クロスの貼り方、注意点を詳しく解説
「クロスのDIYつて、簡単なの?」
「注意点や、必要な道具とか準備は?」
最近のDIYブームで、
気軽に壁紙を変える、壁紙を楽しむ文化に
シフトしつつあります。
初心者でも簡単に貼れる壁紙もあれば、難しい壁紙もあります。
壁紙の種類別の貼り方を詳しくご説明いたします。
アトピッコハウスには、すっぴんクロスという織物壁紙がありますが、
このクロスは、DIY出来ません。
特徴としては、丈夫で長持ちし、経年変化が美しいといったことが上げられます。
目次
クロスの貼り方は種類によって変わる
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
もし、DIYで壁紙クロスの施工を考えているのであれば、
ホームセンター等で売っている、
始めから、裏側に「糊」がついた壁紙を
選んだ方がいいと思います。
ただし、最初から「糊」がついた壁紙は、
ビニールクロスしかないと思います。
DIY初心者で、素材も気にならない方は、
簡単に施工ができる、のり付き壁紙を選ぶのがおすすめです。
ここからは、壁紙の種類によっての貼り方を詳しく解説します。
アトピッコハウスの「すっぴんクロス」は、本物の織物壁紙で、
「のり」もついていないので、DIYは出来ません。
ただし、吸音性・調湿性があり、メンテナンス不要です。
クロスの貼り方~道具を準備しよう~
ホームセンターやネットショップの他、100円均一でも
壁紙を購入することができます。
壁紙クロスは大きく分けると、
「生のり付き」「のりなし」「シールタイプ」があります。
施工方法を確認し、自分が無理なく施工できる商品を選びましょう。
クロスを選んだら、必要な道具を用意しましょう。
クロス貼りで用意したい道具
・バケツ
・雑巾
・脚立
・メジャー
・ステンレス地ベラ
・ハケ
・ジョイントローラー
・カッター
・ジョイントコーク
・ヘラ
ローラーやハケなど、クロス貼りキットとしてまとめて販売しているので、
セット商品が便利かもしれません。
クロスの貼り方~下準備~
1.面積を測り、必要数量を算出する。
壁紙を貼りたい場所の縦と横を測ります。
壁紙の幅を90cmと計算して、お部屋の天井から床までの高さから窓や扉の高さを除いた長さ+5cmをカッターで切り出します。
5cmは切りしろで、天井の場合は10cm程度余裕を持っておくと良いです。
柄やデザインのある壁紙の場合は柄合わせという作業が必要になるためロス率がさらに高くなる点にも注意してください。
壁紙はメートル単位で販売していることが多いです。
必要数量を確認し、準備しましょう。
2.壁を平らな状態にする。障害物は取り除く。
外せる部分は、できる限り取り除くと作業が楽になります。
・カーテンレール
・コンセントカバー
・スイッチプレート
エアコンなど動かしにくいものは、シートなどで養生をしておきましょう。
3.クロスをはがす
今貼っているクロスをはがすか、そのままにするかによって、工程が変わります。
シートタイプの壁紙の場合、既存壁紙の上に貼れますが、
糊付き、糊なしクロスに張り替える場合は、古いクロスをはがす必要があります。
◆クロスをはがさない場合◆
クロスの表面の色が黒ずんでいたら、汚れを落としておきましょう。
はがれがある部分は、壁紙用の補修糊で補修しておくとよいでしょう。
◆クロスをはがす場合◆
既存の壁紙の継ぎ目がはっきりわかる場合、そこからめくると簡単です。
継ぎ目が見つからない場合は、壁紙の表面を切ってそこから剥がします。
剥がすと、薄い裏紙が壁に張り付いて残りますが、
裏紙はできる限り、きれいに残しましょう。
4.下地処理をする
下地処理とは、クロスを貼る前に一度まっ平らな状態を作る工程です。
仮に、穴が開いていたり亀裂があれば、補修用テープやパテで補修をします。
クロスをはがした場合、裏紙が残りますが、
裏紙がきれいに残っている部分と、下地が露出している部分がある場合、
多少の段差がありますので、
シーラーやパテを全体的に塗り、裏紙を固定したり段差をなくす処理をします。
ここからは、クロスの種類ごとにクロスの貼り方を解説します。
すっぴんクロスは、本物の織物壁紙で、DIY不可ですが、
ここまでの施工手順は、一般的なクロスと同じです。
生のり付きクロスの貼り方
生のり付きクロスとはなにか?
