珪藻土が消臭効果を発揮する理由を詳しく解説
自然素材であり、調湿性能がいいということで人気の珪藻土塗り壁ですが、調湿性能以外にもメリットはたくさんあります。中でも消臭効果が期待できるということは意外と知られていないかもしれません。
珪藻土塗り壁の消臭効果について解説してみたいと思います。
珪藻土の「消臭効果」は、調湿性能の良し悪しと綿密な関係がありまります。
アトピッコハウスの「はいから小町」は、調湿性能と、消臭性能に優れた珪藻土塗り壁です。なぜ、消臭性能も高いのかも併せて解説したいと思います。
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目次
珪藻土って何でできている?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
まず、珪藻土は何からできているのでしょうか。原料となる珪藻は、川や湖などに生息する藻が沈殿し化石化したものです。主成分はガラスと同じで二酸化ケイ素です。
この藻の化石の構造が、たくさんの穴を備えた「多孔性」で、その多孔に湿気や臭いを吸着することで調湿性や、消臭性を発揮します。
珪藻土は火に強く、七輪や耐火レンガとして古くから使われてきました。バスマットなどの生活用品でご存じの方も多いでしょう。調湿性能や消臭効果を買われて建材として家づくりに使用され始めたのは90年代からと歴史は浅いです。
珪藻土って消臭効果がある?
珪藻土は自身にたくさんの穴を持っていることが特徴で、その穴に余分な湿気を吸い込み、乾燥時には吐き出すことで調湿性能に優れている珪藻土塗り壁ですが、実は、「消臭性能」も期待できるのです。珪藻土の持つ多孔に余分な湿気を吸い込んで調湿するメカニズムと同様、臭いも吸着してくれます。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、一般的な漆喰の6倍の調湿性能があります。また、調湿性能が高いことで、消臭機能に優れている塗り壁材なのです。
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消臭と脱臭の違いって?
消臭と脱臭って何が違うんだろう?疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
消臭は臭い物質に化学的に作用して消すこと、脱臭は臭い物質を抜き取り除去することを言います。脱臭は活性炭のように臭いを吸着すること、消臭は臭い自体を臭わない状態に変化させることを言います。
自然素材である珪藻土は臭いを吸着し、消すので消臭性が高いということになります。
吸水と吸湿の違いは?
吸水性と吸湿性。これも良く考えると疑問ですよね。混同される方も多いですが、吸水性は液体状の水分を吸い取る性質、吸湿性は空気中の気体を吸い取る性質を言います。
珪藻土バスマットのように液体である水を吸うのが吸水、珪藻土塗り壁の様に湿気を吸って湿度をコントロールするのを吸湿というわけです。
塗り壁も吸水するかというご質問もありますが、塗り壁はあくまで気体を吸収する吸湿機能であるため吸水はできません。
珪藻土はなぜ消臭効果を発揮するのか
珪藻土には無数の穴が開いていますが、化石の状態、地中から掘り起こしたばかりの時には不純物で目詰まりしています。それを1000℃ほどの高温で燃焼することにより不純物を取り除き、珪藻土のみを残します。
残った珪藻土には目に見えない無数の穴が開いていて、その穴に湿気を吸い込み、また吐き出すことで調湿をするという性質をもちます。臭いのもとのほとんどは水溶性の分子に付着しており、珪藻土が湿気を吸い取る際に湿気と同じ水溶性の臭いを一緒に吸収してくれるのです。
つまり、調湿性能が高いということは、同時に消臭性能も高いと言えるのです。
アトピッコハウスの「はいから小町」は、241g/㎡/24hの調湿性能があります。漆喰の6倍、JIS規格の3倍です。
珪藻土の消臭効果、例えばどんな臭いに強い?
