和室を珪藻土や漆喰にリフォームするポイントとは
コロナ禍の今、住環境を整えたいと考えられている方が増えています。中古マンションを買ってリノベーションをされるというお話も良く聞きます。
日本人の生活に寄り添ってきた和室ですが、洋風な生活環境となった今、和室の壁を塗り変えたいという方も多いです。
和室を珪藻土や漆喰にリフォームするポイントについて考えてみたいと思います。
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目次
なぜ和室には塗り壁が使われる?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
日本には四季があり、高温多湿となる時期が長いため、古くから日本では塗り壁が使われてきました。塗り壁には湿気を吸ったり放出したりする性質があり、室内の湿度を快適に保つことができます。
洋風建築が多くなった今でも日本独自の工夫が残っているというわけですね。
また、古い住宅の和室に使われる壁の多くが砂壁です。原料は砂を糊で固めたもので、色を付けているものもあります。砂壁は、味わい深く風情があり、高温多湿な日本の気候にマッチした調湿性のある壁材です。見た目にも美しく、心を落ち着かせる効果があります。
和室に使われる砂壁のメリット
耐火性
燃えることのない素材のため、火災の際に延焼を防ぎます。
調湿機能
和室ってなんとなく涼しいイメージがないですか?砂壁は高温多湿である日本の気候に合った材料で、調湿機能が高いです。余分な湿気を吸い、また乾燥している時期には吐き出すことで室内の湿度をコントロールしてくれます。
シックハウス対策
天然素材であること、また調湿する際に水溶性のニオイや物質を吸収してくれます。シックハウスの原因となる有害物質(ホルムアルデヒドやアンモニア臭)などを吸収してくれるため消臭効果のほか、シックハウスになりにくい環境づくりができます。
和室に使われる砂壁のデメリット
劣化すると表面の砂がボロボロと落ちてくる
砂を糊で固めた砂壁は経年劣化により時間が経つとボロボロと落ちてくる。
強度が低い
物がぶつかったりこすれたりするとすぐに削れてしまう。
掃除、お手入れが面倒。
メリット、デメリットありますが、同じく調湿をする畳との相性も良く、古くから和室に取り入れられてきました。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く仕上って補修しやすい商品です。
和室を砂壁から塗り壁にリフォームするには?
砂壁にはメリットが多いですが、経年劣化として砂がボロボロ落ちて来てお掃除が大変というお悩みや、古めかしいとか、暗いイメージを払拭するためにリフォームしたいと考えられる方も多いです。
砂壁をそのままの状態で残して塗り壁を重ねることはできません。塗り壁は基本大量の水を使います。砂に多くの水を含んだ塗り壁を塗りつけた場合、砂が溶けて崩れ落ちてきてしまうからです。
そのため、基本的には砂壁をリフォームしようとする場合には砂壁を削り落とす必要があります。削り落としてからアク止めや下塗りをすれば施工ができます。または、砂壁自体をケミカルな接着剤で表面を固めてしまうという方法もあります。
また、砂壁を採用している住宅は古いことが多いですので、リフォームの際には表面だけでなく、砂壁の下地がどうなっているのかも心配なところです。カビが生えていたり、腐食してしまっているようなことがあれば下地そのものから変える必要があります。
腐食した下地をそのままに塗り重ねた場合、壁が落ちてくる可能性があります。壁が落ちてきてしまったらそれこそさらに費用が掛かってきてしまいますよね。価格を抑えるためにできればはがさずに・・・と思う気持ちもありますが、きちんとした処理をしないと危険ですし、余計に費用がかかってしまうということになります。
砂壁をDIYで塗り替えることはできる?
砂壁からの塗り替えリフォームには高度な技術が必要だとお伝えしました。表面だけでなく、壁の現状を見極める必要がありますし、キズなどがある場合はまず補修が必要になります。古い壁の現状を見極めるのは非常に難しいといえます。
そのためdiyでの塗り替えはハードルが高い作業になります。砂壁を削り落とす場合、大量の砂ごみとホコリが出ますし、まず、住みながらdiyをすることは簡単ではありません。下地の状態も見ながらのリフォーム施工となるためプロの業者さんに依頼することをおすすめします。
砂壁を生かして腰板を活用する方法もある
せっかくの砂壁の風合いはできれば残したい、けど家具を置いている部分や人が通る場所の砂が落ちやすいという場合、壁の下部分を腰板にしてしまうという方法もあります。上部に砂壁の部分を残すことで、砂壁の風合いが楽しめ、削れやすい下の部分に腰板をはることでお掃除も楽になります。
和室を砂壁からおしゃれにリフォームするのにおすすめの壁材とは?
