無垢フローリングの経年変化ってどんなもの?
人気の床材無垢材フローリング。
無垢フローリングの手触りや温かさ、香りといった自然素材ならではの特徴が愛される理由です。
無垢フローリングは経年変化するという話は聞きますよね。自然素材である無垢材は施工した時から時間の経過により少しずつ色味が変化していきます。
選ぶ樹種によって色味の変化は変わっていきます。無垢フローリングのメリットとデメリット、無垢材によって経年でどのような変化を起こしていくのかを解説していきます。
無垢フローリングは時間がたつほどに美しく変化していきます。
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目次
無垢フローリングと合板(複合)フローリングの違い
自然素材の専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
無垢フローリングとは?
無垢フローリングとは、一本の木材から切り出された「無垢材(むくざい)」を使って作られるフローリングのことです。無垢材は自然のままの木材をそのまま使用しているため、木本来の温かな雰囲気や質感が楽しめます。触れるとほのかに温かく、独特の木の香りも感じられるのが特徴です。
合板(複合)フローリングとは?
合板(複合)フローリングとは、複数の木材や素材を組み合わせて作られたフローリングのことで、「積層フローリング」とも呼ばれます。複合フローリングは、合板や樹脂素材を重ねて接着した集成材の表面に天然木や石目調などの薄い単板を貼った床材です。
複合フローリングは無垢材に比べて価格が比較的安価で、施工しやすいことから、マンションや戸建て住宅、商業施設など幅広い場面で使用されています。
ただし、キズや汚れがついた場合、表面0.3~0.5㎜程度の薄い単板が削れて中の集成材が露出するため、無垢床フローリングの経変美化とは違い経年劣化となってしまいます。
アトピッコハウスのごろ寝フローリングは経年変化が楽しみな無垢フローリングです。
無垢フローリングのメリット、デメリットとは
無垢フローリングのメリット① 自然素材ならではの風合いと温かみ
無垢フローリングは天然木をそのまま使用しているため、木目や節の模様が一枚一枚異なり、唯一無二の質感が楽しめます。木の自然な色合いや手触り、ほのかに感じる木の香りが、室内に温かみを与えてくれます。
無垢フローリングのメリット② 調湿効果
無垢フローリングには調湿効果があります。木材は湿気を吸収・放出する性質があり、室内の湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出してくれるため、快適な室内環境を保つお手伝いをしてくれます。
無垢フローリングのメリット③経年変化が楽しめる
無垢材は使用するうちに経年変化で色味が変わり、深みが増していきます。この経年による「味わい」が無垢フローリングの醍醐味とされています。
無垢フローリングのメリット④長く使える
無垢フローリングは表面に傷や凹みができても、1㎜以下程の表面を削ることで新たな木肌が出てくるため新品のようによみがえります。メンテナンスをしながら何十年にもわたって使用可能です。
無垢フローリングのメリット⑤肌触りがよく、冬でも冷たさを感じにくい
無垢フローリングは木材そのものの断熱性が高いため、冬でも冷たさを感じにくく、素足で歩いた時の感触が心地よいです。特に床暖房がない環境でも、体温を奪われる感覚はなく快適な床材として人気があります。
無垢フローリングのデメリット①湿気や温度変化の影響を受けやすい
無垢材は自然素材のため湿気や温度の変化により、収縮や膨張が起こりやすいです。湿度が高い季節には膨張して反りやすく、乾燥した季節には縮んで隙間ができることもあります。
無垢フローリングのデメリット② 高価である
無垢フローリングは1枚の木材から作られているため、材料費がかかり、一般的に複合フローリングよりも高価です。また、施工費も無垢材特有の注意点を考慮するため、割高になります。
無垢材はメリットがたくさん。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは高い品質で施工性が良いと好評をいただいています。
無垢材の経年変化とは?
