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防音の基礎知識と騒音別の対策方法とは?

2024/06/18
2024/06/19

皆さん、防音対策について考えたことはありますか?生活の中でどうしても出てしまう“音”。マンションなどの集合住宅に住む際はもちろん、一軒家でも隣同士が近い場合はしっかりとした対策をしないと大きなトラブルに発展しかねません。

しかし、「何から始めれば良いか?」「インターネットで調べても専門用語が多くてわからない」という方も多いかと思います。

この記事では今防音対策を考えている方に知って頂きたい、防音の基礎知識と騒音別の対策方法をお伝えします。

アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」は遮音等級L 40を確保した床に敷く防音材です

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

防音対策をする上で大切なこと

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの伊藤です。

まず防音対策をする上で考えなくてはいけないことがあります。以下の質問を是非一度チェックしてみてください。

  • どんな種類の騒音を対策したいのか?(例:子どもの足音・楽器の音・外から入ってくる音など)
  • 防音したい場所はどこか?(例:リビング・子ども部屋・1階の部屋など)
  • どこの場所へ防音したいのか?(例:下階の部屋へ・お隣の部屋へなど)
  • どのくらい防音効果を出したいのか?
  • 対策するための費用はどれくらいまでか?

いかがでしたでしょうか?「いざ防音対策をしよう!」と思っても考える事がたくさん出てきますよね。

もちろんこの全てをクリアに出来たからと言って、全ての音を完全に防ぐ事は難しいです。ですがこれらを明確にしておく事で、適切で効果的な防音対策が可能となります。

そもそも防音とは?

「防音」という言葉は良く耳にするかと思います。しかし、「防音」という言葉は「対策方法」そのものの事ではないのです。

『防音』とは「遮音(しゃおん)」や「吸音(きゅうおん)」などの性質を持つ素材を使用し、室内の音が外に漏れないようにしたり、外部からの音が室内に入らないよう防ぐことを言います。

そしてその性能を持つ素材をそれぞれ「遮音材」「吸音材」と呼び、その全ての総称を「防音材」と言います。

防音材の種類とは?

では防音材の種類とその特徴を見ていきましょう。

【遮音材(しゃおんざい)】は音を通さず跳ね返すことで音の侵入を防ぎ、コンクリートや鉄板、石膏ボード、鉛など密度が高く、重い素材で作られています。なぜなら、質量が大きい物質ほど音を跳ね返す力が高くなるためです。

ただ、音を跳ね返すだけでは反響音の問題点もあるため、吸音材と組み合わせて使用することが多いです。

尚、コンクリートや鉄板などを使用する際は大掛かりな工事が必要となるため、費用も多くかかります。

【吸音材(きゅうおんざい)】は音の振動を熱エネルギーに変えることで音を減少させる素材です。ウレタンスポンジやグラスウール、フェルトなど無数に穴が開いている「多孔性」の素材を使用しているのが特徴で主に壁や天井に設置します。

こちらも注意点として、吸音材だけでは全ての音を吸収することは難しいため、遮音材など他の防音材と組み合わせて使用することで防音効果を高めます。

【防振材(ぼうしんざい)】はゴムなどのクッション性や柔軟性がある素材がよく使用され、2つの物体の間でクッションの役割を果たし音の振動の伝わり方を軽減します。

そして防振材は単体で使用する防音材ではなく、遮音材などと組み合わせて使用します。

【制振材(せいしんざい)】は硬い素材とゴムやウレタンなどの柔らかい素材が組み合わさって出来ており、振動している物体そのものに張り付けて、音の発生を抑えます。

尚、制振材も同じく単体で使用されるものではなく、遮音材と組み合わせて使用される事が多いです。

アトピッコハウスの床の防音材「わんぱく応援マット」は遮音等級L40の遮音性能があり、床材と組み合わせる事で遮音性能を確保しています

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

音の種類

これまで「音を防ぐ」ためにどんな性能を持つ防音材があるかを解説しました。

しかし、どれを使っても効果抜群!というわけではありません。なぜなら「音」には種類があり、その種類によって対策方法や使用する防音材が違うからです。音は空気の「振動」によって伝わります。この振動が様々なものを介して伝わる事で「耳」に音として届きます。

