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防音

防音対策の入門知識 防音方法について知ろう!

2024/12/18
2024/12/18

お部屋の防音対策、どうしていますか?

マンションなどの集合住宅で暮らしていると、どうしても周囲の生活音、室外機や洗濯機、トイレの音、足音、話し声などが気になってしまうことがありますよね。

戸建てでも屋外の音が気になることや二世帯住宅の方などは同じような悩みがあるかもしれません。

自分の出す音が近隣に迷惑をかけていないかな?楽器を弾いたり宅録したいけれど、環境や設備が整っていないしどうしよう?当社でもお客様からのそういったお問い合わせがたくさん来ます。

仕方がないとは言え、こういった問題はどこのご家庭にも少なからずあることだと思います。今回は防音のことや防音方法、性能、自分でできる対策についてお話していきたいと思います。

アトピッコハウスには、「わんぱく応援マット」という防音材があって、リフォームなどの遮音工事にお使い頂いています

床の遮音材「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

そもそも 防音とは?防音の種類と性能について

音の種類

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの日比野です。

まず、騒音とはどれくらいの音を言うのでしょうか。

音にはその大きさを表すデシベル(db)と高さを表すヘルツ(Hz)という単位があります。人が聞き取れる最小の音を0dbとします。一般的に45~50dbがストレス無く暮らせる範囲になります。70dbを超えると騒音と感じるようになり、90㏈になると極めてうるさいと言われるレベルの音になります。

テレビやスピーカーの音を大音量にした時が70~80dbとイメージするとわかりやすいかもしれません。一方ヘルツの目安としては男性の声が500Hzに対し女性の声が1,000Hz、お子さんの声が1,000~2,000Hzになります。

人の耳は、周波数にして20~20,000Hzの音域にある音が聞こえます。この音域を 「可聴域」といい、31.5~8,000Hzが騒音と感じる目安とされています。

それでは防音の種類について見ていきます。

防音とは

防音とは方法を指す用語と思いがちですが、実は吸音や遮音など防音に関する用語をまとめて総称した意味で使われている言葉です。外の騒音が室内に入ってくるのを防ぐ、室内の音が外に漏れるのを防ぐ、そして音を小さくさせることを言います。

遮音とは

遮音とは音を遮ること。空気中に伝わってくる騒音を遮断して音が外に通り抜けないようにする方法のことを言います。(遮光カーテンなどをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれないですね。)

室内の音漏れを軽減するためにあえて音を反射させる方法です。一般的に鉄板やコンクリート、石膏など重量がある素材が使われており重量が重くなればなるほど遮音性能は高まります。

吸音とは

吸音とは音を防ぐこと。吸収することにより音の反射を防ぎ騒音が外に通り抜けないようにする、音を発している室内の音の反響を抑える方法を指します。(こちらは吸水タオルや吸水スポンジをイメージしていただくといいかもしれないです。)

したがって音を遮る効果は無く、吸音だけでは騒音は外に漏れてしまいます。音は多孔質と言う細かい穴がたくさん開いた素材によって吸収されます。畳や襖など和室に使われる素材は吸音性の高い素材ということになります。

アトピッコハウスの遮音材、「わんぱく応援マット」は遮音性能の高い防音材です

床の遮音材「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

防音の等級って?

遮音等級

ここで防音の等級について説明していきます。

まず防音にはその数値を表す指標として「L値」「Dr値」「T値」と呼ばれる3種類の遮音等級という数値があります。全てJIS(日本工業規格)に基づく方法により実験室で測定した基準によってレベル分けされています。

床の遮音性能を表す「L値」

L値とは床への衝撃音をどの程度防ぐのかを表した数値です。床の遮音等級のことを通称(L値)と呼んでいます。

どれくらい衝撃や音が伝わりにくいかを示した数値なので数字が小さければ小さいほど、防音性能が高いと言うことになります。

壁やドアの遮音性能を表す「Dr値」

Dr値とは室内の音がどの程度聴こえなくなるのかを表した数値です。音の大きさはdB(デシベル)という単位で表します。例えば室内の音が100 dB、外から聞こえる音が40 dBだった場合、60 dBの音が防げているということになります。この場合は「Dr-60」と表記し、数値が大きいほど遮音性能が高くなります。

サッシなどに使われる「T値」

T値とはサッシやドアの遮音性能を表した数値です。「T-1」「T-2」「T-3」「T-4」という4つの等級に分類されます。数値が大きいほど、遮音性能が高いことを表します。

防音材の種類と性能について知ろう

防音材の種類

防音の種類が分かったところで、防音材の種類と使用方法について説明していきます。防音材とは防音対策用の建築材料のことです。具体的なものとして、吸音材や遮音材があります。

吸音材とは

吸音材は音を吸収する素材です。振動からなる音のエネルギーを熱エネルギーに変換させ、騒音を軽減します。主にウレタンスポンジ、グラスウールやロックウールなどの吸音ウール、フェルトなど伸縮性があり強度が高く軽量なものが使われています。

比較的安価な素材で性能が高く簡易的に対策をしたい方におすすめです。テレビの音や楽器の音、機械音などを防ぎたいときに壁や天井に貼って使います。

遮音材とは

音を遮ることで防音する素材です。音を反射させ、騒音が通り抜ける大きさを軽減させます。コンクリートや鉛のように単位面積当たりの質量が大きい(密度が高い)ほど、遮音性能は高くなり重低音や振動を防ぎたいときに使います。素材として鉄板やコンクリート、石膏、木材、不織布など様々なものがあります。

防音工事の方法って?自分でもできるの?

