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ペットも人も安心して暮らそう!無垢フローリングの滑り止めにワックスなどの対策を!

2024/11/18
2024/11/18

無垢材のフローリングを選ぼうとする時に、床の滑り具合がどうか気になったり、実際に無垢材のフローリングを選んだけれど、暮らし始めてみると思いのほか、床の滑りが気になることはありませんか。

また、犬や猫などのペットと暮らしている方が「ペットが楽に走り回れる・すごせる」ことを考えた時に、床の滑り具合について考えることが少なからずあると思います。
床が滑ると、人でも犬や猫などのペットでも転倒して思わぬケガにつながる可能性があるので、床のリフォームをする時や、すでに滑るのが気になる場合は早めに対処しましょう。
今回は、無垢フローリングが滑りやすい原因や、対策をご紹介します!

無垢フローリングが滑りやすい原因って?

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの成川です。

無垢フローリングの滑りが気になるといっても原因は様々です。
まずは無垢フローリングの木種自体が硬いものを選んでいる、そして無垢フローリングの仕上げの塗装によっても滑り具合は違います。
無垢フローリングの仕上げの塗装を、掃除が楽な点などを考慮して表面がツルツルしているウレタン塗装などにしているなどが挙げられます。

他に、調理した際に飛び散った油汚れの付着、窓や網戸の滑りをよくするために使ったシリコンスプレーの付着、ワックスの剥がれ、滑りやすい靴下やスリッパを履くことも無垢材のフローリングが滑りやすくなる原因となります。

床が滑りやすいと人にもペットにも危険がある!

床が滑りやすいとこんな危険性があります。

転倒してケガをしやすくなる

床が滑りやすいことにより、転倒するリスクがあります。
転倒して家具などに頭や体をぶつければ、大きなケガを負う危険性があります。
特に、家の中でよく走る小さな子どもや、足腰が弱っている高齢者は、転びやすいので注意が必要です。

ペットの脚を傷めてしまう

最近では、小型犬や猫などを室内で飼う家庭も多いですが、ペットは身体が小さい分、床の滑りに影響を受けやすい傾向があります。
平らでグリップの効かない滑る床は、走ったりジャンプしたりする度に、愛犬の足腰に負担がかかり、放置すれば加齢とともに症状に表れ、気付かないうちに関節炎や脱臼をすることもあります。
また、転んだ場合も転び方が悪いと、骨折などをする可能性があるので、ペットがいる家庭はしっかり対策をしたほうが良いでしょう。

アトピッコハウスの無垢床「ごろ寝フローリング」は無垢材のフローリングです

無垢フローリング「ごろ寝フローリング」の詳細はこちら

ごろ寝フローリング

無垢フローリングの滑り止め対策

ワックス

床が滑ることによる危険性がわかったところで、無垢フローリングの滑り止め対策をご紹介します!

無垢フローリングの仕上げの塗装をなるべく滑らない物にする。

無垢フローリングが滑る原因にも挙げましたが、一般的な住まいのフローリングは、掃除がしやすく傷がつきにくいというような、人間の快適さを重視して表面がツルツルしているものにしていることが多いです。
ですが、そのツルツルした床は特にペットや子供、高齢者にとっては転倒の原因となる可能性があります。
人もペットも快適に過ごすためには、ある程度の滑りを抑えることが必要となり、そこでフローリングの滑り止め対策が必要となります。
理想的なのは、滑りにくく弾力のあるフローリングです。

無垢フローリングでも一般的な『ウレタン塗装』など表面に造膜型の塗料を施した床材は一定の厚みのある樹脂塗膜が無垢材を覆い、水や家具等による擦傷や摩擦から対象物を守り、掃除もしやすいですが、ツルツルとした硬い表面になるため滑りやすいです。
犬は歩くときですら滑ることがあると言われています。
ですのでウレタン塗装にする場合は「滑るのを軽減する・滑り止め効果がある」ウレタン塗装にする必要があります。

浸透型の塗装『自然塗装(オイル塗装)』は木の内部に浸透するため、表面はツルツルせず、無垢材ならではの木肌感、風合いが維持されるため、滑りづらいとされています。

アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」では、大切なペットの足腰を守りたい方、ご高齢の方が滑らないように暮らすことを大切にしたいと思う方向けに「ペット対応UV塗装」をご用意しています

