塗り壁を選ぶ際の5つの注意点
塗り壁にしたいと思われる方が多いです。
調湿性や見た目の美しさ、高級さが人気の秘密ですね。
いいことだらけのようですが、注意点もあります。
目次
注意点①金額が高くなる
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
基本として設定されている壁はほとんどがビニールクロスです。
ボードの上に糊で張り付けていくだけのビニールクロスは
施工が簡単で、材料費も安いです。
それを塗り壁にするとなると、下地処理から始まるので
工事日数も増えます。
乾く前に仕上げていくので職人さんの人数もそれなりに
必要となります。
材料費に加え、工事日数や工事にかかわる人の人数が増えるため
金額はビニールクロスよりも4倍ほど上がると思っておいたほうがいいです。
全室は無理でも寝室や子供部屋のみ、などと予算に合わせて
採用するという考え方もあります。
注意点②凝固剤により効果が弱まる可能性がある
調湿性が高いことで有名な珪藻土は珪藻という藻の化石が
蓄積してできたものです。
この珪藻には小さな穴がたくさん開いており、そこに余分な湿気を
溜めたり吐き出したりすることで調湿をするのですが、
珪藻土は自身で固まることができません。
そのため、塗り壁材として使う場合は何らかの凝固剤が必要となります。
この凝固剤が何かにより、珪藻土の効果というものは大きく変わります。
ものによっては珪藻土の穴をふさいでしまい、調湿性が望めない材料も
あるといいます。
珪藻土の凝固剤にどんなものが使われているか、採用前に
きちんと確認しておく必要があります。
注意点③仕上がりが職人さんの腕にかかる
コテで仕上げる塗り壁は、壁に残るコテ跡が唯一無二の表情を作ってくれます。
天気や、時間、日の当たり方により違った表情を見せてくれる
塗り壁。
ですが、左官職人さんがコテによる手作業で塗るため、
仕上がりは左官屋さんの腕による、というところが現実です。
もちろんほとんどの左官屋さんは美しく仕上げてくれます。
しかし、標準仕様がビニールクロスであることが多い
大手ハウスメーカーなどは塗り壁の扱いをすることが少ないため、
左官と塗装の違いが分かっていないこともあるようです。
左官材は左官屋さんでないと施工ができません。
そこをしっかりわかっていることが大切です。
注意点④ヒビは入るもの
塗り壁の採用に当たってのヒビを気にされる方が多くいらっしゃいますが、
ヒビは入るものとお伝えしています。
地震の多い日本ですが、地震がなくても建物は少なからず揺れます。
ドアや窓の開け閉めや家の中をバタバタと走ることでも揺れは起こります。
揺れが起これば振動によりヒビが入るのは当然のことなのです。
ヒビに関しては塗り壁に限らず、ビニールクロスにも起こりえます。
注意点⑤汚れた時に掃除をしにくい
水分を吸収しやすい珪藻土はしょうゆなどの濃い液体が
かかってしまった場合、落としにくいです。
ただ、軽いものであればサンドペーパーでこすったり、
漂白剤でふき取ることで目立たなくなります。
台所など、汚れることが気になる場所には
掃除のしやすいビニールクロスを施工するなどの
分け方も検討してみてください。
いかがでしたか
珪藻土を選ぶ上での注意点を5つご案内いたしました。
上記5つを頭の片隅に置いていただき、塗り壁という
メリットたくさんの壁をぜひご採用なさってくださいね。
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