無垢フローリングの床ならオークがおすすめ!オークについて徹底解説
無垢フローリングは夏サラッと、冬はほんわか温かい。
調湿性能があり、経年変化も楽しめる。メリットがたくさんあるし、ぜひ家づくりに使いたいと思っても、実際選ぶとなるとどう選んでいいか分からないという方多いのではないでしょうか。
そんな方にはオーク材がおすすめです。今回はオーク材について解説してみたいと思います。
目次
オーク材って?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
オーク材の原料であるオークはブナ科コナラ属の広葉樹で、主な産地はカナダ南部から米国東部です。南部で育つオークは成長が早く木目が大きく、北部では木目が細かい傾向があります。
日本ではナラ材として知られているかもしれません。日本のナラ材の原料はコナラ、ミズナラなどで主に北海道が原産となっています。
明るい色味で木目が美しい無垢フローリングで、どんなインテリアにも合いやすいです。
オーク材はフローリングの他、テーブル、椅子、キャビネット、ベッドフレームなどの家具、ドア、窓枠、階段、手すりなどの建具などにも使用されています。
また、オーク材が原料のオーク樽は飲み物に独特の風味を与え、品質を向上させるため、ワインやウィスキーの樽としても使用されます。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」にも、オーク材の無垢フローリングがバリエーションされています。
▶無垢フローリング「ごろ寝フローリング」のバリエーションはこちら
オーク材の種類は?
オーク材と言ってもいくつか種類があります。
オーク材の種類:ミズナラ
日本各地で採られるオーク材で、特に北海道産は「ジャパニーズオーク」として世界的に高い評価を受けています。
特徴は年輪から放射状に入る斑(放射組織)で、虎の毛のように見えるため「虎斑」と呼ばれます。「虎斑」は木に栄養が含まれている際に現れるため、質が良い無垢材を意味します。「虎斑」はそれぞれ個々の木材に個性があるため表情が楽しい無垢材です。
オーク材の種類:ホワイトオーク
アメリカやカナダ産のオーク材で、黄みのある白い色が特徴です。日本のナラに似ているため、ミズナラの代替品として使用されることがあります。ワインやウイスキーの樽材としても有名です。
オーク材の種類:レッドオーク
北米産のオーク材で、ホワイトオークより赤みがあり淡い黄褐色です。木目がはっきりしており、力強い印象を与えますが耐久性で言うとホワイトオークの方が高いです。
オーク材の主な産地は?
ホワイトオークやレッドオークは北アメリカで、ヨーロッパはフランスがヨーロッパオークの主要産地で、特にフレンチオークは高品質で知られています。
中国でも一部北東部の寒冷な気候の地域でも生産されていますが、生産量は多くなく、品質にばらつきがあるため、中国では主に輸入品を加工して販売するという方が多いです。
オーク材はナラ材とも呼ばれ、ナラ材では高級材として北海道でも算出されています。
オーク材のメリットとは?
オーク材のメリット:耐久性
広葉樹であるオーク材は、針葉樹に比べ、密度が高く硬くて重いことが特徴です。硬いので傷がつきにくいです。ペットが歩いたり、イスなどのキャスターを使っても跡が残ることはほとんどありません。
オーク材のメリット:美しさ
オーク材の持つ木目は美しく、経年変化も楽しめます。またどんなインテリアでも溶け込む雰囲気は飽きの来ない落ち着いた住空間作りに役立ちます。
オーク材のメリット:耐水性
密度の高いオーク材は耐水性にも優れています。水に弱いと言われる無垢フローリングですが、密度の高いオーク材は水分に強いので水にぬれてもさっと拭き取れば後に残りませんし、フローリングへの影響がありません。
オークのフローリング、無垢と合板どちらがいいの?