滑り難い無垢フローリング「ごろ寝フローリンング」の詳細はこちら

ごろ寝フローリング

滑り止め用のワックス、オイル、フロアコーティングを施工する。

無垢床専用の滑り止め商品を活用することで、滑りにくさを実現できます。
床用の滑り止めにはワックス、オイル、コーティング剤と様々種類があり、それそれに様々な機能が付随しています。
滑り止めをしながらも傷がつきにくい機能、掃除もしやすいもの、ペットが舐めても安全な天然素材を使用した塗料や、引っかき傷、おしっこなどのシミや変色、臭いを保護する機能性の高いものがありますので、ご自宅の無垢フローリングに使用できるかを確認するのと同時に、重視する機能などに合わせて選びましょう。

滑り止め用商品のいずれも床に皮膜を張って表面を保護できるものですが、ワックスは合成樹脂が主成分で皮膜が柔らかいのに対し、コーティング剤はガラスやシリコンが含まれているため皮膜が硬く仕上がります。

・滑り止め用、スリップ軽減用ワックス

一方、滑り止めをしながらナチュラルな光沢を出したい場合は滑り止め用ワックスがぴったりです。
フローリングの保護だけでなく、滑りやすさを解消するための成分を含んだワックスです。
フロアコーティングを使うとツヤが出てピカピカになりますが、ワックスは自然でしっとりとした質感に仕上げられます。
無垢材のフローリングの自然な質感を活かしたい人は必見です。
ただし、滑りにくくなりすぎると、歩くときに引っかかり逆に危険になったりもしますので、気になる商品はサンプルで試したり、クチコミなどでどのくらい滑り止め効果があるかを調べるなどすると良いでしょう。
また、ホームセンターで販売している滑り止めワックスの耐久年数は半年から1年と短いものも多くあるので、メンテナンスを都度しなければならない点がデメリットです。

・滑り止め用オイル

無垢材の質感を活かすオイル仕上げの保護効果に“滑りにくさ“という効果を加えた商品です。
「オイル塗装がいいけれど、ペットのために滑り止め効果も欲しい」
「無垢フローリングならではの暖みや木肌感を感じながらも滑らない床で過ごしたい」という方におすすめです。
但し、水や傷にはあまり強くありません。
耐久年数は、よく歩行する部分や窓際では滑り止め効果の減りも早くなり、また塗装回数や塗布量によっても効果の持続期間が変わりますが、2年程度でしょうか。
定期的に床の確認をし、再塗装する必要があります。

・フロアコーティング

フロアコーティングは、フローリングの上に塗料を塗り固め、皮膜により光沢やツヤを出して、滑りにくくします。
フロアコーティングには、UVコーティング、ガラスコーティング、シリコンコーティングなどの種類があり、それぞれ価格や性能、耐久性に違いがあります。
耐久性は10~30年と長いものが多く、ワックスより長持ちしてメンテナンスの手間がかかりにくいのもメリットです。
施工価格は、ほかの滑り止め対策よりも割高になりますが、ケガを軽減して床を長期間守ることにより、結果的に費用を抑えられると言われています。
例えばペットの犬が走り回っても、床を美しい状態で長持ちさせたい人などに適しており、無垢フローリングに滑り止めをしつつ、フローリングへの傷をしっかり防ぎたい場合は、皮膜が硬いフロアコーティングがおすすめです。

定期的なワックスがけ

無垢材に施したワックスが、だんだん剥がれてくるとでも滑りやすくなってしまいます。
ワックスには、傷がつかないよう守る役割だけでなく、滑り止め効果もあるので、定期的にワックスをかけることが、滑り止め対策のひとつになります。
一年に一度はワックスの状態を確認して、定期的にメンテナンスをしましょう。

アトピッコハウスの「ミツバチワックス」は自然な塗膜で、無垢フローリングを保護します

無垢用のワックス「ミツバチワックス」は、こちら

ミチバチワックス

油汚れはすぐ掃除!

キッチンで油を使うと、キッチンの床はもちろん、床に飛び散った油をスリッパで踏んだまま部屋を移動することなどで、隣接するダイニングやリビングにも油汚れが残ってしまうことがあります。
また、ダイニングで焼き肉等のホットプレート調理をすれば、油が飛ぶ範囲が広がり、さらに滑りやすい状態になってしまいます。
そのため、特に無垢フローリングの場合は油を使う料理をした際は、水で薄めた中性洗剤を含ませた雑巾やウェットシートで、すぐに拭き取りましょう。

長時間過ごす場所にはラグやマットを敷く

どうしても滑りやすさが収まらない場合は、家族が長い時間過ごすリビングなどに、ラグやジョイントマットを敷くという対策もあります。
なかでもジョイントマットは、比較的厚みとクッション性があるので、小さい子どもや高齢者、ペットがいる家庭におすすめです。
但しラグなどは汚れても掃除がしづらいのがデメリットです。

無垢材にも滑りにくい種類がある?

