無垢フローリング「桜」の魅力・特徴・メンテナンス方法をご紹介!
桜の無垢フローリングは、古くから無垢の床材を代表する樹種として日本国内で広く流通されており、我々日本人にとって古来から馴染みのある木の種類の1つです。
明るい色味なので無垢材が持つ優しさやナチュラルさがとても伝わってくるフローリングです。
今回はそんな無垢フローリング「桜」について詳しく見ていきましょう!
目次
無垢フローリングの桜!その魅力とは?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの成川です。
床材として不向きな樹種や安定供給ができない樹種は長続きしない傾向にありますが、桜は多くの樹種が淘汰される中で、長年にわたり日本で流通してきた実績があります。
品質や価格が安定していることが無垢材として長年の実績の裏付けでもあり、桜材の魅力とも言えます。
住宅用の建材として大変人気があり、主にフローリングの床材として使われることが多い無垢材です。
他には家具材、造作材、他にも合板や建具材、器具材としても利用されている木材です。
スピーカー台やテレビ台などにも使用されています。
このようにフローリングだけでなく、様々な家具にも使用されているため、テーブルや収納など、家の中の木材を桜で統一することもできますよ。
穏やかな木目や明るい色合いから、やわらかいナチュラルな印象のお部屋に仕上げたい方には、おすすめの無垢材です!
▶アトピッコハウスの無垢材、ごろ寝フローリングは施工性が良いと喜ばれている良質なフローリングです。
無垢フローリング材になる「桜」はどんな木?
無垢フローリング材で指す桜材とは、一般的な桜(ソメイヨシノなど)ではなく山桜や樺桜などの樹種を総称して「桜材」と呼ばれています。
樺桜は「かばざくら」と読み、名前の中に「桜」の文字がありますが桜の一種ではありません。
樺桜はカバノキ科シラカンバ属の落葉広葉樹です。
桜とは関係のない木ですが、桜材と木目や木質が似ているので日本では桜材の総称で呼ばれ、桜の代用品として使われてきました。
カバノキ属の樹木は、世界でおよそ40種類、日本ではおよそ10種類あるといわれています。
日本で有名なのは、シラカバとダケカンバ、ウダイカンバです。
無垢フローリング・桜材(樺桜)の原産地と種類
それでは桜材「樺桜」の原産地や特徴について解説します。
日本で流通している桜材の無垢フローリングは、中国やミャンマー国境付近に自生する西南樺(チャイニーズバーチ)とロシア国境付近に自生する東北樺(ロシアンバーチ)に分けられ、産地によって色調や特徴など若干の差があります。
西南樺(チャイニーズバーチ)
・中国やミャンマー国境付近に自生する
・ベージュ~ピンクの木肌の色味が特徴
・ベージュやピンクの色味が混在し無垢材特有の色むらがある
東北樺(ロシアンバーチ)
・ロシア国境付近に自生する
・メープルにも似た白い木肌の色味を持ってる
・主に辺材(白太)を使用して無垢フローリング材を形成するが、色むらは非常に少ないのが特徴
・ただし、芯材(赤味)部分は茶~黒の色味を持ちローグレードのフローリング材には辺材と芯材が混在している
樺桜=バーチ
ヨーロッパでは樺桜は「バーチ」と呼ばれています。
欧州原産のバーチ材は「ヨーロピアンバーチ」、北アメリカ産のバーチ材は「イエローバーチ」、「北欧」の代表国として知られるフィンランドでは、白樺を原木とする「フィンランドバーチ(ホワイトバーチ)」があります。
日本でも、インテリアショップやリノベーション会社によっては「バーチ」と呼ぶ会社もあるため、バーチ=樺桜と覚えておきましょう。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」にも、カバの無垢フローリングがバリエーションされています。
無垢フローリング「桜」の特徴と魅力
