ほんとうにおすすめしたい漆喰の選び方
「どの漆喰が、自分の求めているものなの?」
「漆喰も種類が多すぎて選べない」
そういう人も多いと思います。
塗り壁には、珪藻土、漆喰、砂壁、など種類があって迷われると思います。
さらに同じ漆喰でも色々なメーカーから販売されています。
漆喰は、お城に使われているような昔ながらのものから、
マンションなど現代の住宅事情に合った新しいものまで様々です。
では、おすすめの漆喰とはどのようなものかをみていきましょう。
漆喰を選ばれる方は、漆喰仕上げと呼ばれる漆喰独特の意匠性か、調湿性能等の性能が気になっているのだと思います。
しかし、意匠性はともかく、実は漆喰の調湿性能は高くないので、調湿性能を期待して漆喰を選ばれると、失敗される場合もあるのです。
アトピッコハウスには、漆喰調に仕上がる「漆喰美人」という塗り壁製品があります。調湿性能は、一般的な漆喰の2倍以上あります。
目次
どんな漆喰塗り壁がおすすめ?
自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウス山田です。
「おすすめは何ですか?」
初めて訪れる飲食店で、よく訊いてしまいます。
「うちは全部おすすめだよ。」
と、ぶっきらぼうに答える店主もいます。
「お客様の好みですので。」
と、クールにあしらわれることもあります。
好みはそれぞれ違いますし、ごもっともです。
「最初に○○を頼まれましたよね。
でしたら、次は□□が合うと思います。
でも、僕が個人的に好きなのは◎◎です。」
以前、こんな答えが返ってきたことがありました。
こちらの好みを加味して提案してくれたこと、
さらに、自分が好きなものを自信を持ってすすめる姿に
とても好感が持てました。
おすすめを訊きたい時は、
自分に合うものはもちろんですが、
その道のプロが好むものの提案が嬉しいこともあります。
アトピッコハウスでは漆喰、珪藻土、カオリンなどの塗り壁を販売していますので、
「おすすめの漆喰塗り壁」
についてのお問合せをいただきます。
漆喰、珪藻土、砂壁、おすすめの塗り壁はどれ?
リフォームのお問合せで一番多いのは
ビニールクロスから塗り壁への大変身ですが、
次に多いのは
古くなってしまった砂壁を
珪藻土や漆喰で新しく塗り直したいというものです。
現状が暗い色の壁なので
明るい色に塗り変えたい、
あるいは、古くてボロボロとしてしまう、
カビが生えてしまったので
新しくカビが生えにくい漆喰塗り壁にしたいといったケースが多いです。
漆喰塗り壁と一口に言っても、いろいろな種類があります。
それぞれの魅力はどんなところでしょうか。
伝統的な塗り壁の魅力
子供の頃、和室は砂壁が定番だったように思います。
今は、クロスや他の塗り壁にされる方が多く
砂壁は少なくなってしまいました。
でも砂壁にもメリットはあります。
砂壁は色の付いた川砂を使って仕上げます。
そのため、
珪藻土など土を主原料にしたものよりも
粒子が細かく、より滑らかな仕上がりになります。
色も落ち着いたものが多く、
何より日本の伝統的な塗り壁の代表格です。
滑らかな質感を求める方、
渋めがお好みの方、
長年使われてきたという実績が欲しい方には
砂壁はおすすめです。
珪藻土が人気の理由
職人が手作りで仕上げる見た目の恰好よさ、
自然素材ならではの質感も塗り壁の魅力ですが、
機能面を重視して塗り壁をお探しの方も沢山いらっしゃいます。
いま人気の珪藻土、
塗り壁としての歴史は30年程しかありませんが、
広く普及した理由は高い調湿性能にあります。
昔ながらの砂壁にも
自然素材ならではの調湿性能はありますが
珪藻土の効果はそれ以上。
無数に空いた目に見えない小さな穴が
余分な湿気を吸って
乾燥する時には吐き出してくれるのです。
見た目は砂壁や漆喰よりも
大きな粒子でザラザラとしたゆず肌のような表情です。
調湿性能に関しては、漆喰よりも珪藻土の方が断然、性能が高いです。とはいえ、珪藻土であればどれも同じかというと、そうではなく、調湿性能の良し悪しに関しては、JIS規格が定められているので、客観的に評価できます。
ちなみに、調湿する塗り壁の最低基準は、70gですが、一般的な漆喰は、40g程度、アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、241g。実に、JIS規格の3倍、漆喰の6倍にもなります。
▶漆喰の6倍調湿する珪藻土塗り壁「はいから小町」の詳細は、こちらをご覧ください。
本当におすすめできる漆喰とは
漆喰も珪藻土と並んで人気の塗り壁です。
特徴としては、