あらかじめ、クロス裏にのりが塗布されていて、のりが乾かないように
フィルムが張られている商品です。
壁紙の両端には端からのりが乾くのを防ぐため、左右色が違うビニールテープが挟み込まれています。
左右でテープの色が違うのは、折りたたんだ状態でも貼り付ける左右を分かりやすくするためです。
フィルム部分には目盛りがついているので、
必要な分だけカットできます。
エアコン周り、窓周りはクロスを何枚か貼り合わせて施工します。
クロスを張ったら、最後にハケで空気を押し出し、地ベラをあてて、上下の余分をカッターでカットします。
カッターの角度はなるべく寝かせて持ち、こまめにカッターの刃を折って使いましょう。
のりなしクロスの貼り方
のりなしクロスは、壁紙用糊を用意して、
のりつけ機などで、糊を付着させた状態にする必要があります。
初心者でのりなしクロスは難易度が高いと言えます。
薄手の壁紙の場合は、両面テープでもはることができるので、
DIYでも可能です。
賃貸の場合は、マスキングテープの上に、両面テープを貼り、
クロスを施工する方法があり、気軽にイメージを変えることができ、
原状回復もしやすいです。
すっぴんクロスは、本物の織物壁紙ですが、のり付け機は、使えます。
DIYだと難易度が高いですが、施工性はビニールクロスとさほど変わりません。
自然素材クロスの貼り方
自然素材系の壁紙クロスは、
貼る直前に「糊」を付けないと、
「アイハギ」という現象が起きて、使い物にならなくなります。
アイハギとは、糊を付けた「裏紙」同士が付着して、
剥がれなくなることを言います。
一旦アイハギを起こしてしまうと、もう使い物にならなくなりますので、
15分以上放置することは避けましょう。
織物クロスは、厚手なのでジョイントが目立たないように、
突きつけ張りで貼ります。
丁寧な作業が必要なので、DIYは難易度が高いです。プロに依頼しましょう。
すっぴんクロスも、まさに本物の織物壁紙です。
工事はプロに依頼しましょう。
▶すっぴんクロスの施工方法は、こちらで詳しくご紹介しています
クロスの貼り方~継ぎ目処理の仕方~
市販されている壁紙クロスは、
有効幅が90cmとか、92cmになっていて、
製品そのものの幅は、95cmとか、98cmの種類があります。
施工方法は、
「相裁ち」か「突き付け」かを選択することになります。
●相裁ち
90cm幅のものを貼り継いで行く際に、
1枚目と2枚目の「端」を少し重ねてカットすることで、
壁紙クロスのジョイントを処理する方法です。
長所は、継ぎ目がピッタリと合うことなので、
柄物クロスの場合は、相裁ちで施工することが多いです。
欠点は、下地の石膏ボートの表面紙までカットしてしまう
恐れがあります。その場合、いずれジョイント部分が剥がれて
きてしまうのです。
●突き付け
90cm幅のものを貼り継いで行く際、
「端」を重ねないで前の壁紙クロスに、
ピッタリ合うように次の壁紙クロスを「突き付ける」方法です。
この方法は、壁の上で、壁紙クロスをカットしないので、
下地の石膏ボードを傷つけることがありません。
従って長所としては、カットが原因で、
ジョイントから剥がれてくることがないということです。
しかし、欠点としては、
腕が悪かったり、工事が雑だったりすると、
壁紙クロスのジョイントに、
「隙間」が出来てしまうのです。
クロスの貼り方は継ぎ目部分が大事です。
継ぎ目が目立ってしまうと、部屋の印象も崩れます。
すっぴんクロスの施工方法は、突き付け貼りが基本です。
クロスの貼り方~入隅出隅の処理の仕方~
部屋には、入隅と出隅という部分があります。
簡単に作業するなら、入隅はそれぞれの壁面でカットしたものを貼りますが、
クロスの収縮で隙間が目立ってきます。
入隅の隙間を目立たなくするには、
壁紙をカットせず連続して、
壁紙を折り曲げながら貼る必要があります。