樺桜は、硬く、耐久性に長けていることから、床のフローリング材としておすすめです。
肌ざわりが良いことも樺桜の良さで、ほどよい光沢感もあり、ツルツルとしています。
樺桜のフローリングの肌ざわりの良さは、とくに家の中で素足で過ごすことが多い場合、その魅力を最大限に感じられます。
フローリングはもちろん、テーブルや器など、人がよく触れる家具や食器に樺桜のものを取り入れるのもおすすめです。
低コストながら高級感のある雰囲気が演出できます。
無垢フローリングという側面での「桜」の特徴と魅力を見ていきましょう。
桜無垢フローリングの木目と美しい明るい色合い
桜無垢フローリングの魅力は、緻密な木目と温かみのある色味です。
木目は無垢材独特の「節」が少なく均一な見た目で、穏やかです。
色合いですが、樺桜の積層材は色合いに多少のばらつきはありますが、全体的には淡い色調です。
樺桜のベージュ~ピンクの色味は、清潔感のある淡い色合いが魅力です。
淡い色合いから、穏やかで上品な佇まい、ナチュラルで優しい雰囲気を演出できるため、
比較的、女性からの支持が高い樹種と言えます。
また、樺桜のような明るい色彩のフローリングには、お部屋を広く見せる効果や明るく見せる効果がありますので、採光が取りにくいお部屋などにもお勧めの無垢フローリングですよ。
桜無垢フローリングの経年変化による色の変化
桜無垢フローリングの経年変化に伴う色味の変化の特徴をご紹介します。
ピンクやベージュの色味が混在する西南樺は、時間の経過とともに色味が濃くなる傾向にあります。
ピンクの部分は、赤っぽく変化していきベージュの色味は黄色に変化していきます。
白い東北樺は、時間の経過とともに黄色く変化していきます。
淡い白色が特徴の東北樺は、日焼けによる経年変化で色の変化が大きいのが特徴です。
桜無垢フローリングの耐久性と加工性
樺桜は耐久性、耐摩擦性、加工性と、大変バランスのいい木材です。
樺桜は、反り返りや狂いが起きにくい木材で、年輪が細かく、硬質で耐摩擦性もあり、キズがつきにくいのが特徴です。
他の強固な木材と比べると、耐久性に劣る面もありますが、フローリングとしては十分な品質です。
また、なめらかな木肌で加工性が良く塗装のりも良いため無垢フローリング材として多く利用されているのです。
桜無垢フローリングは高品質なのにリーズナブル!
樺桜の桜無垢フローリング材は、広葉樹フローリングの中でも供給が安定している樹種と言えます。
供給が安定することにより価格的に他の広葉樹と比べ割安でリーズナブルな価格で購入することができます。
日本で桜材として流通している西南樺や東北樺などの無垢材は、グレーディング(等級)も豊富で同一の樹種でも価格に応じて選ぶこともできます。
品質が似ているとされている、桜を原木とした「山桜」「ブラックチェリー」の無垢フローリングと比べて低価格で入手できるのも、樺桜の大きな魅力です。
樺桜の1㎡単価は5000~1万円程度で安価ですが、山桜やブラックチェリーと似た質感と色味を持っている高品質な木材なので、「費用を抑えながら、高級感を出したい、部屋をおしゃれに仕上げたい」という方におすすめです。
くせが少なく、どんなテイストの部屋にもなじみやすい「桜」
桜無垢フローリングならではの「明るすぎない」「暗すぎない」全体的に薄い色合いは、とてもナチュラルな印象で、室内を上品な空間に仕上げてくれます。
優しい色合いの桜無垢フローリングは、北欧テイストの部屋とも相性抜群ですし、ナチュラルテイストの部屋や、モダンな部屋にも合います。
またどんな家具にもマッチします。
くせが少なく、どんなテイストの部屋にもなじみやすい点は、桜材ならではの魅力といえるでしょう。
アトピッコハウスの無垢床「ごろ寝フローリング」は無垢材のフローリングです。
▶調湿性能もあり、経年変化が美しい「ごろ寝フローリング」は、こちら
桜無垢フローリングのメンテナンス方法
