無垢フローリングの研磨と費用について解説!
家に住んでから何年も経つとリフォームを検討する方が多いと思います。
その中にもちろん床も入ってきますが、いざ床のリフォームをするとなると素人にはよくわからないことばかりですよね。
特に無垢フローリングは木の自然な風合い、肌触りの良さから憧れる方も多いですが、「メンテナンスが大変」と言われたりもしますので、どんな施工方法があるの?費用は?と気になる方も多いと思います。
また、それが分からないために木の心地よさを求めたいけれど、無垢フローリングを迷っている方もいるかもしれませんね。
床が無垢フローリングの場合、リフォーム方法の選択肢に床の研磨再生が入ってきます。
今回はそんな無垢材を削って再生するフローリングの研磨(床研磨)と費用について解説します。
アトピッコハウスには、「ごろ寝フローリング」という無垢フローリングのご用意があります。
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目次
無垢フローリングの研磨とは?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの成川です。
無垢フローリングなどは自然の風合いが良い反面、ダメージを受けやすく、水分や油分にも弱い為、生活の中でシミや凹みなども多数発生します。
少々の色の変化、傷や凹みは無垢フローリングの味として、楽しむことができますが、10年15年と経過すると、床の凹みや汚れは酷くなり、リフォームやメンテナンスを必要と感じるような状態になってきます。
そうすると床の張り替えや上からフローリングを貼る、上貼りを検討する方もいると思いますが、無垢フローリングを施工当初の様な綺麗な状態に戻す方法として、フローリング研磨(床研磨)という施工方法があります。
無垢フローリングの研磨はどういうものなのかというと、フローリング研磨とは文字通りフローリングを削り、研磨することです。
床研磨専用の機械を使って、一般的にフローリング表面の0.8mm~1mm程を研磨し、キズやシミ、毛羽立ちやささくれ等で傷んだ床の古い部分をなくし、木材本来の美しさを取り戻す施工方法になります。
一般的に床が大きく傷んだ場合は、全体を張り替えることになるのですが、床研磨ならその必要はないのです。
なので、大がかりな床の張り替えと比べ、コストかかからず・短期間で床を再生できます!
無垢フローリングの研磨にかかる費用はどうやって決まる?
では、床研磨業者にフローリングの研磨を依頼した場合のフローリングの研磨の費用が「どのようにして決まるのか」を解説していきます!
これからフローリングの研磨をご検討している方は、ぜひこの内容をお役立てください。
但し、フローリング研磨の価格は「施工する場所」と「現在の状態」や削ったあとの「仕上げ方」によって変わってきます
また、業者によって値段もバラバラなので、あくまで参考程度に留めておいてくださいね!
フローリングの研磨費用ポイント1:面積
床研磨業者が費用を決める際にチェックするポイントの1つ目は『面積』です。
当たり前ですが、床研磨する場所の面積が広ければ費用は高くなります。
逆に、床研磨する場所の面積が小さければ費用は安くなります。
なので、床研磨の費用を決める上で施工する場所の面積は、非常に重要なポイントとなるのです。
フローリングの研磨費用ポイント2:部屋の形状(間取り)
床研磨業者が費用を決める際にチェックするポイントの2つ目は『部屋の形状』です。
部屋の形状が複雑な場合、四角い部屋より工程が増え、工事が大変になります。
そのため、複雑な形状の場合は通常の部屋より施工費用が高くなります。
部屋の形状がよくわからない方は、工事現場の管理会社に問い合わせると教えてくれますので、確認してみることをおすすめします。
フローリングの研磨費用ポイント3:工事の作業時間帯
床研磨業者が費用を決める際にチェックするポイントの3つ目は『工事の時間帯』です。
床研磨をする場所が深夜しか作業できない場合、一般的な相場として通常の料金より高くなります。
床研磨の費用を少しでも安くしたい方は、なるべく日中を選ぶようにしましょう。
フローリングの研磨費用ポイント4:工事の作業曜日
床研磨業者が費用を決める際にチェックするポイントの4つ目は『工事の曜日』です。
床研磨をする工事日程が「土日祝」の時は、通常の料金と異なることがあります。
もちろん、これは業者によって変わってきますので、一概には言えませんが、実際にそのような業者が存在します。
見積もりをよく見ると割増料金になっているかもしれないので業者に依頼する際は気をつけましょう。
フローリングの研磨費用ポイント5:工事現場までの距離
床研磨業者が費用を決める際にチェックするポイントの5つ目は『工事現場までの距離』です。