白色でツヤツヤとした滑らかさでしょうか。
その見た目と耐火性が好まれて
漆喰壁は武家屋敷に使われ、
大衆にも広がった歴史があります。
屋外で使われている外壁材の印象が強いですが、
内装材としても人気です。
漆喰は、強いアルカリ性でカビない
高い調湿性能があるとも言われていますが、
実は少し間違っています。
漆喰の原料の消石灰は強いアルカリ性ですが、
施工してからは徐々に中性に近づいていき
4、5年もすると防カビ性は期待出来なくなります。
そして調湿性能に関しても
漆喰自体にその効果が無いことが
吸放湿試験で分かっています。
しかし、主原料を消石灰としない漆喰調とよばれる
新しい漆喰も販売されています。
消石灰を使用していないので安全性が高く、
調湿性能も昔ながらの漆喰に比べて
2倍以上の商品もあります。
今の時代に建築物におすすめしたい漆喰は
後者の漆喰調の商品です。
アトピッコハウスの「漆喰美人」は、漆喰調に仕上がって、調湿性能は、一般的な漆喰の2倍以上あります。
漆喰商品を選ぶポイント
漆喰とは、消石灰が原料の昔ながらの漆喰と、
消石灰が原料ではない、漆喰調の商品に分けられます。
消石灰や粘土が原料の漆喰が、
下地となる木の板や石膏ボードにしっかりと
固定できるための成分となる材料が必要です。
主に、固化材やつなぎと言われるものですが、
その成分によって、
・ボンド(接着剤)が入っている漆喰
・自然素材の漆喰
に分けられます。
ボンドというと、合板フローリングがイメージしやすいかと思います。
木材をつなぎ合わせ床材として加工しているものですが、
接着剤を大量に必要としています。
寸法合わせのために加工する際に、
粉塵となったボンド成分を吸ってしまうことで健康被害も気になります。
敏感な体質の方にとっては、気になる情報のようで、
合板フローリング材を使いたくないという声は少なからずあります。
無垢材のメリットは、何と言っても木の香りが体感できます。
木の種類によっては、防虫性が高い、防カビ性も高いという特徴があります。
自然素材の漆喰とは
本漆喰ですと、漆喰=消石灰×すさ×糊で構成されています。
「すさ」は作業性向上とひび割れ防止、強度を上げるために入れます。
藁を細かくしたワラスサが一般的です。
純白に近い漆喰壁を作りたい場合は、
ワラを漂白し、白くしたものを使うか、紙のスサを使用し漆喰を作ります。
最近では化学繊維(ボリエステル)のスサがあり、その場合も純白に近い漆喰壁を作ることが出来ます。
今でもワラスサを使用した漆喰が一般的であり、白い壁ですが、
ペンキ塗装とは違い、味がある仕上がりになります。
現在主流の漆喰は、稲わらよりポリエステル繊維が多く使われているのが実情です。
その背景としては、昔ながらの稲わらに比べて、化学繊維は品質が安定していて
値段が安いからです。
そして、糊。
左官でいう糊は保水性のために入れるものを言います。
石灰とスサだけでは塗り広げたときに乾燥が速くうまく仕上がりません。
保水性を持たせるため角又(つのまた)という海草の糊を入れます。
アトピッコハウスの漆喰調の商品「漆喰美人」は、
接着剤など固化材は使用していません。
豆腐を固める際に使う「にがり」と胃薬品などに配合されている「マグネシウム」が固める役割を果たします。
自然素材の漆喰は、室内で有害な物質を出しませんので、
アレルギー体質の方でも過ごしやすい環境づくりができる安心安全な商品です。
あとから、接着剤が入っていることに気づき、
後悔をしないよう、含まれている成分をよくチェックしましょう。
DIYできる漆喰とそうではない漆喰がある
漆喰・珪藻土には、diyできる商品とプロ向けの商品があります。
Diyできる商品は、初心者でも簡単に施工ができるように、
最初から攪拌された状態で販売されています。
楽天やAmazonなどの通販でもホームセンターでも簡単に手に入ります。
コツをつかんでしまえば、高度なパターンづけを理想としないなら、
簡単に自分で塗ることができます。
一方、プロ向けの商品は、
粉の状態で販売されているものが多いです。
そのため、撹拌機で自分で練る必要があります。
プロ向けの商品は、貴重な原料のものは価格が高いです。
diyできる商品かの見分け方は、
自分で混ぜる必要があるかないかをポイントに探してみましょう。
アトピッコハウスの漆喰美人は、DIYも出来るプロ用の商品です。消石灰を使っていないので、手指に優しく、万が一目に入っても安全性は高いです。ただし、粉で届くので、攪拌が必要です。
▶漆喰美人もDIY出来ますが、難易度高めです。詳細は、こちら
自然素材の漆喰の強度は?