特に難しい作業ではないですが、
後々はがれてこないように丁寧な作業が必要です。
クロスの貼り方~コンセント部分~
壁紙を貼る前にコンセントカバーを外します。カバーを外すとパネルが出てきますのでそのパネルも外します。
カバーの内側まで壁紙を貼ることで際まで壁紙を貼ることができ、仕上がりがキレイです。
壁紙を貼る際には一度コンセントに壁紙をかぶせ、コンセントの位置を確認したのち、カッターでコンセント部分をカットします。
カッターでコンセントをキズつけないように壁紙を浮かせてカットするようにしましょう。
これをマスターすればインターホンなど、壁に設置されている障害物はほとんど対応できます。
クロスの貼り方~窓回り~
壁紙を窓に貼る際の張り方も窓にかぶせるように壁紙を貼っていき、窓枠をキズつけないように壁紙を浮かせながらカッターやハサミでカットしていきます。竹べらでなぞり、余分な部分に折り目を付け、地ベラをあててカッターで余分な分をカットします。
クロスの貼り方~天井~
重力に逆らって施工をする天井の壁紙はDIYではなかなかハードルが高いですが、足場をしっかり組み、壁紙が落ちてこないよう糊を通常の2倍ほどたっぷりつけ、可能であれば二人がかりで対応すればDIYでの天井の施工も可能です。
diyでも張りやすいクロスの選び方、張り方
DIYでも簡単で張りやすい壁紙は糊付きやシールタイプの壁紙です。さらに柄付きの物だと柄を合わせるのが難しいので初心者には無地の壁紙をおすすめします。また、小さな場所から始めてコツをつかんでみる、2人以上で作業をするなどするとDIYでの壁紙もやりやすいでしょう。
いずれにしてもカッターの刃はこまめに変えて切れ味を良くしておくことがポイントです。
YouTubeなどでも壁紙DIY向けのの下地処理から色柄の合わせ方のコツ、必要な道具の紹介などを見ることができるのでチェックしてみるのもおすすめです。
まとめ
初めて壁紙をDIYで施工する場合、
のりつき壁紙やシール付きを選ぶといいと思います。
下地を問わず、コツのいらない100均などで売っている
シールタイプの壁紙を購入してみて戸棚など簡単な場所からスタートしてみるのも
おすすめです。
アトピッコハウスの「すっぴんクロス」は、自然素材の
織物壁紙(布クロス)です。
吸音性、耐久性に優れた織物クロスは、
長い年月使うことができます。
ビニールクロスのように経年劣化しません。
DIY施工はできませんので、クロスを張るのはプロにお任せくださいね。
よくあるご質問
織物クロスのメリットは?
アトピッコハウスの織物クロス「すっぴんクロス」は、綿や麻などの糸と糸を織り上げた織物に裏紙をつけた壁紙です。地震や近隣工事で発生する振動にも伸縮して動きについていけるため、破れにくく耐久性が高い壁紙です。
吸音性が高いため、防音室の壁紙に採用される方もいます。
織物クロスのメンテナンス方法は?
アトピッコハウスの織物クロス「すっぴんクロス」は、静電気が発生しにくいため、基本的にノーメンテナンスでOKです。壁紙にお醤油など濃い液体を付着してしまった場合、シミになりますが、ゴシゴシと水拭きは不可です。壁紙に汚れがなじんでいくのを待つか、張替えリフォームが必要です。
クロス貼りは、どこから始めればいい?
壁の角や柱は垂直だと思われがちですが、垂直でない場合がありますので、壁紙の貼り始めは壁の端ではなく真ん中からがおすすめ。糸に重りをつけて正確に垂直に測り、壁の正面に立ち、壁紙のメインになる模様が目線の位置に来るよう高さを調整します。
クロスの張替えは、何日かかるの?
壁紙の張替えは大体1日から1日半くらいで完了します。早い場合は半日で終了します。
下地補修が必要な場合や布クロスなど丁寧な施工が必要な場合は、2日程度かかる場合があります。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。