なぜかというと、業者は工事現場まで車で向かうため、工事現場までの距離が遠い場合は「ガソリン代」「高速代」などの費用が発生し、通常より割高になります。
フローリングの床研磨を業者に依頼する際は、工事現場(施工場所)から近い業者に依頼するといいでしょう。
フローリングの研磨費用ポイント6:家具の移動の有無
床研磨業者が費用を決める際にチェックするポイントの6つ目は『家具の移動の有無』です。
家具の移動が発生する場合、業者によっては別料金を請求される可能性があります。
家具移動の費用は、中には無料でやってくれるところもありますが、業者によってバラバラです。
一概には言えませんが、一般的には約20,000円〜30,000円が目安です。
床研磨費用を少しでも安くしたい方は、自分たちで施工する前までに家具を移動すると良いですが、重たい家具を素人が動かすと床を傷つけたり、壁にぶつけて穴を空けてしまうこともあるので、心配な場合は無理せずに業者さんにお願いしましょう。
フローリングの研磨費用ポイント7:仕上げ方(塗装)
床研磨業者が費用を決める際にチェックするポイントの7つ目は『塗装の仕上げ方』です。
無垢フローリングを床研磨した場合、基本的に床に仕上げ材を塗ります。
その際に「どの塗装を使うのか」で料金が変わってくるのです。
木の肌触りや質感そのままが良い方は「塗装なし」を選んでももちろん良いですが、無垢フローリングというのは、水に弱く、非常に傷がつきやすいので、床研磨をした後は、床を長持ちさせる意味でも塗装で保護することをおすすめします。
無垢フローリングの仕上げ・塗装の種類
無垢フローリングの塗装を大きく分けると以下の2種類になります。
・浸透系塗装
浸透系塗装は、塗料が木の内部に浸透するタイプ。
自然由来のオイルやワックスなどが該当し、油分が床内部に染み込み乾燥や水分から木材を保護します。
費用はコーティング系塗装と比較すると安いです。
浸透系塗装で仕上げれば、床表面に硬い塗膜を形成しないため、無塗装のように見え、肌触りも良く、木の質感を活かせます。
しかし一方で、木肌が直接出ているため、コーティング系と比較すると汚れやキズがつきやすいですので、無垢フローリングの手入れをマメにする必要があるでしょう。
・コーティング系塗装
コーティング系塗装は、塗料が木の表面に膜をつくるタイプでウレタン塗装がこれに該当します。
床表面を硬い塗膜でコーティングしているため、光沢感がでます。
表面はツルツルで肌触りは自然な木の質感ではなくなりますが、傷や汚れに強く耐久性があるのが特徴です。
費用は浸透系塗装よりかかります。
また、ウレタン塗装と似ているUV塗装というものもあります。
ウレタン塗装は塗料を塗って数日乾かすことで床表面に塗膜を作りますが、UV塗装は速乾性があるため揮発物質が出にくく、ウレタン塗装よりも耐久性に優れ、塗装後すぐに床を使用できることが特徴です。
アトピッコハウスでは無塗装、自然塗装、ウレタンUV塗装の無垢フローリングを取り揃えています。
費用相場を確認!フローリング研磨と床張り替えを比較!
これまで「フローリングの床研磨の費用に何が関係するのか」を見てきましたが、何となくわかってきましたよね。
次に無垢フローリングの研磨の実際の費用は他のリフォームの施工方法と比べてコストがかからないのかついて見ていきます。
無垢フリーリングを「床研磨した場合」と「床を張り替えた場合」の費用について簡単に比較したもので、どう費用に違いがあるのか見ていきましょう。
【無垢フローリングを床研磨した場合】
無垢フローリングを床研磨した場合の費用は、一般的に平米単価となり約5,000円〜6,000円が相場費用です。
(約5,000円〜6,000円/㎡)
フローリングの床研磨後は自然オイルの塗装仕上げを行うのが基本。
この場合は一般的に平米単価となり約1,000円〜3,000円が相場となります。
ちなみに、無垢材の種類によって費用が大きく異なりますので、ご注意ください。(約1,000円〜3,000円/㎡)
【無垢フローリングを張り替えた場合】
床を無垢フローリングに張替える場合、まずは既存の床材を撤去・処分してから無垢材の床を張っていきます。
これらにかかる費用は平米単価となり約6,500円〜13,000円が相場費用です。(約6,500円〜13,000円/㎡)
実際に両者を比較してみると違いがよくわかります。
床の張り替え工事は既存の床の撤去費用にプラスして新しく貼る作業がありますので、床研磨に比べ、価格幅が大きいですよね。
なので、実際に現場に入ってから費用が高くなることも考えられるでしょう。
床の張り替え工事を行う際は追加料金が発生しないかなど注意してくださいね。
費用相場を確認!床研磨業者の見積もりを取ろう
無垢フローリングの研磨について最後に大切なことをお伝えします。