そしてその音の振動の伝わり方は主に「空気伝播音」と「個体伝播音」の2種類に分けられます。ここからはその種類の違いについてお伝えします。

空気伝播音

まず「空気伝播音」とは、音源から出された音が空気中に伝わって(振動させて)聞こえる音の事です。主に、人の話し声やテレビやステレオの音、楽器の音、飛行機の音などが挙げられます。音を発している物体から距離が遠いほど音は小さくなります。

個体伝播音

一方「個体伝播音」とは、床や壁、天井などに振動や衝撃が伝わって聞こえる音です。足音や物を落とした時の音、ドアの開閉音、洗濯機や車の音などが挙げられます。また楽器でも床に設置して演奏するピアノやドラムは「個体伝播音」となります。

騒音別おすすめ防音対策方法

ここまで防音材の違いや音の種類を解説してきました。ここからはそれを知った上で防音したい騒音や場所に合わせたおすすめの防音対策方法をお伝えします。

自室の足音や物音を防音したい

カーペット

自室の足音や物音を下の階に向けて防音したい場合は床の防音をしていきましょう。

床には遮音マットを敷くのがおすすめです。遮音マットを使用する際は、「遮音等級L値」の値を確認してみてください。「遮音等級L値」というのは床の防音性能を示す指標となり、L40~45が望ましいとされています。遮音等級の数字は小さければ小さいほど、遮音性能が高くなります。

ホームセンターなどで売っているジョイントマットやカーペットなどでもある程度の効果はありますが、足音はかなり響くため重量のある遮音マットが有効です。

ただ、マンションなどで床の防音リフォームをする際は管理組合の許可が必要となる為、必ず確認を取りましょう。

アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」はL40の遮音性能があり、床材との組み合わせによって遮音性能を確保しているため、子どもの足音対策にもお使い頂けます

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

上階の足音や物音を防音したい

上の階に住む人の足音や物音が気になる際は、自室の天井の防音対策が必要となります。遮音材や吸音材を使い天井の防音リフォームをすることが有効な防音対策です。

しかし、一般家庭での天井のリフォーム工事は費用が高くなる傾向があるため予算の確認が必要です。

費用を抑えながらも防音効果を出したい際は、直接天井に貼ることができる吸音パネルや遮音シートを使用することでも効果が期待できます

吸音パネルは室内の反響音を吸収することで騒音を軽減させ、遮音シートは音を遮断して跳ね返す事で外部からの音の侵入を防ぎます。

その為、吸音パネル・遮音シートを単体で使用するより、一緒に組み合わせて使用することで高い防音効果を発揮します。

テレビの音や話声を防音したい

現在、テレワークも増え家でオンライン会議などの機会も多くなった方もいらっしゃると思います。テレビゲームをする際もゲームの音や声が聞こえていないか不安になりますよね。

そんな自室のテレビや話声を隣室や外に聞こえないように防音したい場合は壁や窓の防音が必要です。

壁の防音には吸音パネルを壁に貼るのがおすすめです。壁に貼るタイプのものは壁を傷づける事もなく取り外しも可能なので賃貸にお住まいの方でも安心してお使い頂けます

さらに忘れてはいけないのが窓です。窓から音が漏れにくくする防音機能のあるカーテンを取り付ける事もおすすめです。

自室のドアの開閉音を防音したい

意外と見落としてしまうところがドアです。ドアの開閉音は自分が思っているより響いてしまっています。

開閉音の防音対策にはドアクローザーを取り付けることで「バタン」という閉まる時の音が軽減されます。更にホームセンターなどで売っている隙間テープを貼ることでも防音効果が期待できます。

そしてドアは壁より厚みが少なく、室内の換気ができるようドアの下には隙間があるため音が漏れやすいです。そんなドアのおすすめの対策方法はドアに吸音シートを貼ることです。様々な形状や素材の物が販売されているため、お部屋の雰囲気やインテリアに合わせて選ぶことが出来ます。

飼っているペット(犬や猫など)の鳴き声や足音を防音したい

消臭マット

近頃はペット可のマンションも増えています。可愛いワンちゃんや猫ちゃんだけれど、鳴き声や足音で苦情が来ないか心配になりますよね。

鳴き声への防音対策としてまずは窓の防音をオススメします。鳴き声は先ほど解説した「空気伝搬音」に入るため窓に防音カーテンや厚手のカーテンを付けるだけでも外部への防音になります。