無垢フローリング表面の塗装の状態によってお手入れ方法が変わります。
まずは表面の塗装の状態を確認しておきましょう。
塗装の種類には、以下の3種類があります。
「ウレタン塗装/UV塗装」:ウレタン樹脂で表面の塗膜を硬化させ汚れや水気から無垢材を保護する塗装方法
「自然塗装/オイル塗装」:オイルや蜜蝋などの天然塗料を浸透させ水気や汚れから無垢材を保護する塗装方法
「無塗装」:無垢材そのもので塗装を施していない場合
ウレタン塗装/UV塗装の場合のメンテナンス方法
ウレタン塗装を施した無垢フローリング材は、掃除機やドライシートなどで塵やごみを取り除くだけで良いです。
水拭きがどうしても必要な場合には中性洗剤を薄めて硬く絞り、汚れを取り除くようにしましょう。
艶だしを目的としたフロアーワックス等をご使用の際には、ウレタン塗装専用のワックスを使用して、事前に試し塗りなどを行い艶感を確認して使用しましょう。
自然塗装/オイル塗装の場合のメンテナンス方法
浸透系の自然塗装を施した無垢フローリング材は、掃除機やドライシートなどで表面のごみやほこりを取り除いてください。
フローリング表面の自然な艶感がなくなってきたら、自然塗装専用のワックスやオイルで定期的に油分を与えメンテナンスすることにより、自然な艶感と保護性能がよみがえります。
オイルが塗装されているので雑巾での水拭きは硬く絞り、頻度は少なめをお勧めします。
無塗装の場合のメンテナンス方法
無塗装の無垢フローリングの場合、普段はホコリや汚れを掃除機やドライシート、雑巾の乾拭きで取り、水拭きは必要最低限にし、硬く絞った雑巾を使ってください。
また、つやを出したい場合は、ぬか袋の使用がおすすめです。
木材自身に含まれる油分は、比較的少なく、塗装を施していない状態では乾燥に弱いため、自然塗装など、何か塗装をすることをおすすめします。
無垢フローリングの日々のお手入れには米ぬかクリーナーこめっとさんがおすすめです。
まとめ
無垢フローリング「桜」(樺桜)の魅力や特徴、お手入れ方法など解説してきました。
明るい穏やかな見た目の美しさと耐久性、加工性などの品質面で人気を得ている桜(樺桜)材の無垢フローリング。
無垢の床材の中でも定番的な人気があるのがお分かりいただけたかと思います。
桜材の特性を知って塗装の種類に合わせた適切なお手入れをすれば長く美しく保つこともできます。
フローリング選びの際、様々な樹種の中で「桜」(樺桜)という選択肢で悩まれたらぜひ参考にしてください。
アトピッコハウスには、「ごろ寝フローリング」という無垢材フローリングがあります。
よくある質問
桜フローリングのデメリットは?
デメリットを上げるとすれば、傷みやすいというデメリットがあります。
無垢材に共通して言えることですが、劣化を防ぐためには、こまめな手入れが必要です。
無垢フローリングは何年くらい持ちますか?
無垢フローリングの場合は、寿命が50~60年と非常に長いです。
お手入れによってはそれ以上も!
それに対して合成フローリングの耐用年数は10~15年程度と短いです。
無垢フローリングの欠点は何ですか?
一般的に天然の木から切り出した無垢材は希少なため、材料費が高くなります。
物によっては安い無垢材もありますが、丁寧な施工が必要なため、施工費が高くなる傾向にあります。
また、無垢材の品質や施工方法によっては反ったり隙間が空いたりということが起きることがあります。
カバザクラの床のデメリットは?
樺桜は硬くて床材に適した木材ではありますが、他の硬い樹種よりは傷がつきやすいデメリットがあります。
塗装がされていることである程度は保護されていますが、硬くて重いものや尖っているものなどを落として傷つけないようにすることが大切です。
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