対し、ユニバーサルデザインとは、障害の有無、年齢、性別、人種などにかかわらず、多様な人々が利用しやすいよう、あらかじめ都市や生活環境をデザインする考え方であるということです。
車椅子生活に相応しい床を教えて下さい
車椅子の車輪の後が「わだち」にならないようにパインや杉のような柔らかい樹種よりも、ナラやブラックウォルナットなどの硬い樹種がお薦めです。
車椅子生活の場合、塗装は配慮する必要がありますか?
鋭利な刺激を与えると割れてしまう塗装があります。包丁やハサミを落とした場合ですが、杖でも角度や強さによっては割れてしまう可能性があります。一度割れてしまうと簡単に補修することができません。そのため当社では、自然塗装品をご提案しています。
補助金が使えると聞きました
はい、担当のケアマネージャーに相談してみてください。住まいの状況も含めてアドバイスをしてくれます。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは
フローリングと塗り壁の専門店です。
建築会社ではないのですが、
家づくり相談をたくさん頂きます。
自然素材で気持ちのいい暮らしをしたい、
という方なら、
まずはアトピッコハウスに資料をご請求ください。