無垢フローリングにもカビが生えるのか?
無垢フローリングは、自然の木材をそのまま使用した贅沢で温かみのある床材で、空間に自然な美しさを取り入れられる上、経年変化を楽しめる床材として人気です。しかし、無垢材は生きているため、湿度や温度の変化に敏感に反応します。そのため、環境によってはカビが生えるリスクがあるのも事実です。
カビが発生すると、見た目や匂いだけでなく、アレルギーの原因にもなり、健康面でも問題を引き起こしかねません。今回は、無垢フローリングにカビが生える原因や、発生を防ぐために日常的にできるケア方法、そして万が一カビが発生した場合の対処法について、詳しく解説していきます。無垢フローリングを美しく長持ちさせるために、ぜひ参考にしてください。
アトピッコハウスの無垢フローリング、ごろ寝フローリングは経年変化を楽しめる無垢材です。
目次
無垢材には調湿性能などたくさんのメリットがある
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
無垢フローリングは、自然な木の美しさと温かみを感じられる人気の床材です。最大の魅力は、やはり自然の風合いです。木材の木目や色合いの個性は一つとして同じものがなく、年月を重ねるごとにその美しさが増していくという特性も持っています。時間が経つにつれて色合いや質感が深まる経年変化は、人工素材では再現できない無垢材ならではの楽しみ方です。
また、無垢材は調湿性に優れており、湿度が高い時期には余分な湿気を吸い込み、冬の乾燥した時期には吐き出し、湿度を自然に調整してくれる効果があります。
無垢材は熱伝導率が低いというメリットもあります。合板やタイルのように体温を奪うことなく、また夏場はベタ着くことがありません。
無垢材が持つ調湿性能と、低い熱伝導率により夏は涼しく、冬は暖かく、1年を通して快適に過ごすことができます。さらに、足触りが柔らかく、歩くたびに感じる自然の心地よさは、毎日の生活をより快適にしてくれます。
耐久性も無垢フローリングの大きな特徴です。表面に傷がついても、目立たず、経年変化により馴染んでいきます。そのため特別なメンテナンスをすることなく長い期間で使用する事が出来るのです。
時間が経って、キズや汚れが気になれば、表面を削る事で新品同様に美しさを取り戻せるため、家族の世代を超えて使用し続けることもできます。
アトピッコハウスのごろ寝フローリングは経年変化や調湿性能メリットがたくさんある無垢材です。
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調湿性能がある無垢材の床に、カビが生える原因とは?
余分な湿気を吸ったり吐いたりしてくれるのに、カビが生えるのは矛盾していない?と思う方もいらっしゃることでしょう。
しかし、カビは要素があればいつどこでも発生、繁殖するのです。カビが発生する原因について解説してみます。
無垢材のカビの原因①汚れ
無垢材フローリングに限らず、床にカビが生える原因となる一つが汚れです。ホコリや食べこぼしを始め、人が生活をする上で発生する皮膚や髪の毛などの汚れはカビの栄養源となります。
無垢材のカビの原因②湿気
無垢材フローリングは湿気を吸ったり吐いたりして調湿をしますが、それにはキャパがあります。 湿気の多い場所や、結露が発生しやすい場所ではカビが発生、繁殖しやすくなります。湿度が60%以上になると、カビの成長に適した環境となるため、湿気対策が非常に重要です。
無垢材のカビの原因③空気の滞り
部屋を閉め切っているなど空気の流れがない場所では空気が十分に循環せず、湿気や温度が均一に保たれないという状態になります。空気が循環していれば湿気や澱んだ空気も均等に混ざり動きますが、空気の循環がなければ滞ったままになります。閉め切った部屋や家に入った時に湿ったようなカビ臭さを感じるのはそのためです。
アトピッコハウスのごろ寝フローリングは調湿性能を持った無垢材です。
無垢フローリングのカビ取りはどうするべき?
無垢床フローリングにカビが生えてしまった場合の対処方法は、まず、消毒用エタノールで拭き取って除去してみましょう。表面に白く生えたカビであればエタノールで除去できると思います。エタノールを使用しても落ちない場合は、酸素系の漂白剤を薄めて叩いてみるという方法もあります。
無垢材フローリングの床には塩素系の漂白剤や、市販のカビ取り剤は強すぎるため無垢材を痛めてしまいます。使用は控えましょう。
無垢フローリングに黒カビが生えてしまった場合はエタノールや漂白剤を使用しても取り除くことが難しいため、サンドペーパーで研磨してみる方法もあります。研磨でカビが除去できたあとは無垢フローリングに蜜蝋などのワックスをかけてあげるといいでしょう。
いずれの方法も換気をして、眼鏡やゴム手袋などを使って対処するようにしましょう。
日々のこまめなお手入れでカビを生えさせない。アトピッコハウスの米ぬかクリーナーこめっとさんは手軽にお掃除してワックス効果も期待できます。
無垢床にカビを生えさせないための予防策とは?