更に効果を高めたい場合は壁に吸音パネルやボードを貼ることで防音効果を高めます。

足音には遮音マットを敷くことをおすすめします。重量と厚みがあるマットを選ぶことで床から壁や天井に伝わる音を軽減してくれます。

アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」は床の上に敷くことでL 40の遮音性能を発揮するのでペットの足音対策に最適です

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

電車の走行音を防音したい

線路沿いの住宅では電車の騒音対策が必要です。始発や終電近くの電車音は、睡眠の質の低下や健康を害する原因となりかねません。

そこで今すぐできる防音対策として、手軽に買える隙間テープを窓枠に貼ったり、防音カーテンの取り付けが有効です。防音カーテンは遮光性や遮熱効果があるものも多いため「早朝の朝日が眩しくて目が覚めてしまう・・・」なんてことも防ぎます。

更にしっかり防音したい場合は、費用はかかりますが二重ガラスの設置がとても効果的です。

楽器演奏の音を防音したい

楽器の音を外に漏れないようにする一番の対策は防音室を作る事です。しかし、費用も多くかかりマンションなどの決まった部屋数で防音室を新たに作るのは困難です。

そこで、手軽にできる対策として壁の防音対策です。遮音性能がある鉄材などとグラスウールなどの吸音効果がある防音グッズを設置することが有効です。

更に窓に吸音効果のあるカーテンをつけたり、2重サッシにするなど窓にも防音対策をすることをおすすめします。

一つ注意する点として、床に設置して演奏するピアノやドラムなどは「個体伝播音」となるため床周りの防音対策も大切になります。なぜなら、打音が床から壁や天井に伝わることで階下や隣室に音が伝わってしまうからです。そのため、防振マットや衝撃を吸収する素材のものを組み合わせて使用することが大切です。

トイレの音を防音したい

トイレの流す音も部屋の間取りや来客が来た際など案外気になってしまいます。

まずはホームセンターなどで販売している隙間テープでドアの隙間を埋めるだけでもドアからの音漏れを軽減します。

もっとしっかり対策したい場合は、費用は掛かりますがトイレの壁や天井に防音リフォーム工事を行うことで自宅の中だけではなく、屋外への音漏れ対策にも有効です。

まとめ

この記事では防音対策を行う上で大切なことや防音材や音の種類、騒音別の対策方法をお伝えしました。

「音」というものは人それぞれの感覚や意識で、うるさく感じるか・そうでないかが別れてしまいます。

集合住宅で上の階に住んでいる普段から知っている子どもの足音だと「今日も元気に遊んでいるな」とそこまで気にならないという場合も、知らない子どもの足音だと「いつまで遊んでいるんだ?うるさいな」と思ってしまう事もあります。

昨今、お隣さんや上下階にはどんな人・家族が住んでいるか分からないという場合も多いかと思いますが、引越してきたときや日頃顔を合わせた際はしっかり挨拶をし、コミュニケーションを取る事も防音対策の一つといえるでしょう。そして適切な防音材を使用した防音対策で、トラブルを回避していきましょう。

アトピッコハウスの「わんぱく応援マット」はクッション性のあるゴムやフェルト素材でできた床の遮音材で子どもの足音対策にも効果的です

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遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

よくある質問

床の防音に効果がある商品はありますか?

アトピッコハウスには床の遮音材「わんぱく応援マット」という商品があり、床上に「わんぱく応援マット」を設置し、その上にカーペットやラグを敷くことで防音効果を高めます。

簡単にできる床の防音対策方法はありますか?

スプーンなど物を落とした際に出る軽い音にはジョイントマットやカーペットを敷くことで多少は軽減されますが、足音など重い音には遮音性能があるマットを敷くことをおすすめします。

アトピッコハウスの「わんぱく応援マット」は足音などの衝撃音にも効果を発揮する床の遮音材です。

壁の防音対策で手軽にできる方法はありますか?

すぐできる簡単な方法として、人の声やテレビの音に関しては防音したい側の壁に背の高い家具を置くだけでも効果を発揮します。

ドアの防音対策方法はありますか?

ドアの下には換気のため1〜2センチほどの隙間があるので、ドアの防音したい箇所を隙間テープで埋めるのが有効です。ホームセンターなどで手軽に購入できます。

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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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床遮音材 わんぱく応援マット