アトピッコハウス ブログ
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珪藻土は調湿性に優れている

塗り壁と左官について

2017/10/02
2021/04/21

アトピッコハウスでは3種類の塗り壁を取り扱っています。
塗り壁を扱えるのは左官屋さんだということを
皆さんご存知ですか?

近頃、縁あって左官屋さんの施工を間近で見させて
もらう機会があったのですが、その仕事ぶりに
見とれてしまいました。

その左官屋さんは今の若い子たちは
『左官』を知らないと嘆いています。

左官屋さんを含め、『左官』とはなんでしょうか。

付け焼刃で左官を語るのは忍びないですが、
今回は左官について書いてみたいと思います。

左官とは

おすすめの珪藻土の塗り壁とは

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。

建物の壁や床、土壁などをコテを使って塗り上げる仕様、またはそれを
専門とする職種のこと。
一言でいえば『壁を塗る職人』を指します。

左官が行う工事を左官工事といいます。
その歴史は遡ること縄文時代、人々が竪穴住居に暮らしていた
頃からありました。

当時の壁材は土がメインで丸めた土を重ねて家を造ったことが
左官工事の始まりだそうです。

左官の歴史

飛鳥時代の頃には石灰を使い白く仕上げる技術や
安土桃山時代には色土を使って色の範囲を広めるだけではなく
砂や繊維を混ぜることで色々な表現が出来るようになりました。

日本は湿度の高い気候であることから、日本建築では
土壁や漆喰の組み合わせが調湿に重要な役割を
果たしていました。

江戸初期より『左官』という呼び名で呼ばれるようになったようですが、
当時、官邸を工事する際に官邸内に入るには役職が必要だったため
官邸内に入るために名づけられたようです。

仮の官位として
「守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)」の階級が与えられ、
その中でさかんが残ったという由来があります。(諸説あります)

職名の中で官が付くのは左官だけだそうです。

精巧な技術が必要な特別な職業ということで
憧れられ、大事にされてきたのでしょうね。

日本の建築事情の変化

ところが、戦後の日本では復興をとにかく早急に行う
必要があったため、建築作業の効率化を求められたため、

乾燥に時間がかかる、また職人さんによって
仕上げの出来が異なるような土壁や漆喰などよりは
コンクリートやビニールクロスなど、時間短縮が出来る
素材が重宝されました。

しかし、時間短縮、大量生産のみを求めて作られた日本の建物は
同じようなものばかりになってしまいました。

塗り壁の今

ヨーロッパでは左官職人の地位はとても高いそうですが、
日本では、住宅様式の変化や工事の短縮化により壁の仕上げには
ビニールクロスなどが増えた為、左官工事が減ってしまい、
減少の一途をたどっているということです。

しかし近年、調湿性や環境への優しさ、味わいのある上品な見た目など
塗り壁が再度注目されるようになってきましたね。

歴史は繰り返すと言いますが、やはり良いものは残っていくのですね。

匠の技

皆さんは鏝絵をご存知ですか?
「こてえ」と読みます。

鏝絵とは左官職人さんが漆喰を使い、土蔵やお寺、民家の壁に動植物を
書いたレリーフをいいます。

高さのある不安定な足場の元書かれることもあるそうです。

様々な大きさのコテを使い分けて描かれるのですが、
その精巧さには驚かされます。

鏝絵は左官屋さんのサインでもあります。

左官職人さんは芸術家でもあるのです。

いかがでしたか。

左官屋さんに限らず、職人さんが活躍する日本。

せっかくお家を作られるのならば職人さんの
芸術的な施工を間近でご覧いただける良い機会だと思います。

DIYも増えている昨今ですが、やはりプロの左官屋さんに
任せていつまでも美しい壁を手に入れませんか。

アトピッコハウスでは塗り壁を3種ご用意しています。

珪藻土塗壁 はいから小町

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