それは「いくつかの業者に見積もりを依頼する」ということです。
なぜなら、何度かこれまでにも説明の中にありましたが、同じ床研磨でも業者によって値段はバラバラなので、一社だけで決めてしまうと損をしてしまうかもしれないのです。
現在は無料で見積もりをしてくれる業者がありますので、ご活用することをおすすめします。
見積や相談をする際は、お部屋の広さ、間取り、家財や什器の状況などと合わせて、平面図や写真があるとスムーズです。
また、費用に差が出る、床の仕上げや塗装についても希望があれば伝えると良いですね。
注意!フローリング研磨ができない床材
無垢フローリングが研磨できることは分かりましたが、無垢でない場合はできないの?と思う方もいるかもしれませんね。
実は、薄い木材を貼り合わせた複合フローリングの中にもいくつかの種類があり、フローリング研磨ができるものと、できないものがあります。
複合フローリングの中で研磨ができないとされるものは、シートフローリング、突板フローリングです。
シートフローリングや突板フローリングは表面に化粧シートや薄い木材が貼られているだけですので、無垢フローリングとは異なります。
研磨をすると素地が出てきてしまい、フローリングではなくなりますので、絶対に研磨はしてはいけません。
複合フローリングの中でも表面がシート状ではない、少し厚みのある無垢材を合板に貼り合わせている挽板フローリングは研磨が可能です。
しかし、表面の無垢材の厚みが2mm以下の場合、一度研磨をして表面木材の厚みが薄くなっている場合、経年劣化による不陸(凹凸)が大きすぎて1mm以上の段差がある場合は研磨ができない場合があるので注意が必要です。
フローリング研磨でできないこと
フローリング研磨では床の傷やシミ・日焼けの除去が出来ますが、1mm以上の深さのある傷や汚れ、シミなどは除去しきれない場合があります。
例えば、大量の水分によって深くシミがつき、何年も放置された場合やフローリングとフローリングの間に1mm以上の段差がある場合などです。
まとめ
今回は無垢フローリングの研磨と費用について解説しました!
木材の心地よさと、木が本来持つ調湿性能などの機能、経年劣化すらも味になる無垢フローリング。
きちんと床の研磨と費用について知れば「無垢フローリング」を選ぶことができますし、今既に無垢フローリングの方は将来のメンテナンスにも不安がありませんよね。
床を長く使用していただく施工方法の1つとしてフローリング研磨がありますので、ぜひご検討くださいね。
アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」は種類豊富に揃えています。
よくある質問
無垢床の耐用年数は何年ですか?
無垢フローリングは、床の表層を削って研磨するなどのリペアをすることができることか、耐用年数が30年以上と長いです。もちろん樹木の種類や室内の環境において比較すると細かく分かれると思いますが、きちんとケアをすれば、より長く活躍してくれるフローリングと言えます。
フローリング研磨ができない床材は?
フローリング研磨のできる床材は無垢フローリングと、表面に2mm以上の無垢単板が貼られた挽板フローリングです。
それ以外の突板やシートフローリングにはフローリング研磨を実施することはできません。
これは表面のシートや突板を研磨で剥がしてしまい、中の素地が出てしまうためです。素地が出てしまうと、フローリングがベニヤ板のような状態となってしまい、フローリングではなくなってしまいます。
無垢フローリングを綺麗にするにはどうしたらいいですか?
ソースやケチャップ、醤油などを床にこぼした時に水拭きをする際は、固く絞った布巾や雑巾で素早く拭き取り、乾かしましょう。(表面にコーティングされているウレタン塗装やUV塗装は水拭きが可能です)
また、油性ペンなどの汚れの場合は、表面をサンドペーパーで削るサンディングをし、クズを取り、雑巾でさっと拭いた後、削った場所にワックスを塗り直せば消すことができます。
無垢材用のクリーナーなどもおすすめです。
アトピッコハウスの米ぬかで出来たクリーナーこめっとさんは使い続けることでツヤも出てきます。
フローリングの再塗装にかかる費用は?
床の塗装にかかる塗料などの材料費は、1平方メートルあたり1,500~4,500円です。
業者に工事を依頼する場合は、上記の費用にプラスして施工費用が発生します。
また施工費は床の状態や施設の広さなどによって異なり、費用相場も1平方メートルあたり4,000円〜20,000円程度と幅広くなっています。
そのため複数の床研磨業者に見積を依頼して、適正価格を把握することが大切です。
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