無垢フローリングと合板フローリング、補修方法の違い
フローリングは合板フローリングと無垢フローリングの二つに大きく分けられます。
人工的に作られたものと、自然素材そのままのものとでは
補修方法も異なりますが、
お手入れが難しいと思われがちな無垢のフローリングの方が
実は手軽に補修が出来たりします。
目次
合板フローリングはキズが付き難いけれど、目立ちやすい
自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウス元岡いずみです。
家具の移動や、硬い物を落としてしまったときなど
フローリングに傷を作ってしまうことがあります。
合板フローリングは特にキズが目立ちます。
何故キズが目立ちやすいのかというと、
合板フローリングの作り方をみていくとわかります。
合板フローリングの表面は
木目を印刷した紙やビニールのシート
あるいは、綺麗な木目の木が貼られています。
その下は、丸太の木を大根のかつら剥きのように
薄くうすくスライスしたものを
接着剤で張り合わせた板で作られています。
キズが付くと表面のお化粧が剥がれ
違う素材や違う色味の下地が見えてしまうので
よけいにキズが付いた部分が目立ってしまうのですね。
合板フローリングのキズの補修にはクレヨン?
合板フローリングのキズの補修材として
クレヨンやマジックが売られています。
剥がれてしまった表面のお化粧部分と
似たような色を塗ることで
キズを目立たなくするのです。
浅くて小さな傷であれば
クレヨンなどを塗るだけで十分目立たなくなりますが、
それでも目立ってしまう大きな凹みには
キズを埋める粘土のような補修キットも
販売されています。
無垢のフローリングの補修にはワックスを
では、無垢のフローリングのキズの補修方法はというと
自然塗装の無垢フローリングであれば
ワックスを塗るだけで
ほとんど目立たなくなります。
ワックスというと
手間がかかりそうと身構えてしまう方も
いるかもしれませんが
やり方はとってもシンプル。
ワックスを薄~く布に取って、こするだけです。
色の付いた特殊なワックスではなく
透明なワックスで十分目立たなくなります。
ワックスを塗る前と、塗った後を写真で比較してみると
ワックスを塗った後はほとんどキズが目立ちません。
無垢のフローリングは
丸太の木を伐り出してそのまま作られています。
合板フローリングのように
表面だけ格好よく木目を貼ったわけではないので、
キズが付いても
違う素材が出てくるといったことはありません。
深いキズの補修には、無垢フローリングの調湿性能を利用
ワックスを塗るだけでは目立つ深い傷には
水とアイロンがけが有効です。
凹んだ部分に水を垂らして含ませ
上から布を当ててアイロンを10秒ほど置きます。
様子を見ながら
2~3回ほど繰り返すと
木が膨らんで凹みが目立たなくなります。
無垢のフローリングは自然素材そのままです。
木は生きていると言われますが、
無垢のフローリングは呼吸をします。
湿気が多い夏場などに膨張し、
乾燥する冬場に伸縮するのです。
季節による膨張と伸縮は
フローリングの間に埃が入るなど
無垢のデメリットととらえる方もいますが、
湿気の多い日本の家にはうれしい
調湿作用ともとらえることが出来ますし、
この湿気を吸って膨らむ性質を利用して
キズによって出来た凹みも手軽に直すことが出来るのです。
いかがでしたか?
合板フローリングはキズや汚れ防止の
特種な加工がされている商品が多く販売されています。
お手入れも簡単そうに思えますが、
キズの補修には専用の補修材が必要です。
無垢フローリングは自然素材そのままです。
浅いキズであれば、
お手入れ用のワックスで目立たなく出来ますし
少し深いキズも、家にあるもので補修が出来ます。
無垢のフローリングは一生ものです。
身近なものでお手入れできると、
より一層愛着もわきますね。
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