せっかくの和室、ビニールクロスじゃ雰囲気が出ないですし、調湿する畳にはやはり調湿機能や消臭効果が高い塗り壁にリフォームしたい!そんな時におすすめなのが珪藻土と漆喰です。砂壁というと、どちらかというと暗い色合いのイメージがありますが、同じ塗り壁というカテゴリでも珪藻土や漆喰は明るい印象です。
珪藻土も漆喰も塗る場合は砂壁を剥がしてのリフォーム施工がおすすめです。
珪藻土とは?
珪藻土は植物性のプランクトンの死骸が化石化したもので、表面に目に見えない小さな穴が開いています。珪藻土のもつ細孔と呼ばれる無数の小さな穴が、水蒸気の粒と相性がよく、出たり入ったりすることで調湿します。
耐熱性があり、レンガや七輪などに使われてきましたが、壁材としての歴史はまだ20年ほどと浅いですが、調湿機能の高さに人気の高い塗り壁材です。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は特に調湿機能が高く、241g/m²/24h(JIS規格の3倍以上)と、業界トップクラスの調湿性能です。また調湿だけでなく、消臭効果も期待できます。
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漆喰とは?
昔ながらの本漆喰は主原料の消石灰につなぎとなるスサや糊を入れた塗り壁材で、土壁とセットで使われてきました。一般的な住宅の下地が土壁から石膏ボードがメインと変わった現在、流通しているのは、漆喰調の商品がほとんどで、主原料はメーカーによってさまざまです。
アトピッコハウスの漆喰調塗り壁材「漆喰美人」はモンモリロナイトという粘土が主成分で、凝固剤に「にがり」とマグネシアを加えている自然素材由来の商品です。本漆喰よりも調湿性が高く、消臭効果がある塗り壁材です。
白以外の漆喰や珪藻土ってあるの?
漆喰や珪藻土というと白しかないと思っている方も多いようです。
しかし、アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は純白のはつゆき、黄味がかった白のくちなしをはじめ、優しいパステルカラーの全8色、また、漆喰調塗り壁漆喰美人は和室に合うシックな色合い全8色があり、用途に応じて選べます。
色付けにはいずれも天然の顔料である弁柄を使っています。天然のものとなるため、色むらが発生する可能性がありますが施工要領を守ってきちんと施工をしてもらえれば問題はありません。
まとめ
砂壁は昔ながらの日本の壁材で、日本の気候に合った建材であるといえます。とはいえ、お手入れに手間がかかるというデメリットもあります。調湿機能や消臭効果の高い珪藻土などの塗り壁にリフォームするということも有効な手段だと思います。
ただし、記事内でご紹介した通り、砂壁は古い住宅に使われていることが多く、難しい施工となるので、DIYはおすすめしません。業者さんに依頼するのが良いです。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしません。
よくあるご質問
砂壁から漆喰や珪藻土にリフォームはできる?
砂壁の上に直接塗る方法は難しいです。基本的には削り落としてから塗るか、接着剤などで
固めてから施工することになります。塗り壁材は水分を多く含みます。水分を含んだ塗り壁材を砂壁に直接乗せることで砂壁ごと崩れてきてしまう可能性が高いためです。
和室にお勧めの壁って?
畳は調湿をするので、壁も調湿機能や消臭効果が高い塗り壁、中でも珪藻土と漆喰がおすすめです。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」、漆喰調塗り壁「漆喰美人」はいずれも高い調湿機能が期待できる塗り壁材です。
砂壁をDIYで珪藻土や漆喰にリフォーム施工できる?
砂壁が使われている住宅は古いことが多く、下地の状態も見ながらのリフォームとなります。また、砂壁は削り落とすか、接着剤などで固める必要があるので、diyには難しい施工となります。そのため、プロの業者さんに依頼することをおすすめしています。
漆喰や珪藻土は天井にも塗れる?
もちろん塗れます。ただ、ずっと上を向いての作業となること、均一に塗りつけていくことが難しいことから、DIY施工にはハードルが高い施工となります。DIY施工の場合、下地処理の仕方や塗り方によっては失敗する可能性が高い難しい箇所となりますので、業者さんに依頼することをおすすめします。
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