無垢材は、使われている木の種類によって、比較的滑りやすいもの、滑りにくいものがありますので、これからリノベーションなどを検討される方は、参考にしてください。
木材には、「環孔材」という道管が環状に並んでいるタイプと、「散孔材」という道管が全体に散らばっているタイプがあります。
どちらかというと、「環孔材」に該当する無垢材(オーク、アッシュ、クリ、ケヤキなど)の方が滑りにくい傾向にあります。

そして無垢材自体の硬さで言えば、無垢フローリングの代表的な木材には、スギやヒノキのような柔らかい「針葉樹」と、オークやチーク・ナラといった堅くて耐久性が高い「広葉樹」の2種類があります。
歩き心地が良いのはやスギ・ヒノキのようなクッション性のある柔らかい針葉樹の無垢フローリングがおすすめと言えます。

他に無垢材の表面を削り凸凹に加工することで、滑りにくい仕上がりにできる場合もありますが、汚れがたまり掃除しにくいというデメリットもあるのでよく検討しましょう。

ペットの足も滑らないようお手入れしよう

ペットの爪で床が傷つく?

ペットのために無垢フローリングの滑り止め対策を考えている方も多くいると思いますが、床の対策の他に、実はすぐにできることがあります。
飼っている犬や猫などのペットの肉球を最適な状態に保つことで滑らないように対策ができるんです。
犬の肉球は歩行時の滑り止め・ブレーキの役割を果たします。
より平滑な面に足裏がペタっとくいつくようにお手入れし、犬や猫が踏ん張れるようにするという方法です。
適度に水分があり、お餅みたいに軟らかく、床に当たる面積が大きい肉球は滑りづらいので、以下の対策を施してみましょう。

・足裏の毛をカットする:肉球と床面がぴったりくっつきやすいように毛をカットします。
・爪を切る:爪が無かったら滑りそうだと思いがちですが、これまた肉球と床面が密着するように適切な長さにカットします。
・肉球を軟らかく保つ:カサカサしているとそれだけで滑ります。クリームなどで保湿して柔らかくしてあげましょう。
・滑り止めのシューズを履かせる:少し大げさな感じもしますが、滑り止め付きの犬猫用のシューズも販売しています。

アトピッコハウスの無垢床「ごろ寝フローリング」には無塗装・自然塗装・ペット対応UV塗装の3種類があります

バリエーション豊富な「ごろ寝フローリング」の詳細はこちら

ごろ寝フローリング

まとめ

近年、人気のある無垢フローリングですが、滑りやすさが気になることがあるでしょう。
滑りやすい床をそのままにしていると、家族もペットも重大なケガにつながる場合があるので、できるだけ早めの対処が大切です。
滑り止め効果のあるワックスやオイル、コーティングなどは滑り止めの程度、付帯する機能、耐久性そして価格も様々です。
選ぶ場合はご自身の家の無垢フローリングに合う物、ご自身の期待する機能、納得する価格のものを選べるようによく確認しましょう!
そうしてメンテナンスをすることで、人もペットも安心して暮らせる無垢フローリングのお家作りができるでしょう。

よくある質問

無垢床にワックスは必要ですか?

現在の無垢フロアの多くは頻繁なワックスがけなどは必要ありません。
むしろ通常のフローリングよりもメンテナンスが楽な場合も少なくありません。
現在の無垢フロアは、表面加工を自然由来のオイル加工で仕上げているものが主流です。
無垢材の保護、美観を保つために、無垢材に適したワックスを使用しましょう。

フローリングにワックスを塗るとダメな理由は何ですか?

ほとんどのフローリングワックスはアクリル樹脂が主成分で、その「アクリル樹脂を溶かして剝がせる剥離剤」=「かなり強い溶剤」で、その溶剤が目地部分から床材内部に浸透すると接着剤成分も溶かして内部の繊維が膨張して床の膨れや反りの原因となります。
ワックスがけを繰り返すと、ワックスとワックスの層の間に汚れが入り込んでしまうことがあります。
こうした汚れは、表面に付着した汚れと違い、簡単には取ることはできません。 取れない汚れが蓄積した結果、黒ずみとなってしまうのです。

無垢床はメンテナンスをしなくてもいいですか?

無垢フローリングは、気になったら油分を含んだクリーナーで、拭き掃除をすれば良い程度で、これといって本格的なワックスがけを頻繁にしなくても、綺麗に保てます。

ウタマロクリーナーは無垢のフローリングに使える?

無垢フローリングは水に弱いため、ウタマロクリーナーは無垢フローリングには使用しないでください。

無料で資料・サンプル差し上げます

アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

アトピッコハウスでは無塗装、自然塗装、ウレタンUV塗装の無垢フローリング「ごろ寝フローリング」を取り揃えています。

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ごろ寝フローリング