自然素材である珪藻土が得意とする臭いは水に溶ける水溶性のものです。アンモニアやホルムアルデヒドのようなものが水溶性のニオイにあげられます。ペットのトイレとかシックハウスの原因物質であるホルムアルデヒドのようなものは水溶性なので、気にならない程度まで消臭してくれます。
一般的な珪藻土は、水溶性のものより分子が小さい油性の臭いに関しては吸着しにくく、消臭が難しいという難点があります。
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珪藻土自体に臭いはあるの?
珪藻土は海や湖の底に沈む藻の化石ですが、壁材として使う際には高温で燃焼し、不純物を取り除くため、臭いはありません。多孔性である珪藻土はその特徴を生かし、ビールや醤油のろ過材など食品にも使われています。なので、珪藻土自体に臭いはありません。
ただし、珪藻土自体は自身で固まることができないので、必ず凝固剤が入ります。その凝固剤によっては臭いを感じることはあると思います。
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珪藻土塗り壁をおすすめしたい家庭とは?
調湿性能や消臭効果の高い珪藻土塗り壁はどんなご家庭にもおすすめです。珪藻土塗り壁を使用することで、湿気や臭いのお悩みは無くなるでしょう。
調湿効果により室内空間の湿度を調整することで、結露の予防となります。結露が予防できればカビの抑制にもつながり、アレルギーの心配が減るため小さなお子さんや、アレルギーをご心配されているご家庭におすすめです。
また、消臭機能がありますので、ペットを飼っている家や、臭いが残りがちな焼き肉や、鉄板料理を良くされるご家庭にも臭いを気にせず快適に過ごしていただけると思います。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁、はいから小町の消臭性能が高い理由は?
珪藻土塗り壁はいから小町の消臭効果が高い理由は、原料にゼオライトを入れている点です。そして、意外と知られていないことですが、調湿性能が高いことによって、その「消臭性能」も、より効果を発揮しているのです。
吸収する力が強いため、湿気、臭いともに吸着できる量が多いというわけです。壁は、空気清浄機ではありませんし、消臭剤でもありません。ファンがついている訳ではないので、自ら進んで、汚れた空気を吸気し、汚れを吸い取ってくれる訳ではないのです。
しかし、珪藻土塗り壁「はいから小町」は、調湿性能に優れているので、空気中の水蒸気を吸着する際に、空気に含まれている「臭いのもと」を一緒に吸い取ってくれるのです。その「臭い」は、種類によって、はいから小町の中で、分解されるものもあれば、ゼオライトによって、吸着固定されるものがあるのです。
一般的に珪藻土は油性の臭いを苦手とすると説明しましたが、はいから小町に含まれているゼオライトは油性の臭いも吸着することができます。
ちょっと専門的になりますが、ペットのトイレで気になるアンモニアやシックハウスの原因物質であるホルムアルデヒドなど水溶性の臭いは、珪藻土に吸着され、分解されますが、焼肉の臭いなどの油性のものは、ゼオライトに吸着されるのです。
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珪藻土の消臭効果の限界は?
珪藻土が湿気や、水溶性の臭いを取り込んだ後、どのように放出されるかというと、風に乗って外に排出されます。閉め切った状態のままだと、湿気や臭いを溜め込んだままの状態となります。
換気をして新鮮な空気を取り込むことで珪藻土が吸着した湿気や臭いは外に放出されるので、また珪藻土の穴は空となり、新たな湿気や臭いを吸着することができます。湿気や水溶性の臭いに関しては換気をするたびにリセットされるので半永久的に続くというわけです。
余分な湿気が珪藻土に「くっ着く」のと、油が、ゼオライトに吸着されるのは、全く原理が違っていて、湿気の場合は、部屋の中が乾燥してくると、再び、珪藻土から放出され、部屋の中を、潤してくれますが、油は、ゼオライトと強い結びつきをしているので、再び室内に戻ってくることはないのです。
つまり、水溶性の臭いの吸収分解性能は、「半永久的」に効力を発揮しますが、油系の臭いの吸着は、ゼオライトが目一杯吸着すると、効果がなくなるのです。ただ、一般家庭なら、ほぼ、何十年も効果を持続するであろうと計算して、はいから小町は、作っています。
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消臭効果を持続させるための対策とは?
