ワラ床の畳とビニールの畳
こんにちは!
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス㈱、スタッフの元岡いずみです。
畳の部屋は、なぜか心が落ち着きます。
先日、事務所にふらりとネコがやってきました。
テラスからこちらの様子をうかがっているのを
ネコ好きの専務が手招きすると、
このネコさん、事務所を巡回しはじめました。
その姿は堂々としていて、
とても貫禄があり、感心してしまうほどでした。
アトピッコハウスは
築70年の洋館をリフォームしています。
事務所、コピー室、台所、セミナールーム、
いろいろ回って、ネコが気に入ったのは
畳の部屋でした。
勇ましかった姿はどこへやら、
寝転んでお腹を見せて
すっかりリラックスしていました。
このネコの家(飼いネコさんです)には畳があるのかなあと
ふと思ってしまいました。
みなさんのお家には、畳のお部屋がありますか?
畳の部屋って何故かとても落ち着きますし、
何となく、いいなあと思います。
畳がいいなあと思うのは、
幼いころの記憶からかとも考えたのですが、
畳は外国人の方にも好評と聞きます。
以前、箱根の和風旅館に泊まった時
お客さんの半数が外国人の方でした。
明治時代創業の老舗の旅館で、
傷めないようにと掃除機を使わずに
ホウキと雑巾を使って手入れされた畳は飴色に輝いていました。
畳といえば、青い畳を想像する人が多いかもしれません。
ですが、飴色になる畳が、本物の畳なのです。
新しい畳はもちろん青いのですが、
その青さが続くのは半年ほどです。
畳は日に焼けて、徐々に飴色に変化をしてその味わいを出していくのです。
自然素材で出来たものは、
時を経て、美しく変化していきます。
変化しないものは
人工的に作られたものです。
ずっと青いままの畳は、
着色されているのです。
自然素材を知ると、
今まで当たり前だと思っていたものが
人工的に作られたものであることに気付きます。
昔、泊まった旅館が
ビニールの畳の部屋だったことがありました。
つるつるしているし、
畳としてはあきらかに不自然でした。
ビニールに畳の目の模様を型押しして
作られたものだったのです。
老舗旅館とは宿泊料金の差がありますが、
まさか旅館でビニールの畳があるとは
驚きました。
普段は修学旅行生が利用する部屋だそうです。
たしかに、修学旅行といえば
まくら投げではしゃぎますし、
お茶をこぼすかもしれません。
ほつれることがなく、水も弾いて汚れない
ビニール製の畳の方が
修学旅行生向きという考えかも知れません。
でも、香りもしない、肌触りも良くない、
均一な色の畳では、
さすがに心は落ち着きません。
自宅に畳が無くて、
外で触れた畳がビニールの畳だとしたら、
ビニールの畳が当たり前だと思ってしまう子もいるかもしれません。
それはとても悲しいことだと思います。
日本の家庭から畳が少なくなったのは
和から洋へのライフスタイルの変化もありますが、
ダニやカビが気になるからという理由もあります。
鉄筋コンクリートで建てられた現代の住宅は、
築後10年程度は水分が出るのですが、
その水分を吸収してダニやカビが発生しやすい畳が
嫌われてしまったのです。
一方で、全く水分を吸わない
クッションフロアや合板フローリングなどが
広まっていったのですが、
水分を吸わないということは、
湿気も吸わないということです。
呼吸をすることで湿気を吸う
自然素材の肌触りの良さは、
人工的に作られた素材にはありません。
畳は表面の部分を畳表、
芯の部分を床(とこ)と呼びますが、
今主流となっているのは、
昔からあるワラ床ではなく
化学床と呼ばれるワラ床以外の畳です。
発泡スチロールのもの、コルクのものなど様々な床がありますが、
お米を食べて、
その稲ワラを床に利用してきた
日本の文化は素敵だと思います。
アトピッコハウスでは、
国産100%のワラ床の畳を、
そして、現在の住宅事情に合わせ
木材のチップを使用した床の
マンション用の畳も扱っています。
どちらも畳表には質の高い
い草を使用しています。
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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。
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