無垢フローリングにはたくさんのメリットがありますが、その中の経年変化について詳しく見ていきましょう。
無垢フローリングの経年変化とは、使用する年月が経つにつれて木材の色合いや質感、艶などが変化し、独特の風合いが生まれることを指します。無垢材は天然の木材であるため、時間とともにその表情が変わっていくのが特徴です。
無垢フローリングの経年変化①色味の変化
無垢フローリングは、日光にさらされることで少しずつ色が変わります。たとえば、日光に含まれる紫外線の影響で、木材が淡い色味から濃い色味へと変化したり、黄色みがかった色味に変わったりします。この色味の変化は木材の種類によって異なり、オークやウォールナットではより深みのある色合いに、パインやヒノキなどの明るい木材は落ち着いた色合いに変化します。
無垢フローリングの経年変化② 艶が増す
無垢フローリングは長く使用することで、表面に艶が生まれ、木材の質感がより豊かに感じられるようになります。特に、人が頻繁に歩く場所では、足や家具の摩擦によって表面が磨かれ、自然な光沢が出てきます。これは、人工的な艶出し加工とは異なる、使い込んだ木材ならではの「自然な艶」であり、室内に落ち着きと重厚感を与えます。
無垢フローリングの経年変化③ 風合いの深まり
無垢材の床は経年変化によって木材がもともと持つ木目や節が強調され、表情が豊かになります。使用頻度や陽の当たり方によって変わる部分もあるため、同じ部屋でも場所ごとに違った風合いが出ることがあります。
無垢フローリングの経年変化④ 素材の落ち着き
無垢材は年月を経るごとに乾燥が進み、素材が「安定」してきます。新しい無垢材は、湿度や温度の変化によって収縮・膨張が激しいことがありますが、長い年月を経るとその動きが落ち着き、反りや割れも少なくなる傾向があります。こうして安定した木材に育つことで、住まいにしっくりと馴染んでいきます。
無垢フローリングの経年変化⑤ 木材の味わいが増す
長年の使用で、傷や凹みなどが入ることもあり、多少の傷や色むらが出てきますが、それらが「歴史」となり、無垢材ならではの味わいが増していきます。
無垢フローリングの経年変化は、年月とともに木材の色合いや艶など木の持つ自然な変化を楽しむもので、時間とともに木材の色合いや艶が変化するため、長い年月をかけて愛着を持って使うことができ、家庭や生活の仕方によって個性が生まれます。
経年変化が楽しみな無垢材、ごろ寝フローリングは様々なラインナップがあります。
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無垢床材はどうして経年変化するの?
無垢フローリングの経年変化は、主に以下のような自然の要因や使用状況の影響によって起こります。これらの要因が時間をかけて木材に作用することで、色合いや質感が変化し、無垢材特有の風合いが生まれます。
無垢材が経年変化する要因①紫外線
無垢材にはリグニンという成分が含まれており、紫外線が無垢材に当たることで、リグニンが分解され、無垢材の色が少しずつ変化していきます。この紫外線による色の変化は、木材が日に焼けることで自然に起こるものです。
無垢材が経年変化する要因②人の歩行や家具の移動による摩擦
無垢フローリングは、人が歩いたり、家具を動かしたりすることで少しずつ磨耗していきます。この摩擦によって、木材の表面が自然に磨かれ、艶が出てきます。特に人の通行が多い場所では、表面が磨かれ光沢が増してくるため、経年とともに独特の深みや味わいが生まれます。
無垢材が経年変化する要因③ 空気中の酸素と化学反応
木材は空気中の酸素や湿気と少しずつ反応して化学変化を起こします。この酸化現象によって、木材の色合いが少しずつ濃くなったり、落ち着いた色合いへと変化していくことがあります。この反応はゆっくりとしたペースで進み、長年の使用を経て木材に独自の風合いをもたらします。
無垢材が経年変化する要因④木材そのものの成熟
無垢材は、伐採後も生きた素材のように変化を続け、年月が経つとともに内部の水分量や樹脂成分が安定してきます。この「成熟」によって、木材の収縮・膨張が落ち着き、より安定した状態になります。素材としての安定性が高まることで、無垢フローリングが部屋に馴染み、風合いに深みが増していきます。
経年変化を楽しめるのは無垢材だけ。ごろ寝フローリングは様々な樹種を取り揃えています。
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無垢フローリングの種類によって経年変化の仕方が変わる
色が深まる無垢フローリング
メープルやパイン、檜(ヒノキ)などの明るい色の無垢床フローリングの経年変化は、白っぽい色味から飴色に変化していきます。油分を多く含む無垢材なのでツヤ感も出ます。
栗やアッシュの無垢フローリングも経年変化で色が深まり、ナチュラルで温かみのある色味へと変化していきます。
無垢床のオークにはナラやホワイトオークなどのフローリングの種類があり、いずれも白肌から黄味がかった色合いに変化して行きます。オークの特徴である虎斑(とらふ)という木目の芯の部分が濃くコントラストが明瞭になり、ツヤ感が出てきます。
色が変化する無垢フローリング
チェリーは施工したての頃は白肌ですが、時間の経過により赤みが増していきます。黒味が重厚感のあるブラックウォルナットの経年変化は黒色から明るい茶色へと無垢自体の色味が薄くなっていきます。
経年による色味の変化が楽しめるのは無垢フローリングだけ。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは質の良い経年変化を楽しめます。
きれいな経年変化にするために大切なこと
無垢材を長く美しく使っていくために気を付けておきたいことはどんなことがあるでしょうか。
きれいな経年変化のために大切なこと①日々のお掃除
無垢材に限らず、人にとっても日々のお掃除は大切なことですよね。とはいっても特別なことはなく、掃除機やフローリングワイパーなどで無垢材の表面のゴミやホコリを取り除くというお手入れでOKです。
無垢フローリングは水分が苦手なので頻繁に水拭きはしないほうが良いです。サッパリと拭き掃除をしたい場合は固く絞った雑巾で拭いて、そのあとすぐに乾拭きをするようにしましょう。または無垢材専用のクリーナーもありますので活用してみるのもいいですね。
きれいな経年変化のために大切なこと②水分をこぼしたら手早く拭く
無垢材は湿気を吸ってくれますが、水分をこぼしてそのままにしておくと水染みになります。気づいた時に拭き取ることがベストですが、雨が降り込むなど生活の上で水染みは避けられないということもあります。
その場合はキッチンスポンジを軽く濡らしてこすることで水染みを薄くすることができます。乾いた布で拭き取り、きちんと乾燥させましょう。掃除した部分にワックスで仕上げてあげると尚良いです。
きれいな経年変化のために大切なこと③時々ワックスがけも
1年に何回もワックスがけをする必要はありません。ただ、無塗装やオイル塗装の無垢材を選んだ場合は、入居前にワックスがけをすることをおすすめしています。ワックスはいわば無垢材の栄養分です。
無垢材が少しかさついてきた、ささくれ立ってきたと感じたときには栄養分として天然のワックスをかけてあげることで、無垢材がよみがえります。
ただし、気になった時でOK。そこまで頻繁にワックスがけをしなくても、人が生活をする上で油分は意外と発生しているもの。その油分も無垢材にとっては栄養剤となるのです。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は、気が向いた時にワックスがけでOK!