オーク材のフローリングにも種類があります。天然の木を伐り出したままの無垢フローリングと、集成材の上にスライスした無垢を張り付けた合板フローリングがあります。それぞれにメリットデメリットがあり、自分に合ったものを使うことが大切です。
オーク材フローリング:無垢
無垢フローリングは単層フローリングとも呼ばれ、天然の木そのものの温かみや手触りを感じられるフローリングです。
無垢フローリングのデメリットとして「動く」ということがありますが、それは無垢フローリングに調湿性能があり、湿気を吸ったり吐き出したりして室内の湿度を調整する作用があるからです。
また、無垢フローリングは経年変化が美しい事、ちょっとした傷であれば元に戻せる事、
特別なメンテナンスは必要がない事、表面を削れば新品に戻る事などもメリットと言えます。
オーク材フローリング:合板
合板を接着剤で固めた集成材の上にスライスした無垢材を貼りつけたものが合板フローリングです。スライスした無垢が0.2~2mmほどのものを突板フローリング、3㎜~6mmほどのものを挽板フローリングと言います。
合板フローリングのメリットは単層である無垢フローリングに比べ安価になる事、また集成材が主なので動きにくいですが、その分、調湿性能が期待できない床材であるということになります。
アトピッコハウスの無垢床「ごろ寝フローリング」は無垢のフローリングです。調湿性能もあり、経年変化が美しいです。
無垢フローリングのオークと合板フローリングのオークの価格差は?
価格差は生産地域や色ムラ、木目、ばらつきなどの品質によって異なりますが、一般的なオークフローリングの価格帯の例をご紹介します。
合板フローリング:1平方メートルあたり約3,000~8,000円程度
無垢フローリング:1平方メートルあたり約10,000~20,000円程度
オーク材の床において、合板フローリングは比較的コストパフォーマンスが良く、手軽に設置できる選択肢です。一方、無垢フローリングのオーク材は高価で価格も上がりますが、自然な美しさや耐久性を重視する場合に適しています。どちらを選ぶかは、予算や好み、設置場所の条件に応じて決めると良いでしょう。
オークのフローリング、塗装は何がオススメ?
無塗装品
無塗装は 木材そのものの自然な風合いや質感を楽しめ、 自分で好みの塗装を施すことができ、色や仕上げの選択肢が広がります。反面、 保護層がないため、湿気や汚れに弱く傷がつきやすいため、ある程度定期的なメンテナンスが必要です。
オイル塗装品
オイル塗装は表面に膜を作らず、オイルや蜜蝋などの塗料が内部に染みこんで内側から無垢材を強くする塗装です。表面に塗膜を作らないので、木材の自然な質感や色合いを活かしながら、木材が呼吸できるため、湿度の調整に役立ちます。
傷がついた場合でも部分的に補修ができ、市販の蜜蝋ワックスなどで塗り直しが簡単です。
UV塗装品
UV塗装は表面に紫外線硬化塗料で塗膜を作る塗装です。UV塗装は非常に硬く、傷や汚れに強いです。 汚れがつきにくく、日常の掃除が簡単ですが、表面に塗膜を作るので無垢本来の出触りや質感、調湿性能などは期待ができません。
塗料の上に鋭利なものを落とした時に塗料が割れてしまうことがあり、その場合、部分的な修復が難しく、専門業者による全体の塗り直しが必要になります。
アトピッコハウスの無垢床「ごろ寝フローリング」は三種の塗装を取り揃えています。
無垢のオーク材のお手入れ方法とは?
無垢フローリングはお手入れが大変、とかメンテナンスが必要などと聞きますが、無垢床にオークを選んだ場合のお手入れはどうしたらいいのでしょうか。
塗装にもよりますが、オーク材に限らず無垢フローリングは基本的にメンテナンス不要で、日々のお手入れはフローリングワイパーでのふき取りや、掃除機をかける程度でOKです。オーク材は密度が高いので固く傷がつきにくく、削れたり、ささくれ立つことも少ないためこまめなワックスがけも不要です。
ただ、可能であれば1年に一度程度、栄養分を与えるためにワックスをかけて上げられればよりベストです。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」も、基本ノーメンテナンスです。
オーク材の経年変化とは?
無垢材のオーク材は最初、白みがかった黄色ですが、そこから年月を重ねることで、紫外線による日焼けなどにより徐々に黄味がかった飴色へと変化していきます。
また、オークの無垢フローリングの酸化が進むと、木目がより鮮明になり、立体感が増します。酸化によって木材の色合いが変化することで、木目のコントラストが強くなるためです。木目が深く見えるようになり、木材の自然な美しさが引き立ちます。
日々の生活の中で人と触れることで、無垢材の表面の滑らかさが増し、手触りが良くなったり、ツヤ感が増したりするのも経年変化の楽しみです。
無垢フローリングの経年変化には、色の変化、艶の変化、木目の変化があります。これらの変化は無垢材の独特の魅力を引き立てる要素であり、経年変化をポジティブに捉え、無垢フローリングの魅力を最大限に楽しむことが大切です。
無垢床「ごろ寝フローリング」は経年変化が美しい無垢フローリングです。
オーク材以外のフローリングにどんな樹種があるの?