無垢床にカビを生えさせないためにはどんなことに気を付ければいいのでしょうか。
無垢床にカビを生えさせないために①空気を動かす
部屋の換気を定期的に行い、湿気がこもらないようにしましょう。湿度が高くなるとカビは生えやすくなりますが、湿度が高くても空気の動きがあれば状況は変わります。
空気が滞留するとカビ発生の可能性が高まります。外が雨で室内干しをしていても窓を開けてサーキュレーターや扇風機を使用して空気を動かすと意外に乾いている!ということありますよね。
24時間換気もいいですが、やはり窓を開けての換気は無垢フローリングをはじめとした家の長持ちだけでなく、人の健康にも影響します。
とにかく空気の入れかえをする、または室内の空気が滞留しないように動かすようにしましょう。
無垢床にカビを生えさせないために②掃除をする
当たり前と思われますが、日々のお掃除でカビの発生をおさえることができます。日々の生活によって皮脂汚れやほこりなどの汚れは常に生まれてしまいます。そのため、こまめに掃除機をかける、乾いたフローリングワイパーで拭き取るなどの対策をすることでカビの栄養分を排除することができます。
ジュースやお水などの水分をこぼしてしまった際には気づいた時にすぐにふき取りましょう。そのままにしておくとカビの原因ともなりますし、黒ずみや水シミの原因にもなってしまいます。
無垢床にカビを生えさせないために③布団やバスマットを敷きっぱなしにしない
無垢材は呼吸をするため、カーペットやバスマットなどを敷きっぱなしにすることはおすすめしません。顔にブランケットをかけて呼吸するとジメッと息苦しくなってきますよね。無垢材にも同じことが言えます。
マットと無垢フローリングの間に湿気が溜まりカビの原因となってしまいます。特に湿気が発生しやすい、濡れたバスマットや、キッチン周りのマットは要注意です。
また、意外と知られていませんが、布団の敷きっぱなしも良くありません。人が一晩でかく汗は約200ccと言われています。それだけの水分を毎日吸い込んでいる布団を床に敷いたままにすることも無垢フローリングのカビの原因となります。
バスマットやキッチンマットは塗れたまま放置せず位置を変えたり、また布団と同様に干して水分を蒸発させることが大切です。
無垢床にカビを生えさせないために④結露対策をする
湿気を溜めない、こまめな掃除によってカビの発生をおさえますが、室内と外気の気温差が大きくなる冬場など結露が起こります。結露は湿度を上げる原因となります。無垢材の床が調湿をするように調湿する壁材もあります。
調湿する壁材は珪藻土が有名ですが、無垢材よりもさらに調湿性能が高い建材です。こういった調湿建材と組み合わせることでさらに湿度対策ができます。ビニールクロスの壁は結露しやすいですし、合板フローリングやフロアタイルなどには調湿性能がありません。そういった建材に囲まれているよりは調湿建材を取り入れることで、よりカビが生えにくい環境を作ることができます。
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まとめ
カビの発生条件には、湿気、汚れ、換気不足が挙げられます。特に湿度が重要で、湿気の多い時期や、湿気がたまりやすい浴室、キッチン、地下室ではカビが発生しやすくなります。
カビは有機物を栄養源とし、ホコリや食べ物、壁や床に付着した埃や皮脂などがその餌となります。そのため、こまめな掃除が必要です。
また、空気の流れが悪い場所では湿気がこもりやすく、例えば、押し入れや家具の裏、閉め切った部屋は通気性が悪く、カビが成長しやすい環境となります。
天然木である無垢フローリングには調湿性能が備わっていますが、上記のような条件が組み合わされればカビは発生します。
ただ、ビニールクロスや合板フローリングなどの新建材に比べれば調湿する無垢材は室内環境を快適に整えてくれます。リフォームで床をフローリングにされたいという方はぜひ、無垢フローリングをご検討下さい。
経年変化が美しく、メンテナンスも手がかからない。アトピッコハウスの無垢材ごろ寝フローリングにはメリットがたくさん!
よくあるご質問
無垢フローリングって水拭きしてもいいの?
無垢材は実は水分に弱いため、頻繁な水拭きはおすすめしません。無垢フローリングが水分を含むことで反りなどの変形や黒ずみができる、水分が蒸発する際に油分が抜けて毛羽立ちするなどの可能性もあります。フローリングが無垢で水拭きをしたいという場合は無垢材フローリング用のクリーナーを使うことをお勧めします。アトピッコハウスの米ぬかクリーナーこめっとさんは二度拭き不要でスッキリさっぱり。
無垢フローリングのお手入れの方法は?
フローリングが無垢材だからと言って特別なお手入れはありません。普段のお掃除は掃除機やフローリングワイパーで表面のほこりやゴミを取り除く程度です。1年に一度程度ワックスをかけることで無垢材に栄養分を与え内側から強くし、無垢材を長持ちさせることができます。アトピッコハウスの米ぬかクリーナーこめっとさんは日々のお手入れでワックス効果も期待できます。
カビが生える原因にはどんなことがある?
カビが生える原因には、湿度、温度、栄養、換気不足が関わっています。特に湿度が60%以上になるとカビは活発に成長し、梅雨や湿気の多い場所で発生しやすくなります。カビは15℃~30℃の温度帯で成長し、有機物(ホコリ、食べ物のカス、皮脂など)を栄養源とします。さらに、空気の流れが悪い場所や換気不足によって湿気がこもることによってもカビは発生、拡大していきます。
カビが絶対に生えない床材ってあるの?
カビが絶対に生えない床材はありません。カビは湿度、温度、栄養分などの条件が揃えばどこにでは発生します。逆に言えば、換気をし、新鮮な空気を入れ替える、こまめに掃除をするということを徹底することによりカビ生えない環境を作ることができます。
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