難しいことは何もなく、とにかく、家の中を換気をして新鮮な空気を取り込んであげることが必要です。換気をして家中の空気を入れ替えればそれだけで空間が快適になります。換気をすることでカビも抑制できます。一日に数回窓をあけ風を通すということは、人が生活していく上でも必要な作業ですよね。
また、湿気や臭いを吸収するにも許容量がありますので、できるだけ広い範囲で施工をすることをおすすめします。
消臭効果の高い珪藻土を選ぶには?素材や成分もチェック
珪藻土は漆喰のように単体で固まることができない性質です。そのため、必ず凝固材が入ります。凝固材に接着剤のような合成樹脂が使用されている場合、合成樹脂が表面の穴をふさいでしまい、調湿や消臭の効果が期待できないという可能性もあり得ます。
合成樹脂を使用していなくても珪藻土よりも凝固剤の割合が高い場合、同様に穴がふさがれてしまうので調湿や消臭効果は低くなってしまう可能性が高くなります。珪藻土と言えど、様々な材料があるので、使用されている原料や凝固剤などの成分内容を確認、比較して選ぶことでより良い環境づくりができるといえます。
珪藻土塗り壁「はいから小町」に使われている凝固材は豆腐を固めるのに使う「にがり」と胃腸薬にも使われるマグネシアを使っています。いずれも食品由来の成分で、珪藻土の穴をつぶすことなく固めることができるのです。せっかく珪藻土を採用するなら、凝固材に何が使われているかという知識を持った上で選ぶことが大切ですね。
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まとめ
珪藻土には、調湿性能の他、消臭効果も期待できるということですね。また、珪藻土自体の調湿性、消臭効果は空気を入れ替えることで半永久的に発揮します。しかし、珪藻土塗り壁の素材の主成分や、使われる凝固材によってはせっかくの性能が期待できないという可能性もあります。
珪藻土塗り壁を選ぶなら、調湿性能、消臭性能が高い自然素材のものを選びたいですね。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は漆喰の6倍調湿し、消臭性能も高い塗り壁商品です。
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よくあるご質問
珪藻土の特徴とは?
珪藻土は藻の化石でたくさんの穴が開いています。珪藻土塗り壁は自身が持つ無数の穴に余分な湿気を取り込み、家の中を調湿してくれます。同じ原理で臭いも吸着します。ですので、調湿性能が高い珪藻土塗り壁が消臭効果も高いということになります。珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能は、241g/㎡/24hです。1日に㎡あたり241gの湿気を吸排出するという意味です。調湿建材の性能を示すJIS規格の最低基準が70gですので、はいから小町はJIS規格の3倍吸放出をします。
はいから小町の消臭効果が高いのはなぜですか
はいから小町は自然素材であるにがりとマグネシアを凝固材として使っているため、珪藻土の表面の無数の穴をふさぐことなく湿気や臭いを吸着できるからです。また、ゼオライトを入れていることで、珪藻土が苦手とする油性の臭いも消臭できます。
珪藻土の性能・効能とは?
珪藻土の性能・効能には調湿性能や消臭機能があります。室内の余分な湿気を取り込み、また乾燥しているときには吐き出し、室内環境を整えます。さらに湿気を取り込む際に一緒に臭いも吸着します。珪藻土が得意なのは水溶性の臭いです。ペットのトイレなどアンモニアの臭いや、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを吸着し、消臭することができます。
珪藻土自体に臭いはありますか
珪藻土は藻の化石ですが、壁材として使う際には1000℃ほどの高温で燃焼し、不純物を取り除くため珪藻土自体に臭いはありません。ただ、珪藻土は自身で固まることができないので必ず凝固剤が入ります。その凝固剤によっては臭いが生じるものもあります。
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