オーク材の特徴として、硬くて傷がつきにくいこと、白から黄味がかった色からより濃い飴色に経年変化をすること、美しい木目に特徴がある事を上げましたが、オーク材がしっくりこないという方には以下の樹種もおすすめです。
オークよりも柔らかい無垢フローリング
オーク材は広葉樹のため密度が高く固い特徴がありますが、針葉樹は空気の層が多く、柔らかくて温かいという特徴があります。柔らかい樹種にはパインやヒノキ、ヴォルドーパイン、杉、桐などがあります。
オークよりも色が白い無垢フローリング
オーク材は黄味がかった色合いですが、さらに色の白っぽい床材がいい場合は、メープルやヒノキ、カバ材などがいいでしょう。どちらの樹種も経年変化はしますので、白色のままではなく、飴色や少し濃い色に変化をしていくことは覚えておくといいですね。
オークよりももっと色がはっきりした無垢フローリング
オークよりももっとしっかりとした色合いを出したいという場合は、ブラックウォルナット、チーク、ブラックチェリー(サクラ)などはいかがでしょうか。いずれも北米産の高級材のためお値段も高いのが特徴となりますが、しっとりとした落ち着いた重厚感を出せる樹種です。
また、木目と色合いが特徴的なアカシアもおすすめです。アカシアは濃淡のある色合いが特徴で、木目は波状や縞状の模様で、個性的な雰囲気になります。
オークよりも木目が少ない無垢フローリング
均一で緻密な木目で明るくナチュラルな仕上がりのメープルや、木目は比較的少なく、細かく滑らかな表面が特徴のブラックチェリー(サクラ)などがあります。ブラックチェリーは施工したばかりの時はホワイトですが、経年で赤っぽく変化していきます。大きな変化が楽しめる無垢材です。
まとめ
オーク材の種類や、オーク材を選ぶメリットなどをご紹介しました。無垢フローリングは、色味、木目、硬さ、経年による変化など、樹種によって楽しみ方が様々あります。今回はオーク材について解説してみましたが、ご自分の生活や、インテリアに合った無垢フローリングを見つけてくださいね。
アトピッコハウスの無垢床「ごろ寝フローリング」では様々なラインナップがあります。
よくあるご質問
床材にオーク材を選ぶメリットとは?
オークは硬くて頑丈であり、傷や凹みがつきにくく、耐久性が高いです。また、木目と多様な色合いで自然な美しさと高級感がありますが、無垢フローリングの中では比較的お手頃な価格です。さらに、湿気に強く、湿度の変化による膨張や収縮が少ないため、湿気の多い地域や季節の変化が激しい場所でも安定して使用できます。アトピッコハウスのごろ寝フローリングは施工がしやすいと好評をいただいています。
無垢フローリングと合板フローリングの違いは?
合板フローリングは集成材の上に無垢のスライスを張り付けたもので、無垢材のスライスが0.2㎜~3㎜程の厚みの突板フローリングと、3㎜~6㎜程の無垢のスライスを張り付けた挽板フローリングがあります。一方で無垢フローリングは伐り出した木そのものをフローリング材として加工したもので単層フローリングとも呼ばれます。無垢、挽板と比べ、突板フローリングは安価です。ごろ寝フローリングは単層フローリングである無垢フローリングを取り扱っています。
オークはどんなインテリアに合う?
オーク材のフローリングは、その温かみのある色合いと自然な質感から、多くのインテリアスタイルに調和します。ナチュラルな素材を使ったインテリアから、モダンで洗練されたスタイルまで、居心地の良い空間を作り出せます。
オーク材にデメリットってあるの?
無垢床オーク材は木を伐り出した木そのもののため、合板フローリングやフロアタイルに比べて高価になります。また、無垢床オークは重量があり、加工も難しいため、専門の技術が必要で、施工費が合板フローリングに比べて高くなることが多いです。
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