防音対策

それでは実際に防音対策をするときの注意点、施工方法を見ていきましょう。

壁の防音対策・施工方法

これまでお話ししてきた通り防音には遮音と吸音という作用があります。壁の防音をしっかりしたいという方はまず吸音材で音を減らし、さらに遮音材で音が通り抜けることを防ぐ環境を作ります。

しっかりした音響設計がなされたライブハウスや音楽ホールなどに提供されている方法です。そのため専門の業者さんに入ってもらうため、かなり大掛かりな工事になり費用もかかります。

その他には防音パネルを壁に貼る方法もあります。壁に貼るタイプのものはamazonや楽天、ホームセンターなどで簡単に手に入ります。これなら難しい作業もなく壁に貼るだけで設置できるので大掛かりな工事の必要がないので賃貸などの環境にお住まいの方にもおすすめです。お手軽にシアタールームを作りたい方にもいいかもしれません。

床の防音方法・施工方法

床の防音は大掛かりなものになると床を剥がして二重床に変える、フローリングの下に遮音マットを敷きこむ、遮音フローリングに変えるなどリフォームやリノベーションを中心とした方法になります。

その中でも簡単な方法は遮音マットを使った方法です。床下に防音マットを敷きこみ、その上にフローリングやクッションタイルなどの床材を貼ります。この施工方法であれば業者さんに入ってもらう必要はありますが二重床にするほどコストはかからず遮音性能も高くなっています。

アトピッコハウスの「わんぱく応援マット」は、フローリングの下に敷きこむだけの比較的簡単なリフォーム工事で設置できます

床の遮音材「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

窓サッシの防音対策・施工方法

窓にも防音対策があります。

窓からも外の音が入ったり音が漏れたりします。実は窓ガラスは意外とサッシやレールに隙間が多く空気の振動が伝わりやすい構造になっています。特に、換気を目的としたルーバー窓は隙間が多く、内窓を取り付けるなど対策が必要になります。

窓の隙間が埋まることで音の漏れが少なくなり、また入ってくる音も防げるので外の騒音などにも対策ができます。その他に費用はかかってしまいますがサッシを二重サッシに変える方法があります。

防音対策、自分でできること

リフォームまでとはいかなくても、もう少し身近な素材で簡単に防音対策できないの?そんな方に簡単な方法を紹介します。

カーテンを変える

生地に特殊なコーティング加工をして音を跳ね返したり、遮断する性能のある防音カーテンを使用することで音を防ぐことができます。

家具の配置を変える

騒音の気になる壁に家具を置いて音を遮ることができます。それでも気になる場合は壁と家具の隙間にロックウールなどの吸音材を挟む方法もあります。

窓に隙間テープを貼る

窓は床や壁と違い、大掛かりな工事をしなくても比較的対策がしやすい場所です。方法としてはサッシの隙間を埋める専用のテープで隙間を埋める方法です。ただし性能の良い強力なテープを使う場合は跡が残ってしまう場合があるので、賃貸の方は管理会社に相談してみてください。

フローリングの上にカーペットやラグ、ジョイントマットなどの床材を敷く

ジョイントマットはホームセンターなどで手に入りますが、アトピッコハウスのわんぱく応援マットを床の上に敷き、その上にカーペットやラグを乗せてマットレスのように使っている方もいらっしゃいます。置くだけで簡単に設置できるので賃貸の方もお手軽に使用することができます。

アトピッコハウスの防音材「わんぱく応援マット」は遮音等級LL40の基準を満たした遮音材です

床の遮音材「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

まとめ

防音対策とコミュニケーション

今回は防音の種類や性能、防音方法や防音材の使用法ついてお伝えしました。

防音と言っても様々な方法があります。当社でも遮音材のお問い合わせが一番多くあります。集合住宅ではどうしても音の問題はついてくるものです。

音の聞こえ方、感じ方は人によって異なるのでそれぞれのニーズや環境に合った防音対策を選んでみてください。

さらに大切なことは近隣の方々との信頼関係です。日頃からのコミュニケーションや挨拶、家族構成を知ることが実は防音対策に繋がっていくので、是非ご近所付き合いも大切にしてください。

アトピッコハウスの遮音材、「わんぱく応援マット」はリフォームなどの遮音工事にお使い頂いていますが、DIYで設置される方もいらっしゃいます

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

よくある質問

建物で一番防音効果がある基礎は何ですか?

住宅の種類として主に鉄筋コンクリート、軽量鉄骨、木造があります。

重量があるものにつれ防音効果が高くなるので、住宅の中で一番防音性能が高いものは鉄筋コンクリート造りです。家を建てる際、引っ越しをされる際の一つの目安として頭に入れておくといいかもしれません。

防音シートを壁の一部分に貼っても効果はありますか?

防音シートを一部に貼っただけでは性能を発揮できません。しっかりと防音するためには壁、天井に貼る必要があります。

DIYで防音はできますか?

簡単な方法として間仕切りを設置するやり方があります。

突っ張り棒でカーテンや布を取り付け、部屋の一部を仕切る、パーテーションで間仕切りを自作し簡易的な防音室を作る方法もあります。

その他には遮音塗料という遮音性能に長けた塗料があり、ドアの内側に塗るだけでも一定の遮音効果が期待できるのでコストをかけたくない場合におすすめです。

遮音と吸音はどちらの方が防音効果が高いの?

遮音と吸音の性能の違いとして、吸音は音を吸収する方法に対し遮音は音を反射させる方法です。その為、異なる作用で防音効果を発揮しているので高い防音効果を得るためには吸音材と遮音材を両方使う必要があります。

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アトピッコハウスは、無垢、珪藻土、漆喰、クロス、畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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床遮音材 わんぱく応援マット