キズや汚れがひどくなった場合にも無垢材なら対処ができる!
一枚板である無垢フローリングは厚みが12㎜~30㎜程あるため、無垢材の表面を薄くサンディング(削る)ことで、キズや汚れを一掃することができます。表面を0.8㎜程削るだけでほとんどの汚れやキズは目立たなくなり、経年で変化した色も、元の新肌に戻り、新品同様となります。
このサンディングという方法、意外とご存じない方が多く、ご説明すると安心されることが結構あります。それなりに金額もかかりますので、無垢フローリングの状態を見ながら10年後、20年後などの節目の時にサンディングをするというのもいいかもしれません。
フローリングをサンディングした後の無垢にはワックスをお忘れなく。
無垢材は表面を削ればいつでも新品に戻すことができます。
まとめ
無垢フローリングは自然素材ならではのたくさんのメリットがある床材です。特別なメンテナンスも不要で長く使える無垢フローリングの大きな魅力は、経年により、美しく変化していくというところ。
経年変化は、ヒノキやパインの様に色が濃くなるもの、ナラやオークのように木目が目立ってくるもの、ウォールナットのように色味が薄くなっていくもの、チェリーやさくらのように赤みがかっていくもの、ツヤ感が増すものなど選ぶ無垢材の種類、それぞれの生活の仕方によって変化の仕方は変わってきます。
いずれにしても無垢フローリングの経年変化は美しく個性的な雰囲気を作ってくれるところが魅力です。
気づいた時にワックスがけなどのメンテナンスを重ねることで長く使うことができます。
更に一枚板である無垢フローリングは汚れたりキズが目立って来たらサンディングをすることで新品同様に戻すことができます。
生活とともに変化を重ねていく無垢フローリングは家族の歴史と言っても過言ではないかもしれません。
時間が経つにつれて魅力を増していく床材は無垢特有の魅力です。
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よくあるご質問
無垢フローリングの経年変化って?
無垢フローリングの経年変化とは、年月とともに木材が環境や使用状況の影響を受けて変化し、色や質感が変わることを指します。これは無垢材の持つ自然な特徴で、フローリングの魅力のひとつでもあります。無垢材の種類によって、色が濃くなる、ツヤが出てくる、木目が目立ってくるなどそれぞれの特徴があり、味わいを増していくことが無垢フローリングの魅力と言えます。経年変化が美しいアトピッコハウスのごろ寝フローリングの詳細はこちらから。
フローリング、無垢と複合の見分け方
無垢材は一本の木から切り出した一枚板で、複合は複数の薄い板を重ね合わせて作られているため、それぞれ異なる特徴を持っており、横から見た時に薄い板が積重なっていて表面の木目が均一なのが複合フローリング、木目が一続きになっていて自然な木目があるのが無垢フローリングです。アトピッコハウスの無垢材、ごろ寝フローリングは美しい木目が特徴の無垢フローリングです。
経年変化をしにくい塗装とは?
オイル塗装や無塗装などはナチュラルな仕上げで、木材の温かさや香りなどの特徴を生かした塗装になりますが空気や紫外線の影響をうけ、経年により変化が起こりやすくなります。経年変化を求めず、施工したばかりの状態をキープしたい場合はウレタン塗料など、表面に塗膜を作る塗料を使うことをお勧めします。
無垢フローリングも日焼けするの?
無垢フローリングも日焼けをします。紫外線に当たることで無垢材が持つリグニンという成分が化学変化を起こし、色が変わります。日焼けを防ぐには遮光カーテンを活用したり、家具やカーペットなどをこまめに動かし、無垢材に均等に日が当たるようにすると大きな色の変化は防げます。
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