「接着剤が入っている漆喰の方が、
ガッチリ固まりそう」
「自然素材の漆喰ってなんだか不安。」
ボロボロと割れやすいイメージはないでしょうか。
メーカーによって配合成分や製法が異なるため、
一概に自然素材と接着剤入りの漆喰、
どちらの耐久性が高いとは言えません。
アトピッコハウスの漆喰調塗り壁材「漆喰美人」に関しては、
硬く仕上がりますが、自然素材のため、
取り扱いは素人の方には難しいです。
また、DIYを目的とするのなら、
成分や品質にこだわらず「塗りやすい」、
手順が簡単な商品を選んでみては良いのではないでしょうか。
自然素材の商品であっても、
その特徴を理解して頂ければ、失敗することなく、
取り扱いができます。
漆喰の種類と塗り方
漆喰の種類
・本漆喰(昔ながらの消石灰、スサ、海藻糊が主な原料の漆喰)
・土佐漆喰(高知県で昔から作られている漆喰)
・琉球漆喰(ムチ漆喰とも言います。沖縄県の伝統的な漆喰)
・ヨーロッパ製漆喰(イタリア、フランス、プロバンス、エーゲ海周辺は漆喰建築が多く見られる)
・漆喰調の塗り壁材(メーカーによって、調合されている材料が異なる)
漆喰の塗り方
漆喰というと、お城のような白い平らな壁を想像されると思いますが、
個性を出したい、立体感を出したいなどの理由で、
パターン(模様)をつけることを望まれるお客様も増えています。
パターンは左官屋さんの個性がでるため、
オリジナルの壁の表情を楽しめます。
具体的には、以下のパターンがあります。
- コテ波仕上げ(コテで塗った跡を自然な形で残す、標準的なパターン)
- スパニッシュ仕上げ(コテでエッジを効かすようにしてから塗る仕上げ方)
- スタッコ調仕上げ(コテを使用して、ヨーロッパの壁をイメージした仕上げ方)
- 扇仕上げ(コテで、半円を描くようにパターンを付ける仕上げ方)
その他、ハケ、ローラー、スポンジなど道具を使って、
仕上げることもできますが、
メーカーが推奨している塗り方を参考にパターンを選んでみましょう。
漆喰美人は、漆喰調の仕上げのほか、メリハリの効いた美しい仕上げパターンすることが出来ます。
まとめとして
おすすめの塗り壁は人それぞれ
やはり何を求めるかによって違ってきます。
見た目や機能、自分が何を重視するかを
ピンポイントで整理してから選ぶことが大切です。
アトピッコハウスの販売している
珪藻土はいから小町と漆喰美人は、
高い調湿性能を実現しつつ、塗り壁のデメリットである
ボロボロしやすい、粉が付きやすいといった
デメリットを克服した自慢の塗り壁です。
自信を持っておすすめするには理由があります。
漆喰と珪藻土を比較できる資料やサンプルをご用意しています。
資料やサンプルをぜひ手に取ってみて下さいね。
よくあるご質問
diyで自然素材の漆喰を塗りたいです。おすすめのメーカーは?
アトピッコハウスの「漆喰美人」は、100%自然素材です。ゆっくり固まるので、DIYができるとご紹介している商品です。ロハスウォールは、DIY教室も開催しています。自身がなければ、サポートをしている会社の商品を選ぶのも一つの手です。
漆喰はどのように塗ったらいいの?
メーカーの施工要領書に従いましょう。アトピッコハウスの「漆喰美人」は、石膏ボードなどの下地材にあわせて専用の下地処理材「下塗革命」で処理をします。材料の作り方としては、粉で届きますので、水と混ぜ攪拌が必要です。その際、水分量には気をつけましょう。
水分量が少ないと、割れる原因になります。
おすすめの漆喰の色は?
昔ながらの漆喰は、白色が一般的です。漆喰調の商品は、様々なカラーがそろっていますので、和室にありがちな落ち着いた色だけでなく、カラフルな色調を楽しめます。
アトピッコハウスの漆喰美人は、全8色。上品なカラーが人気です。
広い面積に塗る場合は、白色、白に近い色が部屋が広く見えるのでおすすめです。
漆喰のおすすめのパターンは?
コテでつけた模様を、パターンと言います。お城などの白い真っ平な漆喰壁がイメージされますが、実はフラットにするのは技術が必要です。アトピッコハウスの漆喰美人は、フラット平滑なパターンが苦手です。コテ波やストーム仕上げを推奨しています。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。